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ウィーンと箏にちなんだ深いプログラム【日フィル東京定期を聴く】 [音楽]

新年最初のサントリーホールはこちらの演奏会。

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日本フィルハーモニー交響楽団 第737回東京定期演奏会
日時:2022年1月14日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:阪哲朗
独奏:遠藤千晶(箏)
曲目:シューベルト 劇音楽「ロザムンデ(魔法の竪琴)」序曲
   八橋検校「乱輪舌」(箏独奏)
   石井眞木 箏と管弦打楽のための「雅影」
   八橋検校「六段の調べ」(箏独奏)
   ブラームス 交響曲第3番ヘ長調
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img_日フィル202201.jpg

不思議なプログラムだと思ったんですが、実はブラームスと「箏」のつながりがあることが、演奏会プログラム(冊子)の解説で分かりました。
(「箏」が常用漢字に含まれないため、一般に「琴」の字が使われますが、「箏」と「琴」は違う楽器です。)

ブラームスは1888年(明治21年)に、ウィーンで箏の演奏を聴いた記録が残っています。
箏を弾いたのはオーストリア駐在の公使夫人、戸田極子。
極子は岩倉具視の娘で、箏の名手。
当時、ヨーロッパで流行していた「ジャポニズム」(日本趣味)の流れから、ブラームス自ら希望して戸田極子の演奏を鑑賞。
演奏した曲の中に「乱輪舌」や「六段の調べ」もあったのだそうです。

前半は「竪琴」と「箏」にちなんでいるのだろうとは思いましたが、生粋の「ウィーンっ子」であるシューベルトから箏を使った名曲、そしてブラームスというとても深い背景があったんですね。

さて演奏ですが、箏についてはよく分からないので後半のブラームスについての感想。
全体的にちょっと早めのテンポで、流麗な演奏でした。
個人的にはもう少し落ち着いている方が好みですが…。
でも、新年からいいものを聴かせてもらいました。
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