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プロとアマチュア「いいとこ取り」の演奏に感動【音大オケフェスティバルを聴く】 [音楽]

連日の演奏会通い。
きのうは、池袋で音楽大学の若者たちの演奏を聴きました。

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第9回 音楽大学オーケストラフェスティバル
日時:2018年12月8日(土)15:00開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:広上淳一
   大友直人
出演:東京音楽大学シンフォニーオーケストラ
   東邦音楽大学管弦楽団
曲目:千本木僚太「Fanfare」(東邦音大)
   R.シュトラウス 交響詩「ツァラツストラはかく語りき」(東京音大オケ、指揮:広上淳一)
   滝澤みのり「『平成』のためのファンファーレ」(東京音大)
   サン・サーンス 交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」(東邦音大管、指揮:大友直人)
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img_音楽大学フェス201812.jpg

この音楽大学オーケストラフェスティバル。
首都圏にある9つの音大のオケが参加して、4日間にわたって開かれるもので、きのうが最終日でした。

前半は、私も聴講生として通った東京音大のオケで、指揮は同大学で教鞭を執っている広上教授。
広上先生は、日フィル定期演奏会で「ツァラツストラ」を取り上げているのを聞いたことがあるので、お得意のレパートリーの一つなのだろうと思います。
オケのメンバーには何人か知っている学生さんもいましたが、皆さん、広上先生の棒に率いられて、とても素晴らしい演奏でした。
技術的にもハイレベルだし、音楽的にもとても内容のある熱のこもったシュトラウスだったと思います。

後半はサン・サーンスの「オルガン付き」。
東邦音大の皆さんも、東京音大に負けず、熱のこもった演奏でした。
若干の『傷』はありましたが、それが気にならないというか、補って余りあると思いました。

この2曲ともにオルガンが重要な役割を果たしているのですが、芸劇ご自慢のオルガンがその『威力』を存分に発揮していました。
オルガンの音がホール中に響き渡ると、なんだか感動を覚えるのは私だけではないだろうと思います。

2つのオケの演奏を聴いて思ったのは、「音大のオケ」というのはある意味、プロとアマチュアの「いいとこ取り」ではないかということ。
演奏技術的には、プロの演奏家予備軍であり、多くは卒業後にプロとしてやっていく皆さんですから、当然ハイレベルなわけです。
一方、本当のプロのオーケストラは2〜4日ほどの練習で本番に臨むわけですが、この音大オケの場合はもう少し長い期間練習していたのだろうと思います。
(アマチュアだと、長い場合は半年間、同じ曲を練習します。)

こうした、高い技術と、長い練習期間でじっくり取り組むという両者が合わさると、プロにもアマチュアにもできない、感動を呼ぶ演奏ができるのだろう、と思いました。

あと、2校それぞれの演奏の前に、もう一方の大学の金管楽器(+打楽器)奏者が、「エールを送る」としてファンファーレを演奏しました。
それぞれの大学の作曲家の学生が作ったものだということですが、短いながらもなかなか面白い曲でした。
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