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「国家と教養」「ロミオとジュリエット」「『浮気』を『不倫』と呼ぶな」「オムライスの秘密 メロンパンの謎」=読み終わった本(2019.03) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2019年3月分です。

▼読み終わった本
*「国家と教養」
藤原 正彦・著、新潮新書

国家と教養

国家と教養

  • 作者: 藤原 正彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/12/14
  • メディア: 新書

ベストセラー「国家の品格」の著者、藤原正彦氏の新著。
帯には「教養なき国民が国を滅ぼす 教養こそが『大局観』を磨く 大衆文学も教養である」とのフレーズがあります。
そして、カバー袖には「『教養』とは、世の中に溢れるいくつもの正しい『論理』の中から最適なものを選び出す『直感力』、そして『大局観』を与えてくれる力だ」とも。
教養を重視していたはずのドイツからヒトラーが出てきた理由など、「へえ」「なるほど」と思わせてくれる内容でした。

▼読み終わった本
*「ロミオとジュリエット」
シェイクスピア・著、中野好夫・訳、新潮文庫

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

  • 作者: シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 文庫

演奏会で「ロミオとジュリエット」(チャイコフスキー)を演奏するにあたって、改めて読んでみようと購入しました。
初版は「昭和26年」で、購入したものは「第100刷」とのこと。
大変なロングセラーです。
戦後の翻訳ということでしょうが、中身はなんだか講談調で、「ナムアミダブ」というセリフがあったり、イタリア・ヴェローナの名門というよりは、江戸の下町の町人たちの会話のような気がしました。

▼読み終わった本
*「日本人の起源 人類誕生から縄文・弥生へ」
中橋 孝博・著、講談社学術文庫

日本人の起源 人類誕生から縄文・弥生へ

日本人の起源 人類誕生から縄文・弥生へ

  • 作者: 中橋 孝博
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/01/12
  • メディア: 文庫

2005年に選書で出たものの文庫化。
考古学や人類学によって「日本人の起源」に関して考察した本ですが、この分野は遺伝子の解析や、新たな遺物・化石等の発掘で、年々新たな発見がもたらされている分野。
これからも新たな発見があるのでしょうから、関心を持ち続けないといけないと思いました。
ちなみに、両親が熊本の出身ということで、私自身は典型的な「縄文人」だと思っています。
(それに対し、家人は関西出身で、その父親は兵庫県の日本海側の生まれらしいので、明らかに弥生人だと思っています。)

▼読み終わった本
*「『浮気』を『不倫』と呼ぶなーー動物行動学で見る『日本型リベラル』考」
川村二郎&竹内久美子・著、WAC BUNKO

「浮気」を「不倫」と呼ぶなーー動物行動学で見る「日本型リベラル」考

「浮気」を「不倫」と呼ぶなーー動物行動学で見る「日本型リベラル」考

  • 作者: 川村 二郎
  • 出版社/メーカー: ワック
  • 発売日: 2018/11/17
  • メディア: 新書

これまでかなりの数を読んでいる動物行動学の竹内久美子氏と、元週刊朝日編集長ながら、「朝日新聞的なもの」をよしとしていない川村二郎氏による対談集。
帯の文句は以下紹介することによって、感想に代えます。
「日本型リベラルの正体とは……良く言えば現実離れをした空理空論を弄ぶ子供、悪く言えば無責任でいざとなると逃げ隠れする卑怯者––––川村二郎」
「平等とは……モテない自分にも女を平等に分け与えよという意味。貧富の差がないとは、稼ぎのいい男が妬ましいから格差をなくせという意味––––竹内久美子」

▼読み終わった本
*「オムライスの秘密 メロンパンの謎 人気メニュー誕生ものがたり」
澁川祐子・著、新潮文庫

オムライスの秘密 メロンパンの謎: 人気メニュー誕生ものがたり

オムライスの秘密 メロンパンの謎: 人気メニュー誕生ものがたり

  • 作者: 澁川 祐子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/01/28
  • メディア: 文庫

古書店で見かけて買ったんですが、思いの外面白い本でした。
タイトルにあるオムライスやメロンパンをはじめ、生姜焼き、あんぱん、ちゃんぽんなど、現代の「定番料理」の生い立ちや命名の背景などについて、文献をあたることによって解き明かしています。
この種のエピソードは、ときには「元祖」を主張する人・店が複数存在したり、根拠の薄い話が一人歩きして「定説」になっていたりするもので、こうしたちゃんと調べた書物は貴重だと思いました。

▼読み終わった本
*「あの人の心を見抜く脳科学の言葉」
中野信子・著、セブン&アイ出版

あの人の心を見抜く脳科学の言葉

あの人の心を見抜く脳科学の言葉

  • 作者: 中野 信子
  • 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
  • 発売日: 2017
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

時間潰しの本を持っていなかったので、コンビニで購入しました。
テレビや新書でおなじみの中野信子氏の本ですが、中身はいろんなところで彼女自身が話しているものが多いようです。
でも暇つぶしにはぴったり。
各ページになぜか写真(ポートレート)が印刷されていて、まるで写真集のような雰囲気(ただし紙質は普通)ですが、まあ、彼女だから許されるんでしょう。

▼読み終わった本
*「カタカナ英語の話―英語と日本語をつなぐバイパス」
加島 祥造・著、南雲堂

カタカナ英語の話―英語と日本語をつなぐバイパス

カタカナ英語の話―英語と日本語をつなぐバイパス

  • 作者: 加島 祥造
  • 出版社/メーカー: 南雲堂
  • 発売日: 1994/01
  • メディア: 単行本

1994年出版の「カタカナ英語」の本。
それから25年経っているので、「今では使わないだろう」という表現も散見されます。
例えば「ハズバンド」(夫)の略で「ハズ」とか。
その意味では「歴史の一断面」を表しているわけですが…。

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コメント 4

hanamura

シェイクスピアは、何かありましたか?
図書館の新刊コーナーにも、新装文庫が並んでいました。
私は「マクベス」を手に取りました。夫人こわい!
by hanamura (2019-04-05 09:17) 

YAP

「教養」という言葉は、そのまま「民度」という言葉に置き換えられそうですね。

by YAP (2019-04-06 06:56) 

Lionbass

hanamuraさま
私は「ロミオとジュリエット」を演奏するので読んだんですが、ほかにも何か理由があるんですかね?
by Lionbass (2019-04-10 14:20) 

Lionbass

YAPさま
こうやってブログをやっておきながら言うのもナンですが、インターネットの普及は教養・民度の向上にはつながっていないような気もしますね。
by Lionbass (2019-04-10 14:21) 

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