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「いつまでもショパン」「地球46億年 気候大変動」「漂巽紀畧」「ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる」=読み終わった本(2019.01) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2019年1月分です。

▼読み終わった本
*「いつまでもショパン」(『このミス』大賞シリーズ)
中山七里・著、宝島社文庫

いつまでもショパン

いつまでもショパン

  • 作者: 中山 七里
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2014/01/09
  • メディア: 文庫

「さよならドビュッシー」「おやすみラフマニノフ」に続く中山七里氏の小説。
今回はポーランド・ワルシャワで開かれるショパン・コンクールを舞台にしたミステリーです。
例によって、音楽の詳しい描写と最後まで目を離せない謎が共存していて、一気に読み終わりました。

▼読み終わった本
*「地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来」
横山祐典・著、講談社ブルーバックス

地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来

地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来

  • 作者: 横山 祐典
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/10/17
  • メディア: 新書

カバー裏表紙側には、以下のような文章があります。
+++++++++++++++++++++++
隕石が絶え間なく降り注ぐマグマオーシャンの時代から
全球凍結したスノーボールアース、恐竜が繁栄した超温暖化時代、
そして氷期、間氷期を繰り返す、直近の260万年間にいたるまで
地球の気候は激しく変動してきた。
一見すると無秩序に激しく変動しているように見えるが、
その変化には一定のリズムや規則性があることがわかってきた。
鍵を握るのが、地球の表層における「炭素循環」と
公転軌道要素の変化がもたらす「ペースメーカー」だった。
+++++++++++++++++++++++
地球の46億年の歴史における温暖化や寒冷化について、最先端の研究から明らかになったことを詳しく説明してくれるとても興味深い本でした。

▼読み終わった本
*「漂巽紀畧 全現代語訳」
ジョン万次郎・述、河田小龍・記、谷村鯛夢・訳、北代淳二・監修、講談社学術文庫

漂巽紀畧 全現代語訳

漂巽紀畧 全現代語訳

  • 作者: 河田 小龍
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/12
  • メディア: 文庫

いわゆる「ジョン万次郎」から聞き取った話を、土佐(高知)の画家・文筆家、河田小龍が記した「漂巽紀畧」(ひょうそんきりゃく)を、現代語に訳した本。
原著は、1852年ごろに書かれ、幕末の人々がアメリカの情勢を知るのに大きな役割を果たしたと考えられているそうです。
漂流後に救助された万次郎が、アメリカで成長し、日本に帰国するまでの経緯や、当時のアメリカの暮らしなどが生き生きと描かれていて、引き込まれました。

▼読み終わった本
*「ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる」
片山 杜秀・著、文春新書

ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる

ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる

  • 作者: 片山 杜秀
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/11/20
  • メディア: 新書

思想史研究者で慶応大学教授の片山杜秀氏の本。
政治思想史などが専門ということですが、ラジオやテレビでは、クラシック音楽についての独自の語り口で活躍しています。
この本は、グレゴリオ聖歌あたりから説き起こしていますが、中心となるのは18〜19世紀あたりの、いわゆるクラシック音楽の全盛時代。
特に詳しく紹介しているのは、バロック音楽時代の巨匠であるバッハやヘンデル、テレマンの3人や、19世紀の幕開けにクラシック音楽の概念を大きく変えたベートーヴェン、そして、時代を大きく動かしたワーグナーです。
音楽という芸術ジャンルは、文学ほど直接的ではないが故に、逆に時代の空気を濃密に繁栄していることが、改めて分かりました。

▼読み終わった本
*「外国人が見た日本 『誤解』と『再発見』の観光150年史」
内田宗治・著、中公新書

外国人が見た日本-「誤解」と「再発見」の観光150年史

外国人が見た日本-「誤解」と「再発見」の観光150年史

  • 作者: 内田 宗治
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/10/19
  • メディア: 新書

幕末の開国以来の外国人受け入れと観光地の開発について考察した本。
明治時代に発行された外国人向けのガイドブックの内容など、興味深い話ばかりでした。

▼読み終わった本
*「棒振りラプソディ」
石丸寛・著、音楽之友社ONBOOKS

棒振りラプソディ

棒振りラプソディ

  • 作者: 石丸 寛
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 1977/04
  • メディア: -

指揮者、石丸寛氏による42年前のエッセイ集。
石丸氏はネッスル(現ネスレ)の支援を受けて、地方のアマチュアオーケストラを支援し、演奏会を開く「ゴールドブレンド・コンサート」という活動をしていましたが、そうしたアマチュアとの話もたくさん出てきます。
私も「ゴールドブレンド・コンサート」に2度出たことがあるので、とても懐かしく読みました。
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