「未来の年表」「てんてん」「戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊」「人類最高の発明アルファベット」=読み終わった本(2018.1) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2018年1月分です。
1月はさる事情から本を読む時間がたくさんあったので、分厚い専門書や単行本を含め、通常よりたくさん読破しました。
▼読み終わった本
*「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」
河合雅司・著、講談社現代新書
よく売れているそうです。
「人口が減少していく日本で何が起こるか」を考察・紹介した本。
「何をやってもダメ」らしくて、読み進むに従って暗い気持ちになります。
小学生のころ、「児童が増えたので新たに学校を建てて、校区を分割する」ということがあったんですが、はるか昔のことになってしまいましたね。
北欧やスイスのように、日本より人口が少なくても豊かな暮らしをしている国はあるわけですは、そのような方向に向かうことはできないんでしょうか?
▼読み終わった本
*「てんてん 日本語究極の謎に迫る」
山口謡司・著、角川選書
現代のかなづかいでは「てんてん(濁点)」は当たり前に使われているわけですが、歴史的には「当たり前」ではなく、普通に使われるようになったのは案外最近のことなのだそうです。
とても面白い本でした。
▼読み終わった本
*「戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊」
川島博之・著、講談社+α新書
中国に「都市戸籍」と「農村戸籍」があることは、日本では案外知られていないかもしれません。
そして、農村戸籍の人が合法的に都市に住むのは、極めて限られた条件の場合だけ。
この本は、こうした「戸籍アパルトヘイト」について説明し、都市と農村は別の国のようなものだということを詳しく教えてくれます。
北京でも、車で1時間も走れば農村地帯。
明らかに「世界が違う」と思っていましたが、この本を読んで改めて納得しました。
▼読み終わった本
*「ヨーロッパ文明の起源: 聖書が伝える古代オリエントの世界」
池上英洋・著、ちくまプリマー新書
ヨーロッパ文明の起源・発展について、メソポタミアやエジプトの話から説き起こした本。
最初は聖書の「ノアの箱舟」に似た話が中東各地の『神話』にあることから始まります。
著者は美術史・文化史の専門家だそうです。
▼読み終わった本
*「人類最高の発明アルファベット」
ジョン・マン著、金原瑞人&杉田七重・訳、晶文社
アルファベットがどこで生まれ、どのように広く普及していったかを考察した本。
著者はイギリスの旅行作家だそうです。
この本では、いわゆるアルファベット(ABC)やその他のヨーロッパの文字の起源に関するエピソードのほか、中国の漢字、朝鮮のハングルについても取り上げています。
上記のヨーロッパ文明の本と重なる部分もあり、続けて読んだので「なるほど」と思う部分がたくさんありました。
▼読み終わった本
*「外来語とは何か―新語の由来・外来語の役割」
田中建彦・著、鳥影社
「外来語」についての学術的な本ですが、日本語における外来語だけでなく、英語などについても詳しく書かれています。
英語は、いわゆるノルマン・コンクエストで北欧から来た人々に支配されたり、フランスから文化的影響を強く受けたりしているので、語彙の3分の2程度が「外来語」だと考えられるのだとか。
日本語で「カタカナの言葉が多すぎる」という議論がありますが、世界中の言語が外国語から語彙を取り入れているわけで、これをまったくなくすのは不可能だし、文化的にもプラスにはならないのだろうと思いました。
フランス語など、「外国語(特に英語)起源の語彙を排除しよう」としているそうですが…。
▼読み終わった本
*「かな―その成立と変遷界」
小松茂美・著、岩波新書
1968年に初版が発行された本の復刊だそうです。
かな文字が漢字から発展して作られたことや、最初は「万葉仮名」だったことなどはよく知られていますが、その発展の過程や使われ方の変遷などを読むと、「へえそうなのか」と思うことがたくさんありました。
現代でも「〜かも」という言葉を「〜鴨」と書いたりしますが、古代にも行われていたということで、なんだかちょっと親しみを感じますね。
1月はさる事情から本を読む時間がたくさんあったので、分厚い専門書や単行本を含め、通常よりたくさん読破しました。
▼読み終わった本
*「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」
河合雅司・著、講談社現代新書
よく売れているそうです。
「人口が減少していく日本で何が起こるか」を考察・紹介した本。
「何をやってもダメ」らしくて、読み進むに従って暗い気持ちになります。
小学生のころ、「児童が増えたので新たに学校を建てて、校区を分割する」ということがあったんですが、はるか昔のことになってしまいましたね。
北欧やスイスのように、日本より人口が少なくても豊かな暮らしをしている国はあるわけですは、そのような方向に向かうことはできないんでしょうか?
▼読み終わった本
*「てんてん 日本語究極の謎に迫る」
山口謡司・著、角川選書
現代のかなづかいでは「てんてん(濁点)」は当たり前に使われているわけですが、歴史的には「当たり前」ではなく、普通に使われるようになったのは案外最近のことなのだそうです。
とても面白い本でした。
▼読み終わった本
*「戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊」
川島博之・著、講談社+α新書
中国に「都市戸籍」と「農村戸籍」があることは、日本では案外知られていないかもしれません。
そして、農村戸籍の人が合法的に都市に住むのは、極めて限られた条件の場合だけ。
この本は、こうした「戸籍アパルトヘイト」について説明し、都市と農村は別の国のようなものだということを詳しく教えてくれます。
北京でも、車で1時間も走れば農村地帯。
明らかに「世界が違う」と思っていましたが、この本を読んで改めて納得しました。
▼読み終わった本
*「ヨーロッパ文明の起源: 聖書が伝える古代オリエントの世界」
池上英洋・著、ちくまプリマー新書
ヨーロッパ文明の起源・発展について、メソポタミアやエジプトの話から説き起こした本。
最初は聖書の「ノアの箱舟」に似た話が中東各地の『神話』にあることから始まります。
著者は美術史・文化史の専門家だそうです。
▼読み終わった本
*「人類最高の発明アルファベット」
ジョン・マン著、金原瑞人&杉田七重・訳、晶文社
アルファベットがどこで生まれ、どのように広く普及していったかを考察した本。
著者はイギリスの旅行作家だそうです。
この本では、いわゆるアルファベット(ABC)やその他のヨーロッパの文字の起源に関するエピソードのほか、中国の漢字、朝鮮のハングルについても取り上げています。
上記のヨーロッパ文明の本と重なる部分もあり、続けて読んだので「なるほど」と思う部分がたくさんありました。
▼読み終わった本
*「外来語とは何か―新語の由来・外来語の役割」
田中建彦・著、鳥影社
「外来語」についての学術的な本ですが、日本語における外来語だけでなく、英語などについても詳しく書かれています。
英語は、いわゆるノルマン・コンクエストで北欧から来た人々に支配されたり、フランスから文化的影響を強く受けたりしているので、語彙の3分の2程度が「外来語」だと考えられるのだとか。
日本語で「カタカナの言葉が多すぎる」という議論がありますが、世界中の言語が外国語から語彙を取り入れているわけで、これをまったくなくすのは不可能だし、文化的にもプラスにはならないのだろうと思いました。
フランス語など、「外国語(特に英語)起源の語彙を排除しよう」としているそうですが…。
▼読み終わった本
*「かな―その成立と変遷界」
小松茂美・著、岩波新書
1968年に初版が発行された本の復刊だそうです。
かな文字が漢字から発展して作られたことや、最初は「万葉仮名」だったことなどはよく知られていますが、その発展の過程や使われ方の変遷などを読むと、「へえそうなのか」と思うことがたくさんありました。
現代でも「〜かも」という言葉を「〜鴨」と書いたりしますが、古代にも行われていたということで、なんだかちょっと親しみを感じますね。
「未来の年表」は、興味あって手に取りましたが、帯だけ見て暗い気持ちになりました。
高齢側に極端に寄ってしまっている人口構成が改善されない限り、今の社会保障制度のままでは人口がどうなろうが厳しい未来でしょう。
今の20歳前後の人たちが高齢者になる頃にリカバリできているか?ではないでしょうか。
by YAP (2018-02-05 15:11)
「てんてん」おもしろい!小中学校の国語の先生が、山口謡司先生だったら、私の人生は、違っていたでしょうね。タイムトリップして、この本を読んで、国語の授業を受けたら・・・アハハ笑!
あ!次は外来語を勉強することとします。
by hanamura (2018-02-05 20:36)
YAPさま
「未来の年表」は自分で買ったわけではないんですが、手にすることになったので読みました。
まあ、この手の予測は、前提条件が変われば結果も変わることが多いと思うんですが、どうなるんでしょうね…。
by Lionbass (2018-02-08 14:11)
hanamuraさま
毎日使っている日本語も、知らないことは多いですよね。
もっと勉強しなければ、と思います。
by Lionbass (2018-02-08 14:13)