SSブログ

「イスラム教の論理」「キリスト教からよむ世界史」「本当に悲惨な朝鮮史」=読み終わった本(2018.02) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2018年2月分です。
新書ばかり読んでました。

▼読み終わった本
*「イスラム教の論理」
飯山陽・著、新潮新書

イスラム教の論理

イスラム教の論理

  • 作者: 飯山 陽
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/02/15
  • メディア: 新書

著者の飯山(佐々木)さんは仕事でお世話になったことのある女性。
イスラム教のことにとても詳しいんですが、イスラム教徒ではないそうです。
この本は、「イスラム教徒の行動・考え方を、コーランやハディース(預言者ムハンマドの言行などを記録したもの)に基づいて説明するとこうなる」というようなことが書いてあります。
イスラム国やアル・カイダなど、いわゆる『イスラム過激派』の主張は、決して「過激」なのではなく、イスラム教の考え方に沿ったものだ、ということになります。
私は、エジプトに住んでいた関係で、イスラム教についてはごく基本的なことながら知識がありますが、「なるほど、そうなるんだなあ」と思いながら読みました。
そして、これから、イスラム教をめぐる摩擦や衝突は減ることはないのかもしれない、と思わざるを得ませんでした。

▼読み終わった本
*「キリスト教からよむ世界史」
関眞興・著、日経ビジネス人文庫

キリスト教からよむ世界史

キリスト教からよむ世界史

  • 作者: 関 眞興
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: 文庫

「宗教史」の本ではなく、世界史をキリスト教との関係に沿って説いた本、とでも言えばいいでしょうか。
ヨーロッパやアメリカの歴史と、キリスト教は切っても切り離せないということですね。
有名な「カノッサの屈辱」とか「アビニョン捕囚」など、世界史で出てきた言葉が次々に出てきて、よく覚えていないのに懐かしいような、不思議な感じでした。

▼読み終わった本
*「本当に悲惨な朝鮮史 『高麗史節要』を読み解く」
麻生川静男・著、角川新書

本当に悲惨な朝鮮史 「高麗史節要」を読み解く

本当に悲惨な朝鮮史 「高麗史節要」を読み解く

  • 作者: 麻生川 静男
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/04/10
  • メディア: 新書

中世以前の朝鮮半島史では、李氏朝鮮のことはよく耳にしますし、韓国の歴史ドラマでもよく描かれています。
日本でも人気だった「チャングムの誓い」も李氏朝鮮の時代のお話です。
この本は、李氏朝鮮の前の高麗時代の記録書をひもといたもので、高麗時代、朝鮮半島がいかに悲惨な状況にあったかを、その記録書の記述から明らかにしています。
中国大陸と地続きである朝鮮半島では、地理的・地政学的にこうならざるを得なかったのでしょうが…。
島国であることによって、日本がいかに恵まれてたかが改めて分かります。
そういえば、いわゆる「元寇」も朝鮮半島では高麗時代の出来事だということです。

▼読み終わった本
*「漢字とカタカナとひらがな 日本語表記の歴史」
今野真二・著、平凡社新書

漢字とカタカナとひらがな: 日本語表記の歴史

漢字とカタカナとひらがな: 日本語表記の歴史

  • 作者: 今野 真二
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2017/10/16
  • メディア: 新書

アルファベットや数字を除くと、日本語は漢字、カタカナ、ひらがなの3種類の文字を使って書かれます。
この本は、歴史を追いながら、日本語がどのように書かれてきたかを教えてくれます。
(このブログのような文章をはじめ)我々はいわゆる「現代仮名遣い」や常用漢字を主に使って、日本語を書き表していますが、今後も変わっていくのだろうなあ、と思いながら読みました。

▼読み終わった本
*「日本の文字―表記体系を考える」
樺島忠夫・著、岩波新書

日本の文字―表記体系を考える

  • 作者: 樺島 忠夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1979/02/20
  • メディア: 新書

上記「漢字とカタカナとひらがな」は去年刊行された本ですが、こちらの「日本の文字」は1979年の発行。
古書として購入したのですが、活字を組んだ活版印刷の本です。
1979年からほぼ40年たっていますが、仮名遣いの原則は変わっていないものの、常用漢字は見直しが行われていますし、何よりもワープロからパソコン、そしてスマートホンの時代になって、日本語のあり方も変わってきています。
勉強になるとともに、時代の変化を感じさせられる本でした。
nice!(9)  コメント(2) 
共通テーマ:

nice! 9

コメント 2

YAP

イスラムとキリスト、それぞれの奥深くを知ると、その対立構造も理解できるようになるでしょうか?
by YAP (2018-03-07 08:15) 

Lionbass

YAPさま
「対立構造」ですが、キリスト教内部でも、イスラム教内部でもあるので、私にはよく分かりません。
人類の歴史は「対立」「争い」の連続だったと思うので、宗教はその理由の一つに過ぎないような気がします。
by Lionbass (2018-03-12 09:38) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。