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吹奏楽の魅力を満喫しました【陸自中央音楽隊演奏会を聴く】 [音楽]

きのうは知人に声をかけていただき、(私としては珍しく)吹奏楽の演奏会を聴きました。

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陸上自衛隊中央音楽隊 第156回定期演奏会
軍楽伝習150年「遥かなる吹奏楽」
日時:2019年1月28日(月)午後7時開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:志賀亨(副隊長・2等陸佐)
   樋口孝博(隊長・1等陸佐)
曲目:~吹奏楽の曙~
   「ヘイル・コロンビア」(P.フィリー)
   「蓬莱山」(島津忠良/淵脇了公)<薩摩琵琶:島津義秀>
   「君が代」(J.W.フェントン)
   「扶桑歌」(C.ルルー)
   「雪の進軍」(永井建子)
   行進曲「後甲板にて」(K.J.アルフォード)
   「愛国行進曲」(瀬戸口藤吉)
   行進曲「大日本」(斉藤丑松)
   ~花開く吹奏楽~
   「セントルイス・ブルース・マーチ」(W.C.ハンディ)
   行進曲「大空」(須摩洋朔)
   歌劇「ウィリアム・テル」序曲(G.ロッシーニ、J.ソマー編曲)
   「祝典行進曲」(團伊玖磨)
   「東京オリンピック・ファンファーレ」(今井光也)
   「オリンピック・マーチ」(古関裕而)
   「すみれの花のように」(八木澤教司)<ソプラノ:松永美智子 3等陸曹>
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img_陸自音楽隊20190128.jpg

薩英戦争後イギリスに範をとった薩摩藩が、軍楽隊を創設したのが1869年(明治2年)で、今年はそれから150年。
演奏会は、その150年を振り返り、日本における吹奏楽の歴史をたどるものでした。

前半は、「吹奏楽の曙」と題し、主に明治・大正時代の曲を紹介。
2曲目の「蓬莱山」は、薩摩琵琶の弾き語り(吹奏楽はお休み)でしたが、歌詞に現在の「君が代」と同じ部分があるということで、「へえ」という感じでした。
一方、その次の「君が代」は薩摩藩の軍楽隊を指導したイギリス人のフェントンが作曲したもので、現在の「君が代」とはまったくの別物。
なんだか、歌うのが難しそうな割には国歌らしい厳粛さなどが感じられず、現在のものに取って代わられたのも分かる気がしました。

一方、後半は「花開く吹奏楽」と題し、主に第二次大戦後の曲を演奏。
旧日本軍の軍楽隊に所属していた人たちが、戦後の吹奏楽の隆盛をもたらしたことや、戦前のイギリス・フランス式から、アメリカに範をとったものに変わったことなどが紹介されました。

後半の曲の方が、なじみがあるわけですが、中でも團伊玖磨「祝典行進曲」(昭和34年=1959年の皇太子ご成婚の際に作曲)や、その5年後(1964年)の東京オリンピックで使われたファンファーレとマーチが、とても懐かしく感じられました。

陸上自衛隊中央音楽隊の演奏は、とてもレベルが高く、吹奏楽の魅力を満喫しました。

それにしても、ステージで解説していた秋山紀夫先生は今年の誕生日で90歳だということ。
「日本の吹奏楽の150年の歴史の半分以上を生きている」と考えると、すごいことだと思いました。

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