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掛け声と拍手とカスタネットと【かもめ管弦楽団演奏会を聴く】 [音楽]

きのうは家人が賛助出演する演奏会で、杉並公会堂に足を運びました。
いつも演奏で参加したり、スタッフをお手伝いしたりしているんですが、今回は客席で。

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かもめ管弦楽団 第44回定期演奏会
日時:2018年2月25日(日)14:00開演
会場:杉並公会堂(東京・荻窪)
指揮:篠原信夫
独奏:鈴木舞(ヴァイオリン)★
独唱:成田伊美(メゾソプラノ)☆
曲目:ムソルグスキー(R.コルサコフ編) 交響詩「はげ山の一夜」
   チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調★
   ファリャ バレエ音楽「三角帽子」全曲☆
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コンサートのハイライトは2曲目のヴァイオリン協奏曲。
ソリストの鈴木さんはとてもお若いんですが、非常に充実した演奏でした。

後半はファリャの「三角帽子」。
全曲版はやったことないのですが、冒頭の方に打楽器奏者以外がカスタネットを叩いたり、弦楽器奏者はじめオケのみんなが掛け声を出したり、拍手する場面があります。
また、メゾソプラノの成田さんの歌(2階のP席で歌唱)もあって、素晴らしい声でした。

オケの方は、目まぐるしく変わるテンポや拍子に一生懸命ついていってる、という感じでしたが、お客さんは楽しんでいる様子でした。

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久しぶりのサントリーホール1階席【N響2月B定期を聴く】 [音楽]

きのうはN響B定期。
とある事情で違う曜日、違う席でした。
サントリーホールは月に1~2回行きますが、1階席は久しぶりでした。

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NHK交響楽団 第1881回 定期公演Bプログラム
日時:2018年2月22日(木)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ(首席指揮者)
独奏:諏訪内晶子(ヴァイオリン)*
曲目:武満 徹 ノスタルジア 「アンドレイ・タルコフスキーの追憶に」*
   武満 徹「遠い呼び声の彼方へ!」*
   ワーグナー/楽劇「ニーベルングの指環」管弦楽曲集
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前半は諏訪内さんがソロを務める武満作品。
私にはよく分からないので、感想は差し控えます。

後半は、ワーグナーの「指環」から抜粋。
以下の6曲が演奏されました。
「ワルキューレ」より『ウォータンの分かれと魔の炎の音楽』
「ワルキューレ」より『ワルキューレの騎行』
「ジークフリート」より『森のささやき』
「神々のたそがれ」より『ジークフリートの葬送行進曲』
「神々のたそがれ」より『夜明けとジークフリートのラインの旅』
「ラインの黄金」より『ワルハラ城への神々の入城』

こちらは、耳なじみのある曲ばかり。

特に「ワルキューレの騎行」は映画「地獄の黙示録」で使われたことで知られますし、「ジークフリートの葬送行進曲」は吹奏楽でもよく演奏されます。
6曲合わせて1時間弱の演奏でしたが、N響の金管楽器・打楽器の皆さん大活躍。
オーボエのトップは、また吉井瑞穂さん(マーラーチェンバーオケ)が客演されてました。
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Beseeltes Ensemble Tokyoのモーツァルトは強烈でした【日曜日のアマオケはしご・その2】 [音楽]

さて、おとといの日曜日。
アマチュアオーケストラのはしご2件目はBeseeltes Ensemble Tokyoです。
午後7時40分の開演ということで、いったん家に帰って、夕食を済ませてから会場に向かいました。

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Beseeltes Ensemble Tokyo 第2回演奏会
日時:2018年2月18日(日)19:40開演
会場:三鷹市芸術文化センター 風のホール
指揮:大森悠
曲目:【オールモーツァルト】プログラム
   交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385
   交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551
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この団体、フェイスブックページなどにも読み方が示されていないんですが、「ベゼールテス・アンサンブル・トーキョー」でいいんでしょうか。
ベゼールト(Beseelt)とは、音楽でも使われることが(たまに)あるドイツ語で、「気持ちをこめて、生き生きと」という意味だそうです。

さて、この団体、今回が2回目の演奏会。
東大オケ(東京大学音楽部管弦楽団)の現役学生や”卒業生”が多いようなので、指揮の大森悠さん(大阪フィルハーモニー交響楽団首席オーボエ奏者)はその先輩にあたります。

ヴァイオリン20人、ヴィオラ7人、チェロ6人、コントラバス4人というモーツァルトをやるには多くも少なくもない人数でしたが、演奏が始まった瞬間、音が大きくてびっくり!
みんな楽器がよく鳴ってます。
もちろん、ただでかい音を出しているわけではなく、とてもメリハリが効いている感じ。
個人個人の技量もすばらしく、とても爽快・痛快な演奏でした。
今後が楽しみです。

でも、このホール(600席ちょっとの室内オーケストラサイズ)は、このオケには小さすぎたかもしれません。
お客さんももっとたくさん入ってもいいと思うんですが、まあ、新しいオケの宿命ではありますね。

いろんな意味で、昼間のFAF管弦楽団とは対照的な演奏会でした。
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FAF管弦楽団のモーツァルトとブルックナーを聴く【日曜日のアマオケはしご・その1】 [音楽]

きのうの日曜日はアマチュアオーケストラの演奏会を2つ聴きに行きました。
”老舗”の団体と、出来立ての若い団体という対照的な2つ。
しかも1曲目は同じ曲という、いろんな意味で比較したくなる演奏会でした。
(音楽はそれぞれ楽しめばよくて、比較する必要はないんですけどね…。)

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FAF管弦楽団第54回定期演奏会
日時:2018年2月18日(日)13:30開演
場所:すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)
指揮:永峰高志
曲目:モーツァルト 交響曲第35番ニ長調 「ハフナー」
   ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」
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最初のオケはFAF管弦楽団。
午前中にPROJECT Bのチラシ挟み込みをさせてもらったので、午後の演奏会も聴きました。
(自分も同じホールで6日前に演奏会に出演したばかりだったんですが、なんだかずいぶん前のことのような気がしました。)

団体名の「FAF」(エフ・アー・エフ)とは、(同オケウェブサイトによると)ブラームスの交響曲第3番冒頭で”F As F”の三音を用いて表現したとされるモチーフ“Frei aber Froh”(自由にしかし楽しく)をその由来としているそうです。
1990年創立ということなので、28年の歴史を持っていることになります。

指揮の永峰さんは長年、NHK交響楽団にヴァイオリン奏者として在籍した人です。

1曲目は「ハフナー」交響曲。
モーツァルトらしい爽快で優美な曲ですが、よく練られていてまとまった演奏でした。
もうちょっと軽快さがあるとよりいいと思いましたが…。

後半は、ブルックナーの交響曲でもっと演奏機会の多い第4番(通称「ロマンティック」)。
とても力のこもった熱演でした。
特に金管楽器と打楽器(ティンパニ)がハイレベルで、木管楽器も充実していました。
弦ではヴィオラが特に健闘していましたが、全体的にもう少し人数がいてもいいような気もしました。

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巨匠の棒でロシア&フランス&イタリアの曲を【読響定期演奏会を聴く】 [音楽]

きのうは読響の定期演奏会を聴きました。
定期会員ではないんですが、1月の「日曜マチネー」から振り替えました。

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読売日本交響楽団 第575回定期演奏会
日時:2018年2月16日(金)19時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:ユーリ・テミルカーノフ(読響名誉指揮者)
独奏:ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
曲目:チャイコフスキー 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
   ラフマニノフ 「パガニーニの主題による狂詩曲」
   ラヴェル 組曲「クープランの墓」
   レスピーギ 交響詩「ローマの松」
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読響名誉指揮者であるテミルカーノフは79歳(今年の誕生日で80歳)というロシアの巨匠。
前半はチャイコフスキーとラフマニノフというロシアの作曲家の作品です。
「フランチェスカ・ダ・リミニ」はチャイコフスキーの他の作品と比べると演奏機会が少ない曲で、私自身は演奏経験がありません。
クラリネットの長いソロが印象的でした。

ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」はとても有名な曲で、題名は知らなくても耳にしたことがある人は多いはず。
特に、最後の方に出てくる「パガニーニの主題をひっくり返した」という第18変奏はその甘美なメロディーがとても印象的です。
ルガンスキーはアンコール(ラフマニノフ「前奏曲」)も含め、繊細さと力強さが感じられるとても好きなピアノでした。

後半はラヴェルとレスピーギ。
ラヴェルは先日、ザ・シンフォニカで2曲演奏したばかり。
ピアノ作品をオーケストラに編曲することが多く、この「クープランの墓」もそうした作品の1つ。
洒脱な作品で、先日の2曲同様、「弾くよりも聴く方がよさそう」と思いました。

最後は20世紀、イタリアの作曲家、レスピーギの大交響詩。
オルガンとバンダ(舞台以外に配置された奏者)も出てくる大編成の作品です。
(ピアノや「録音された鳥の声」も使われます。)
「ロシアの指揮者がイタリアの作品」というと、意外な組み合わせにも思えますが、もちろんそれは「勝手な思い込み」というもの。
(そんなことを言っていたら、日本人の指揮者がヨーロッパ起源のクラシック音楽を演奏することを否定することになっていまします。)

テミルカーノフ自身が好きな曲らしく、オーケストラものびのびと演奏している印象でした。
振替で割り当てられたのがRAというステージ真横の席だったので、オルガンやバンダを含めた大音響を満喫しました。
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ナレーション付きの演奏は新しい体験でした【ザ・シンフォニカ演奏会終了】 [音楽]

きのうは所属するアマチュアオーケストラの演奏会でした。

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日時:2018年2月12日(月・休)午後2時開演
会場:すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)
指揮:矢崎彦太郎
語り:中井美穂(※)
曲目:ラヴェル「高雅で感傷的なヴァルス」
   ラヴェル バレエ音楽「マ・メール・ロワ」※
   プロコフィエフ交響曲第7番嬰ハ短調
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【演奏会チラシ】
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【ステージ上の愛器"Lionbass"】
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今回の3曲はいずれも初めて演奏しました。

前半のラヴェルはフランスの20世紀の作曲家。

シンフォニカに限らず、日本のアマオケはドイツ・オーストリア系の曲を取り上げることがとても多いんですが、いわゆる「フランスもの」はそんなに多くありません。

指揮の矢崎氏はパリ在住で、「フランスもの」をお得意にされています。
練習から本番を通じて、オケのメンバーに「フランスもの」の”コツ”みたいなものをいろいろ教えてくれました。

しかも、2曲目の「マ・メール・ロワ」は、今回、ナレーション付き。
元フジテレビアナウンサーの中井美穂さんがナレーターを務めてくれました。

「マ・メール・ロワ」とは英語でいう「マザーグース」のことで、お話は、「おとぎばなし」をまとめたもの。
「お姫さま」とか「おやゆび小僧」とか、そんなに珍しい(驚くような)内容ではないんですが、音楽と一緒になると、なぜか心にしみます。
オケのメンバーからもお客さんからも、「感動した」という声が多く聞かれました。

後半はソ連の20世紀の作曲家、プロコフィエフの最後の交響曲で、「青春」というタイトルで呼ばれることもあります。
より前衛的な作品が多かった時代ですが、平易な作曲技法を使っていて、ある意味親しみやすい曲。
練習中はなかなかまとまらなかったんですが、本番はいい演奏になったと思います。
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京都・北野天満宮前「パウロのカステラ」 [グルメ・食べ物]

先日、関西方面に足を運びました。

予定を終えて東京に戻る途中、時間があったので京都に立ち寄ったのですが、目的地はこちら。
「カステラ ド パウロ(パウロのカステラ)」です。
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場所は、北野天満宮の敷地から道を隔てたすぐ東側。
酒蔵をリノベーションした建物が並ぶ一角にあります。
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このお店、長崎の老舗カステラ店「松翁軒」で修行したポルトガル人の菓子職人、パウロ・ドゥアルテさんが2015年に出しました。
修行の経緯は、お店のウェブサイトをご覧ください。
修行を終え、ポルトガルの首都リスボンで開業したものの、「日本の人にもポルトガル菓子を食べてもらいたい」ということで、奥さんの故郷である京都にこのお店を開いたそうです。

ということで、店内はこんな感じ。
日本風(長崎風)のカステラのほか、16世紀にポルトガル人宣教師が日本に伝え、カステラの元になったという「パォン・デ・ロー」というポルトガルの焼き菓子も売っています。
しかも地方によって違う4種類の「パォン・デ・ロー」を扱っていて、食べ比べができます。

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私も、店内でコーヒーとともに食べ比べセットをいただきました。
雄鶏はポルトガルの幸福のシンボルだそうです。
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日本風カステラは、松翁軒や福砂屋などのものと比べても遜色のないお味。
そして、ポルトガル風の「パォン・デ・ロー」は、中がしっとりしていて、こちらも大変美味でした。
(3年前ポルトガルに旅行した時も食べました。)

東京にあれば頻繁に行くんですけどね。
でもオンラインストア(通販)もあるそうなので、今度利用しようと思います。

そして、菅原道眞をまつる北野天満宮にお参りして東京に戻りました。
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「ネイル・カンタービレ」(韓国版「のだめ」)~韓国ドラマの話(48)~ [映画・テレビ]

以前、平日が休みだった時期には、テレビ番組を見る時間がありました。
ブームだったこともあり、韓国ドラマもよく見ていました。

しかし、土日休みになって、音楽活動に時間を取られることが増え、テレビを見たり、ゴルフをしたりする頻度・時間がかなり減りました。

ということで、かなり久々の韓国ドラマの話。
(いつ以来かと思って調べたら、前回は約5年前の「千日の約束」というドラマでした。)

今回見たのは、日本のコミックとそれがドラマ化された「のだめカンタービレ」の韓国版です。
関東地方の某県域TV局で放送していたので、録画して見ました。





ストーリーや登場人物の設定などは、オリジナル(日本版)とほぼ同じ。
音楽大学を舞台に、天才的な音感を持ちピアノ科から指揮科に転科し、指揮者を目指す男子学生、チャ・ユジンと、すばらしい演奏能力を持ちながらも自由奔放すぎるピアノ科の女子学生、ソル・ネイルのドタバタ恋愛劇。

チャ・ユジンが「飛行機嫌いで留学できない」とか、ソル・ネイルが「幼いころ練習を強制されたことがトラウマになっている」などの設定も同じです。

留学先がパリではなくオーストリアのザルツブルクになっていることなど、若干の変更はありますが…。

ちなみに、「ネイル」というのは女子学生の名前ですが、韓国語で「あした(明日)」の意味もあります。
日本版では「ネイル・カンタービレ」というタイトルですが、本当は「ネイル・ド・カンタービレ」というのが正確なタイトル。
「ド」は「また」「も」という意味なので、「明日もカンタービレ」となります。
なお、「カンタービレ」は「歌うように」「よく歌って」という音楽用語(イタリア語)です。

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「未来の年表」「てんてん」「戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊」「人類最高の発明アルファベット」=読み終わった本(2018.1) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2018年1月分です。
1月はさる事情から本を読む時間がたくさんあったので、分厚い専門書や単行本を含め、通常よりたくさん読破しました。

▼読み終わった本
*「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」
河合雅司・著、講談社現代新書

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

  • 作者: 河合 雅司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/06/14
  • メディア: 新書

よく売れているそうです。
「人口が減少していく日本で何が起こるか」を考察・紹介した本。
「何をやってもダメ」らしくて、読み進むに従って暗い気持ちになります。
小学生のころ、「児童が増えたので新たに学校を建てて、校区を分割する」ということがあったんですが、はるか昔のことになってしまいましたね。
北欧やスイスのように、日本より人口が少なくても豊かな暮らしをしている国はあるわけですは、そのような方向に向かうことはできないんでしょうか?

▼読み終わった本
*「てんてん 日本語究極の謎に迫る」
山口謡司・著、角川選書

てんてん 日本語究極の謎に迫る

てんてん 日本語究極の謎に迫る

  • 作者: 山口 謡司
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
  • 発売日: 2012/01/24
  • メディア: 単行本

現代のかなづかいでは「てんてん(濁点)」は当たり前に使われているわけですが、歴史的には「当たり前」ではなく、普通に使われるようになったのは案外最近のことなのだそうです。
とても面白い本でした。

▼読み終わった本
*「戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊」
川島博之・著、講談社+α新書

戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊

戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊

  • 作者: 川島 博之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/10/20
  • メディア: 新書

中国に「都市戸籍」と「農村戸籍」があることは、日本では案外知られていないかもしれません。
そして、農村戸籍の人が合法的に都市に住むのは、極めて限られた条件の場合だけ。
この本は、こうした「戸籍アパルトヘイト」について説明し、都市と農村は別の国のようなものだということを詳しく教えてくれます。
北京でも、車で1時間も走れば農村地帯。
明らかに「世界が違う」と思っていましたが、この本を読んで改めて納得しました。

▼読み終わった本
*「ヨーロッパ文明の起源: 聖書が伝える古代オリエントの世界」
池上英洋・著、ちくまプリマー新書

ヨーロッパ文明の起源: 聖書が伝える古代オリエントの世界

ヨーロッパ文明の起源: 聖書が伝える古代オリエントの世界

  • 作者: 池上 英洋
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2017/11/08
  • メディア: 新書

ヨーロッパ文明の起源・発展について、メソポタミアやエジプトの話から説き起こした本。
最初は聖書の「ノアの箱舟」に似た話が中東各地の『神話』にあることから始まります。
著者は美術史・文化史の専門家だそうです。

▼読み終わった本
*「人類最高の発明アルファベット」
ジョン・マン著、金原瑞人&杉田七重・訳、晶文社

人類最高の発明アルファベット

人類最高の発明アルファベット

  • 作者: ジョン マン
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2004/01/10
  • メディア: 単行本

アルファベットがどこで生まれ、どのように広く普及していったかを考察した本。
著者はイギリスの旅行作家だそうです。
この本では、いわゆるアルファベット(ABC)やその他のヨーロッパの文字の起源に関するエピソードのほか、中国の漢字、朝鮮のハングルについても取り上げています。
上記のヨーロッパ文明の本と重なる部分もあり、続けて読んだので「なるほど」と思う部分がたくさんありました。

▼読み終わった本
*「外来語とは何か―新語の由来・外来語の役割」
田中建彦・著、鳥影社

外来語とは何か―新語の由来・外来語の役割

外来語とは何か―新語の由来・外来語の役割

  • 作者: 田中 建彦
  • 出版社/メーカー: 鳥影社
  • 発売日: 2002/03
  • メディア: 単行本

「外来語」についての学術的な本ですが、日本語における外来語だけでなく、英語などについても詳しく書かれています。
英語は、いわゆるノルマン・コンクエストで北欧から来た人々に支配されたり、フランスから文化的影響を強く受けたりしているので、語彙の3分の2程度が「外来語」だと考えられるのだとか。
日本語で「カタカナの言葉が多すぎる」という議論がありますが、世界中の言語が外国語から語彙を取り入れているわけで、これをまったくなくすのは不可能だし、文化的にもプラスにはならないのだろうと思いました。
フランス語など、「外国語(特に英語)起源の語彙を排除しよう」としているそうですが…。

▼読み終わった本
*「かな―その成立と変遷界」
小松茂美・著、岩波新書

かな―その成立と変遷

かな―その成立と変遷

  • 作者: 小松 茂美
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1968/05/20
  • メディア: 新書

1968年に初版が発行された本の復刊だそうです。
かな文字が漢字から発展して作られたことや、最初は「万葉仮名」だったことなどはよく知られていますが、その発展の過程や使われ方の変遷などを読むと、「へえそうなのか」と思うことがたくさんありました。
現代でも「〜かも」という言葉を「〜鴨」と書いたりしますが、古代にも行われていたということで、なんだかちょっと親しみを感じますね。

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最後の食事は明洞の焼肉店で【2018新春ソウル食い倒れ旅(08)】 [旅行・乗り物]

「ユン監督のスタジオと東大門のタッカンマリ【2018新春ソウル食い倒れ旅(08)】」から続きます。

3泊4日のソウル旅行も最終日。
午後の便で帰国します。
朝の気温は氷点下6度。
(ちなみにこの日の東京の最高気温はプラスの17度でした。)
IMG_0704氷点下6度.jpg

朝ごはんは、ホテル近くの地下道(ロッテ百貨店出入り口付近)にあるお店でクリスピークリーム・ドーナツを購入して部屋で。(写真はありません。)

午前中は、ソウル駅のところにあるロッテマートというスーパーで(自分たちの分を含む)お土産などのショッピング。(これも写真はありません。)

ホテルをチェックアウトして、繁華街・明洞(ミョンドン)にあるちょっと高級な焼肉屋さんへ。
観光客もよく食事する店のようで、店主らしき男性は流暢な日本語を話します。

生カルビ(味付けしていない骨つき肉)と普通のカルビ(ヤンニョムカルビ)、それにサムギョプサルをいただきます。(写真は生カルビ)
IMG_6730生カルビ.jpg

特にヤンニョムカルビが美味でした。

行きは成田→仁川(インチョン)というルートでしたが、帰りはよりソウル都心に近い金浦から羽田行き。
ホテルで手配してもらったジャンボ(ワゴン)タクシーで空港へ向かいます。
IMG_0707ジャンボタクシー運転席.jpg

45分ほどで金浦に到着。
この空港は仁川空港ができるまで、すべての国内・国際線が発着していましたが、現在は国内線とごく一部(羽田、北京、上海)が利用しています。

空港ロビーには平昌(ピョンチャン)オリンピックの大きな広告があります。
IMG_6732金浦空港五輪広告.jpg

国内線の便数が少ないため、出国手続きもまったく込んでいません。
免税店も少ないので、やることがなくて搭乗口付近で待っていると、こんなロボットが。
IMG_6735搭乗口ロボット.jpg
前を人が通るとちゃんと止まってました。

機材はエアバスA330。
機内食はわりとちゃんとしたボリュームで、特にプルコギが美味でした。
(20年くらい前、アシアナのCクラスに乗ったことがあるんですが、機内食のカルビがとってもおいしかったのを思い出しました。)
IMG_6740機内食.jpg

新年ソウル食い倒れ旅の旅行記は以上です。
お付き合いありがとうございました。
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