SSブログ

「コロナ収束を願うコンサート」を聴く [音楽]

きのう19日、「日本フィル×杉並公会堂×杉並区『コロナ収束を願うコンサート』ソーシャルディスタンスでの再出発」という演奏会を聴いてきました。
img_杉並公会堂20200619.jpg

ご存じのようにオーケストラによる演奏会は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、プロ・アマチュア問わず今年3月ごろからほとんど開かれていませんでした。
きのうの演奏会は、拡大防止策の緩和を受け、日本フィルハーモニー管弦楽団と、東京都杉並区、そして杉並公会堂が協力して開催したものです。
(日本フィルは杉並区と友好提携を結んでおり、杉並公会堂を練習場として利用しています。)

18日と19日の2回、事前申し込みした杉並区民を招待して行われました。

入り口では検温と手の消毒があり、申し込みをチェックして入場です。
人数は2日ともぞれぞれ100人ずつ。
杉並公会堂の収容人数は約1,200人ですが、下記の写真のように5〜6席に1人ずつという「ソーシャル・ディスタンス」を確保しての鑑賞でした。
img_座席利用不可20200619.jpgimg_杉並公会堂座席20200619.jpg


【追記】
こちらが渡された座席表です。
img_杉並公会堂座席表20200619.jpg
【追記終わり】

ステージ上の写真はありませんが、出演者は弦楽四重奏、つまりヴァイオリン2人にヴィオラ、チェロ1人ずつの合計4人。
演奏曲目は、最初にドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」より、その後はジャズの曲なども交えて、およそ50分の公演でした。
おそらく、アウトリーチ活動(小中学校や福祉施設などでの訪問演奏)で使うプログラムかそれに準じる曲目だったのだろうと思います。

およそ4カ月ぶりの生演奏は楽しんで聴くことができましたが、やはりフルオーケストラを早く聴きたくなりました。
nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

JR渋谷駅の『埼京線』ホーム移設 [旅行・乗り物]

JR渋谷駅の『埼京線ホーム』が移設され、今月初めから使われています。

1枚目の写真は、埼京線を走る相鉄から乗り入れてきた新宿行き20000系(発車直後)と、山手線のE235系です。
(以前はホームが離れていたので、このような状態で写真は撮れませんでした。)
img_JR渋谷駅ホーム移設202006.jpg

先月まで、埼京線ホームと山手線ホームは300m以上離れていたのですが、5月末の土日に埼京線や湘南新宿ラインを運休し、移設工事が行われました。
下記の図(JR東日本のウェブサイトより)の緑色の線で囲まれた場所から、赤い部分に300mあまり移動しました。
img_JRE埼京線ホーム移動図.png

皆さんご存知のように、『埼京線』は路線(運転系統)の名称で、使われている線路は山手線の貨物線です。
現在は湘南新宿ラインや、成田エクスプレスなどの特急列車もこの線路を走っています。

埼京線は、東北・上越新幹線の敷設に対する見返りとして赤羽以北が建設され、旧赤羽線を経由して山手貨物線を走るようになりました。
新宿以南(渋谷〜恵比寿〜大崎間)に乗り入れるにあたって、渋谷駅に適当なスペースがなく、新しいホームは以前留置線があった駅南側に造られました。

今回の移設にあたって、渋谷駅にお勤めの皆さんが作ったとして話題のポスターも掲示されていました。
清々しい『自画自賛』っぷりですね。(笑)
img_渋谷駅ホーム移設ポスター01.jpg
img_渋谷駅ホーム移設ポスター02.jpg

ところで、個人的には、渋谷駅の大改造を機に、山手線と埼京線・湘南新宿ラインのホームを、「路線別」から「方向別」にして欲しかったところです…。
「路線別」とは、現在のように「山手線の外回り・内回り」が1つのホーム、「埼京線・湘南新宿ラインの北行き・南行き」が1つのホームを使用する方式です。

これに対し、「方向別」とは「山手線の外回りと埼京線・湘南新宿ラインの北行き」が同じホーム、「山手線内回りと埼京線・湘南新宿ラインの南行き」が同じホームを使用する方法です。
こうすれば、渋谷から恵比寿や大崎に行く人は、同じホームで「先に来た電車に乗ればいい」ということになります。

関西のJR東海道線の一部区間では、各駅停車と快速が同じホームを使用していて、簡単に乗り換えられるようになっていますよね。
山手線・埼京線の場合、目黒〜恵比寿間の交差部分をうまく利用すれば可能ではあると思うんですが…。
(かなりの大工事になったとは思います。)
nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

「日本語の連続/不連続」「ヨーロッパ人名語源事典」「フロイスの見た戦国日本」「こうして管楽器は作られる」=読み終わった本(2020.05) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2020年5月分です。
前の月に引き続き、通勤時には読めない分厚い本を中心に読んでました。

▼読み終わった本
*「日本語の連続/不連続 百年前の『かきことば』を読む」
今野真二・著、平凡社新書

日本語の連続/不連続

日本語の連続/不連続

  • 作者: 真二, 今野
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2020/02/17
  • メディア: 新書
100年前、つまり1920年ごろの日本語について、雑誌の記事などを中心に考察した本。
1920年というと大正時代ですね。(もはや明治ではない。)
なんとなく「江戸から明治に入ったらいろんなものが変わった」と思いがちですが、別の本を読んでも、日本語が大きく変わるのは明治30年代くらいからだったようです。
大正時代には、いろんな変化が進んだのだと思います。
この本を読んでも、「あれ?現在とそんなに変わらないかな?」と思うところもあれば、「まだまだ『時代を感じさせる』なあ」というものもあって、非常に興味深く読みました。
また、「明治末期から大正、昭和初期のころの辞書」という項目もなかなか面白い内容でした。
この時代、まだ録音技術は普及していなかったので、書き言葉中心なわけですが、話し言葉がどんな感じだったのかも知りたくなります。

▼読み終わった本
*「ヨーロッパ人名語源事典」
梅田修・著、大修館書店

ヨーロッパ人名語源事典

ヨーロッパ人名語源事典

  • 作者: 梅田 修
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2000/07/01
  • メディア: 単行本
ハードカバー、約400ページもある重たい本。
通勤中には読めないので、ステイホームに読むにはもってこい、ということでずっと積んでありましたが、ようやく手を出しました。
ヨーロッパ各国の名前の起源・語源を読み解いているわけですが、極めて広い知識・見識と、研究の積み重ねが必要だったと思われ、ただただ圧倒されました。
(ひたすら、名前の由来やその名前を持つ有名人について説明しているだけなんですけどね…。)
たとえば、英語のJohn(ジョン)は洗礼者ヨハネに由来し、欧米でももっとも人気のある男性の名前です。
各国語ではヤニス(ギリシャ語)、ジャン(フランス語)、ジョヴァンニ(イタリア語)、ヨハン(ドイツ語)などとして使われています。
こうした説明を読むだけでも、「へえ!」と思ってしまいます。
これが400ページにわたって繰り広げられているので、とにかく「大変な労作だ」としか言えません。

▼読み終わった本
*「だれが聖書を書いたのか」
本多 顕彰・著、二見書房

だれが聖書を書いたのか

だれが聖書を書いたのか

  • 作者: 本多 顕彰
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2020/05/14
  • メディア: 単行本
著者は英文科の教授を務めた人物で1898年生まれ。
英文学者らしい観点から、聖書について読み解いています。
各聖書の内容を説明した上で、現代でもよく使われる聖書の名言・聖句について解説しています。
たとえば「復讐するは我にあり」という言葉は、小説・映画の題名にもなっていて、よく知られていますが、恥ずかしながらその意味は分かっていませんでした。
新約聖書に出てくる言葉だそうですが、ここでの「我」は神のことだそうです。
(詳しい意味は検索してみてください。)
勉強になりました。

▼読み終わった本
*「フロイスの見た戦国日本」
川崎桃太・著、中公文庫

フロイスの見た戦国日本

フロイスの見た戦国日本

  • 作者: 川崎 桃太
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: 文庫
フロイスは、日本の戦国時代にイエズス会のメンバーとして来日し、「日本史」と題する膨大な記録を残したポルトガル人宣教師です。
1563年に現在の長崎県に来航し、京都や堺などの関西地方などを中心に活動し、97年に長崎で亡くなっています。
京都や周辺では、織田信長や豊臣秀吉と何度も会って、その様子を「日本史」と呼ばれる書物に残しており、戦後時代の日本に関する貴重な資料となっています。
この「フロイスの見た戦国日本」は、「日本史」の全訳を手がけた川崎桃太氏が、その中から日本での出来事に関する部分を中心に紹介しているものです。
信長や秀吉が権力の絶頂からどのように最期を迎えたかや、キリスト教(の布教)についてどのような態度で臨んだかなら、とても興味深い事柄ばかり。
とても勉強になりました。

▼読み終わった本
*「続・フロイスの見た戦国日本」
川崎桃太・著、中公文庫

続・フロイスの見た戦国日本

続・フロイスの見た戦国日本

  • 作者: 川崎 桃太
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/12/20
  • メディア: 文庫
上記の本の続編。
2011年の大震災のあとに書かれたということです。
川崎氏が、「日本史」の原本をポルトガル・リスボンで『発見』したときのエピソードが詳しく紹介されていて、その不思議な巡り合わせに驚かされました。
長崎は出身地なので、今度行く機会があったらゆかりの場所を訪れてみたいと思います。

▼読み終わった本
*「こうして管楽器はつくられる 〜設計者が語る『楽器学のすすめ』〜」
竹内明彦・著、ヤマハミュージックメディア

こうして管楽器はつくられる ~設計者が語る「楽器学のすすめ」~

こうして管楽器はつくられる ~設計者が語る「楽器学のすすめ」~

  • 作者: 竹内 明彦
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2019/07/22
  • メディア: 単行本
ヤマハで管楽器の設計に携わり、雑誌での連載も持っていた竹内氏の本。
弦楽器(ヴァイオリンなど)は300年以上基本的な『設計』が変わっていないわけですが、管楽器は21世紀になってもまだまだ『改良』が続いています。
まだまだ分かっていないことが多いのだと知りました。
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:

「漢語からみえる世界と世間」=購入した本(2020.05) [読書]

「購入した本」リスト(備忘録)、2020年5月分です。
自粛期間中につき、買ったのは1冊だけでした。

▽購入した本
*「漢語からみえる世界と世間――日本語と中国語はどこでずれるか」
中川正之・著、岩波現代文庫

漢語からみえる世界と世間――日本語と中国語はどこでずれるか

漢語からみえる世界と世間――日本語と中国語はどこでずれるか

  • 作者: 中川 正之
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2013/05/17
  • メディア: 文庫


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。