「明治のワーグナー・ブーム」「地形を感じる駅名の秘密」「韓国と日本がわかる最強の韓国史」「英語の謎」=読み終わった本(2018.03) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2018年3月分です。
▼読み終わった本
*「明治のワーグナー・ブーム 近代日本の音楽移転」
竹中亨・著、中公叢書
ワーグナーは、明治の日本にとっては同時代のドイツ・ロマン派を代表する作曲家なわけですが、この本はワーグナーにとどまらず、明治時代の日本が西洋の文化をどのように受容していったかという大きなテーマを扱っていて、とても面白い本でした。
明治政府は、1879年に「音楽取調掛」を設置して西洋音楽の教育を開始し、これが後に「東京音楽学校」、そして第二次大戦後には東京芸術大学(芸大)になります。
この本では、この「音楽取調掛」と「東京音楽学校」の教師や生徒(学生)や、そのカリキュラムなどについての状況がよく分かって、とても興味深いところ。
そして、同時代ドイツの作曲家であるワーグナーの作品(楽劇)は、実は当時の日本では上演困難で、ワーグナーを称賛していた日本人は、聴いたこともないのに熱烈にファンを自称していたのだそうです。
いろいろと考えさせられました。
▼読み終わった本
*「地形を感じる駅名の秘密 東京周辺」
内田宗治・著、じっぴコンパクト新書
「JRの駅名には『山』がない」など、「へえ」と思うような地形と駅名の関係について考察していて、鉄道マニアにも地図マニアにも楽しめる本だと思いました。
ちなみに、私が住む杉並区には「ヶ丘」「山」「窪」などの駅名がありますね。
▼読み終わった本
*「韓国と日本がわかる最強の韓国史」
八幡和郎・著、扶桑社新書
著者は旧通産省出身で、歴史関係の著書をたくさん出しています。
目次を見ると「韓国史は新羅の建国から論じるべき」「日本が成立したころ韓国・朝鮮はなかった」「百済の継承国家は韓国ではない」「新羅は日本領任那を侵略し友好国百済を唐に売った」「高麗文化は韓国史の黄金時代」「蒙古と高麗の侵略が日韓関係不幸の始まり」「朝鮮通信使は対等外交ではなく日本への朝貢使節」「国家より私益優先だった高宗・大院君・閔妃」「韓国語は日本人が日本語からつくった言葉」「南北分裂に日本はなんの責任もない」「日韓・日朝関係は媚びても改善しない」となっています。
内容の一端がお分かりいただけると思います。
▼読み終わった本
*「英語の謎 歴史でわかるコトバの疑問」
岸田緑渓・著、角川ソフィア文庫
英語は、フランス語やラテン語、北欧語などから流入した『外来語』が多く、綴りの『法則』が複雑なことはよく知られています。
この本では「ONE」が「オネ」ではなく「ワン」になること、「LOVE」が「ロヴェ」ではなく「ラヴ」になることなど、綴りと発音の話や、文法についての疑問などが、英語の歴史について説明しながら紐解いてくれます。
聞いたことある話もありますが、とても勉強になる本でした。
▼読み終わった本
*「あの新語もわかる カタカナ語すぐ役に立つ辞典」
日本語倶楽部・編、KAWADE夢文庫
最新版(奥付は2018年4月付)ということで、「アサップ=できるだけ早く」とか「リュクス=人それぞれの贅沢」など、最近になってよく使われるようになった不思議な(?)カタカナ語について、ときに皮肉を交えながら教えてくれます。
▼読み終わった本
*「NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草」
安積陽子・著、講談社+α新書
著者はアメリカ生まれでニューヨーク州立大学を卒業した後、ワシントンなどで「自己演出トレーニング」などを行ってきたということで、この本の執筆時のの肩書きは「国際ボディランゲージ協会代表理事」だそうです。
「アメリカでは」とか「欧米では」という本は多くて、中には「だからどうした」というものもありますが、ことファッションに関しては、和服でなく洋服を着ている限りは、欧米視点で考えざるを得ないわけです。
この本では、首相や防衛相など政治家の服装を含め、国際会議や外国首脳との会談などにおける「NGな服装」について指摘していて、暗澹たる気持ちになってしまいました。
▼読み終わった本
*「なんでもわかるキリスト教大事典」
八木谷涼子・著、朝日文庫
キリスト教の教派による礼拝や習慣、用語の違いなどを解説した本。
先日読んだ同じ著者の「知って役立つキリスト教大研究」という本と重なる部分もありますが、図解もあってなかなか分かりやすく勉強になる本でした。
▼読み終わった本
*「明治のワーグナー・ブーム 近代日本の音楽移転」
竹中亨・著、中公叢書
ワーグナーは、明治の日本にとっては同時代のドイツ・ロマン派を代表する作曲家なわけですが、この本はワーグナーにとどまらず、明治時代の日本が西洋の文化をどのように受容していったかという大きなテーマを扱っていて、とても面白い本でした。
明治政府は、1879年に「音楽取調掛」を設置して西洋音楽の教育を開始し、これが後に「東京音楽学校」、そして第二次大戦後には東京芸術大学(芸大)になります。
この本では、この「音楽取調掛」と「東京音楽学校」の教師や生徒(学生)や、そのカリキュラムなどについての状況がよく分かって、とても興味深いところ。
そして、同時代ドイツの作曲家であるワーグナーの作品(楽劇)は、実は当時の日本では上演困難で、ワーグナーを称賛していた日本人は、聴いたこともないのに熱烈にファンを自称していたのだそうです。
いろいろと考えさせられました。
▼読み終わった本
*「地形を感じる駅名の秘密 東京周辺」
内田宗治・著、じっぴコンパクト新書
「JRの駅名には『山』がない」など、「へえ」と思うような地形と駅名の関係について考察していて、鉄道マニアにも地図マニアにも楽しめる本だと思いました。
ちなみに、私が住む杉並区には「ヶ丘」「山」「窪」などの駅名がありますね。
▼読み終わった本
*「韓国と日本がわかる最強の韓国史」
八幡和郎・著、扶桑社新書
著者は旧通産省出身で、歴史関係の著書をたくさん出しています。
目次を見ると「韓国史は新羅の建国から論じるべき」「日本が成立したころ韓国・朝鮮はなかった」「百済の継承国家は韓国ではない」「新羅は日本領任那を侵略し友好国百済を唐に売った」「高麗文化は韓国史の黄金時代」「蒙古と高麗の侵略が日韓関係不幸の始まり」「朝鮮通信使は対等外交ではなく日本への朝貢使節」「国家より私益優先だった高宗・大院君・閔妃」「韓国語は日本人が日本語からつくった言葉」「南北分裂に日本はなんの責任もない」「日韓・日朝関係は媚びても改善しない」となっています。
内容の一端がお分かりいただけると思います。
▼読み終わった本
*「英語の謎 歴史でわかるコトバの疑問」
岸田緑渓・著、角川ソフィア文庫
英語は、フランス語やラテン語、北欧語などから流入した『外来語』が多く、綴りの『法則』が複雑なことはよく知られています。
この本では「ONE」が「オネ」ではなく「ワン」になること、「LOVE」が「ロヴェ」ではなく「ラヴ」になることなど、綴りと発音の話や、文法についての疑問などが、英語の歴史について説明しながら紐解いてくれます。
聞いたことある話もありますが、とても勉強になる本でした。
▼読み終わった本
*「あの新語もわかる カタカナ語すぐ役に立つ辞典」
日本語倶楽部・編、KAWADE夢文庫
最新版(奥付は2018年4月付)ということで、「アサップ=できるだけ早く」とか「リュクス=人それぞれの贅沢」など、最近になってよく使われるようになった不思議な(?)カタカナ語について、ときに皮肉を交えながら教えてくれます。
▼読み終わった本
*「NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草」
安積陽子・著、講談社+α新書
NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草
- 作者: 安積 陽子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/01/20
- メディア: 新書
著者はアメリカ生まれでニューヨーク州立大学を卒業した後、ワシントンなどで「自己演出トレーニング」などを行ってきたということで、この本の執筆時のの肩書きは「国際ボディランゲージ協会代表理事」だそうです。
「アメリカでは」とか「欧米では」という本は多くて、中には「だからどうした」というものもありますが、ことファッションに関しては、和服でなく洋服を着ている限りは、欧米視点で考えざるを得ないわけです。
この本では、首相や防衛相など政治家の服装を含め、国際会議や外国首脳との会談などにおける「NGな服装」について指摘していて、暗澹たる気持ちになってしまいました。
▼読み終わった本
*「なんでもわかるキリスト教大事典」
八木谷涼子・著、朝日文庫
キリスト教の教派による礼拝や習慣、用語の違いなどを解説した本。
先日読んだ同じ著者の「知って役立つキリスト教大研究」という本と重なる部分もありますが、図解もあってなかなか分かりやすく勉強になる本でした。
JRの駅名に「山」がないって、山の字が最後に来るということですかね?
駅名の中のどこかの字が「山」ということであれば、一つ二つはありそうな気もするのですが...
興味深いです。
by YAP (2018-04-06 08:24)
明治のオケ(?)妄想するだに楽しいです。
by hanamura (2018-04-06 20:02)
YAPさま
私鉄だと大岡山とか浜田山とか、結構あるわけですが、JRには「~山」はほとんどないそうです。
私鉄だと周囲の開発もすることが多く、地名のイメージを意識するということですね。
by Lionbass (2018-04-13 15:58)
hanamuraさま
「へえ」と思ったことの一つは、明治初期に「音楽取調掛」に入った中に邦楽(雅楽など)の専門家が何人もいたこと。
邦楽を身に着けた人に洋楽を学ばせたのだそうです。
by Lionbass (2018-04-13 16:01)