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「数字と科学から読む音楽」「音楽の危機」「台湾の歴史と文化」=読み終わった本(2020.10) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2020年10月分です。

▼読み終わった本
*「1冊でわかるポケット教養シリーズ 数字と科学から読む音楽」
西原稔&安生健・著、ヤマハミュージックメディア

1冊でわかるポケット教養シリーズ 数字と科学から読む音楽

1冊でわかるポケット教養シリーズ 数字と科学から読む音楽

  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2020/03/13
  • メディア: Kindle版

ヨーロッパで古代からの”教養科目”である「自由七科」に音楽が入っていたことは何度か紹介しました。
ここでの音楽は、現代のような「芸術」というより、自然科学的な捉え方だったそうです。
人間が「音楽」として聞いている音は、耳で捉えた「振動」ですし、音程は「振動数の比率」なわけです。
この本では、そうした「音楽」と「数学」の関係を掘り下げています。
なかなか難しい部分が多いんですが、勉強になりました。

▼読み終わった本
*「音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日」
岡田暁生・著、中公新書

音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日

音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日

  • 作者: 岡田 暁生
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: 新書

コロナ禍を受けて今年9月に出た本。
岡田氏の本は何冊か読んでいます。
今年に入ってからの「演奏者が集まっての演奏ができない」「大きな会場で生演奏を聴くことができない」という事態は、音楽への携わり方によって意味合いが変わってくるように思います。
(1)演奏を生業(なりわい)にしている人
(2)職業ではなく趣味で演奏する人
(3)普段から生演奏を聴く習慣・趣味のある人
(4)再生(録音・録画)や配信で楽しむ人
大まかに分けるとこの4つの立場だと思うんですが、(4)以外の人たちはそれぞれ困難な状況を抱えていますが、その「困難」の度合いは違ってきます。
果たして2021年はどうなっているでしょうか?

▼読み終わった本
*「台湾の歴史と文化 六つの時代が織りなす『美麗島』」
大東和重・著、中公新書

台湾の歴史と文化-六つの時代が織りなす「美麗島」

台湾の歴史と文化-六つの時代が織りなす「美麗島」

  • 作者: 大東 和重
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2020/02/18
  • メディア: 新書

ちょうど1年前、台湾に旅行に行っていたので、大変興味深く読みました。
台湾で最初に発展し、オランダが支配の拠点とした南部の台南にも滞在し、この本に出てくる場所の多くに足を運んだので、思い出すことができました。
また台湾に行きたくなりました。
いつになるでしょう…。

▼読み終わった本
*「比較言語学入門」
高津春繁・著、岩波文庫

比較言語学入門

比較言語学入門

  • 作者: 高津 春繁
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1992/05/18
  • メディア: 文庫

1950年(昭和25年)に岩波全書として出たものを、92年に文庫化したものだそうです。
「比較言語学」というのは、インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)の研究に端を発するもので、本書のほかにも何冊かの本を読みました。
インドのサンスクリット語と、ヨーロッパのいくつかの言語の間に、意味や発音の面で共通する要素がある、という18世紀末のイギリス人学者による『発見』がこうした比較言語学のスタートだということです。
この本は、70年前の時点での研究成果をとても詳しく伝えていて、私にはとても難しく、もっと勉強しようと思わされました。
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コメント 2

YAP

理系君としては、音と数学、というか、数字とは頭の中でけっこう簡単に結びつきやすいです。
周波数とかも日常的に接しているので、Hz とか身近です。
by YAP (2020-11-08 18:35) 

Lionbass

YAPさま
物理的現象としての「音」がなければ、芸術としての「音楽」もないわけで、2つを分ける必要はないでしょうし、両方の面から理解するといいのだろうと思います。
by Lionbass (2020-11-10 11:04) 

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