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自粛期間以降最大級の編成でした【読響日曜マチネーを聴く】 [音楽]

きのうはポスターが印象的なこちらの演奏会を聴きました。

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読売日本交響楽団 第232回日曜マチネーシリーズ
日時:2020年11月28日(日)14時開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:井上道義
独奏:北村陽(チェロ)
曲目:ハイドン チェロ協奏曲第1番ハ長調
   ブルックナー 交響曲第7番ホ長調
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前半はハイドンのチェロ協奏曲。
独奏の北村さんは2004年生まれということなので、誕生日を迎えていれば16歳(まだなら15歳)の若さ。
でも演奏は堂々としていて、年齢を確認するまでは「20代後半くらいかなあ」と思って聴いてました。
月並みですが「将来が楽しみ」です。

後半はブルックナーの7番。
ブルックナーは好みが分かれる作曲家で、私も以前は「ブルックナーよりマーラー派」でしたが、禁煙なんどか演奏する機会があったこともあり、『悪くない』と思うようになりました。
昨日の演奏は、マエストロ井上の渾身のタクトもあり、かなり力が入った演奏だったと思います。

ちなみに、弦楽器はハイドンが8-6-4-4-2、ブルックナーは14-12-10-8-6でした。
ブルックナーは(たぶん)これでも通常よりは人数を減らしているのではないかと思います。

とは言っても、今年後半(つまり緊急事態宣言以降)聴いた演奏会の中では、ウィーンフィルのストラヴィンスキー「火の鳥」に次ぐ大編成でした。
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熱演でしたが弦楽器の人数が少なめでした【東京音大Aオケ演奏会を聴く】 [音楽]

きのうは東京音大の学内で行われた学生さんたちの演奏会を聴きました。

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東京音楽大学シンフォニーオーケストラ(Aオーケストラ)演奏会
日時:2020年11月24日17:30開演
会場:東京音楽大学100周年記念ホール(東京音楽大学池袋キャンパス内)
指揮:茂木大輔
   堀大輔
   小野富士
曲目:ワーグナー 歌劇「タンホイザー」序曲(茂木)
   ヴェルディ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲(堀)
   ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調「運命」(小野)
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最初の「タンホイザー」序曲は、最初ホルンとクラリネット、ファゴットのコラール風のハーモニーから始まり、クライマックスではトロンボーンが大活躍するんですが、さすがに皆さんお上手。
途中、チェロやヴィオラが重要な役割を果たすところもありますが、さすがに人数少なめで「もうちょっと人数が欲しいかな」という感じでした。

2曲目のヴェルディは短いながらも変化に富んだ曲ですが、よくまとまってました。
3曲目「運命」はやや粗削りながらも生き生きとした演奏でした。

音大の中にはいくつかオケがあって、このAオケの主力は(おそらく)最上級生ではない学生さんたちだと思います。
まだまだこれからさらに上達していく若者という感じ。
そして、弦楽器の人数が少なめで管楽器が多いのは、アマチュアオーケストラと同じですね。

感染症拡大で、プロもアマチュアもステージ上の人数を少なくして演奏会を開く例が最近多いのですが、今回弦楽器が少なかったのが感染症対策なのかどうかは不明です。
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色彩感に富んだ好演でした【日フィル東京定期を聴く】 [音楽]

きのうは日フィル定期でした。

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日本フィルハーモニー交響楽団 第725回 東京定期演奏会
日時:2020年11月20日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:小林研一郎
独奏:清水和音(ピアノ)
曲目:ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」
   リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェエラザード」
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首席指揮者のインキネン(フィンランド人)が来日できず、代役が”炎のマエストロ”ことコバケン氏。
80歳だそうですが、とても若々しく感じます。

曲は前半が「皇帝」。
独奏は今や巨匠と言っていい清水和音氏。
とても手堅い感じのベートーヴェンでした。
ご存知のように今年は楽聖生誕250年。
本来であればもっと盛大にお祝いの演奏会が開かれていたのでしょうが、残念ながらこのような状況で、今ひとつ盛り上がりに欠けます。
それでも、こうやってホールで演奏会を聴けるだけ幸いだと言うべきでしょう。

後半はリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」。
「千夜一夜物語」を題材にした壮大な作品です。
吹奏楽でも取り上げられるので、オーケストラで演奏するようになる前から聴いているんですが、実は自分では弾いたことがありません。
そして、プロのオーケストラの演奏会で聴いたのも、ひょっとしたら初めてかもしれません。
コンサートマスターや各管楽器のソロが素晴らしくて、色彩感に富んだスケールの大きな演奏だったと思います。

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極上の演奏を堪能しました【ウィーンフィル来日公演を聴く】 [音楽]

昨夜は話題の演奏会を聴きに行きました。

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ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020
日時:2020年11月12日(木)19:00開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
曲目:ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
   同 交響詩「海」~3つの交響的スケッチ~
   ストラヴィンスキー バレエ音楽「火の鳥」(1910年全曲版)
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コロナ禍で海外のオーケストラや音楽家の来日が軒並みキャンセルされている昨今、ウィーンフィルの来日も危ぶまれていました。
今回の来日は特例として許可されたそうですが、政府同士の交渉があり、オーストリアの首相からの親書も送られてきたとのこと。
おりしもヨーロッパ各国では感染が急速に拡大しており、心配されましたが、オーストリアがロックダウンとなるのとほぼ同時の出発だったそうです。
ちなみに来日中の行動には厳しい制限があり、ホテルと演奏会場以外はほとんど足を運ぶことができないということです。

というわけで、ほぼ毎年来日しているウィーンフィルにとってもいろんな意味で特別な今年の公演。
きのう12日は当初の予定にない追加公演でした。

前半はフランスの作曲家、ドビュッシーの作品2曲。
そして後半はストラヴィンスキーの「火の鳥」全曲版。
どれもウィーンフィルらしい極上のサウンドで素晴らしかったんですが、個人的には「火の鳥」がいいと思いました。
ロシア出身であるゲルギエフにとっては、やはりストラヴィンスキーの方が「お手の物」なのかもしれません。
(聴く方がそういう”先入観”を持っているのもあるでしょうが…。)

さらにアンコールで、J.シュトラウスの「皇帝円舞曲」。
こちらは、ウィーンフィルの「お手の物」ですから、どんな演奏にしたいのか、指揮者との間で丁々発止があるように感じました。

客席はほぼ満席、終演後は拍手で指揮者をステージに呼び戻す(通称)「一般参賀」もありました。

今回の日本ツアーは、ウィーンフィルにとっても、日本や世界のオーケストラにとっても、感染症との共存という意味で、大きな試金石になりそうです。
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「数字と科学から読む音楽」「音楽の危機」「台湾の歴史と文化」=読み終わった本(2020.10) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2020年10月分です。

▼読み終わった本
*「1冊でわかるポケット教養シリーズ 数字と科学から読む音楽」
西原稔&安生健・著、ヤマハミュージックメディア

1冊でわかるポケット教養シリーズ 数字と科学から読む音楽

1冊でわかるポケット教養シリーズ 数字と科学から読む音楽

  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2020/03/13
  • メディア: Kindle版

ヨーロッパで古代からの”教養科目”である「自由七科」に音楽が入っていたことは何度か紹介しました。
ここでの音楽は、現代のような「芸術」というより、自然科学的な捉え方だったそうです。
人間が「音楽」として聞いている音は、耳で捉えた「振動」ですし、音程は「振動数の比率」なわけです。
この本では、そうした「音楽」と「数学」の関係を掘り下げています。
なかなか難しい部分が多いんですが、勉強になりました。

▼読み終わった本
*「音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日」
岡田暁生・著、中公新書

音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日

音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日

  • 作者: 岡田 暁生
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: 新書

コロナ禍を受けて今年9月に出た本。
岡田氏の本は何冊か読んでいます。
今年に入ってからの「演奏者が集まっての演奏ができない」「大きな会場で生演奏を聴くことができない」という事態は、音楽への携わり方によって意味合いが変わってくるように思います。
(1)演奏を生業(なりわい)にしている人
(2)職業ではなく趣味で演奏する人
(3)普段から生演奏を聴く習慣・趣味のある人
(4)再生(録音・録画)や配信で楽しむ人
大まかに分けるとこの4つの立場だと思うんですが、(4)以外の人たちはそれぞれ困難な状況を抱えていますが、その「困難」の度合いは違ってきます。
果たして2021年はどうなっているでしょうか?

▼読み終わった本
*「台湾の歴史と文化 六つの時代が織りなす『美麗島』」
大東和重・著、中公新書

台湾の歴史と文化-六つの時代が織りなす「美麗島」

台湾の歴史と文化-六つの時代が織りなす「美麗島」

  • 作者: 大東 和重
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2020/02/18
  • メディア: 新書

ちょうど1年前、台湾に旅行に行っていたので、大変興味深く読みました。
台湾で最初に発展し、オランダが支配の拠点とした南部の台南にも滞在し、この本に出てくる場所の多くに足を運んだので、思い出すことができました。
また台湾に行きたくなりました。
いつになるでしょう…。

▼読み終わった本
*「比較言語学入門」
高津春繁・著、岩波文庫

比較言語学入門

比較言語学入門

  • 作者: 高津 春繁
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1992/05/18
  • メディア: 文庫

1950年(昭和25年)に岩波全書として出たものを、92年に文庫化したものだそうです。
「比較言語学」というのは、インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)の研究に端を発するもので、本書のほかにも何冊かの本を読みました。
インドのサンスクリット語と、ヨーロッパのいくつかの言語の間に、意味や発音の面で共通する要素がある、という18世紀末のイギリス人学者による『発見』がこうした比較言語学のスタートだということです。
この本は、70年前の時点での研究成果をとても詳しく伝えていて、私にはとても難しく、もっと勉強しようと思わされました。
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ソリストもオケも気迫にあふれていました【オルケストラ・クラシカ演奏会】 [音楽]

きのうは今年最後の演奏会出演でした。

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オルケストラ・クラシカ 特別演奏会2020
日時:2020年11月1日(日)13:30開演
会場:神奈川県立音楽堂(横浜市西区)
指揮:大森悠
独奏:川端成道(ヴァイオリン)
曲目:ベートーヴェン 序曲「レオノーレ第3番」
   同 ヴァイオリン協奏曲ニ長調
   シューマン 交響曲第2番ハ長調
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9月の演奏会と違い、きのうはお客さんあり。
ただし、来場者数には制限があり、約1,100人入れるところ、300人限定でした。
上掲の写真で、座席の背もたれに掲示物が見えるのは「この座席は使えません」との文章が印刷されています。

感染症拡大以降、コンサートホールに関しては「座席の半分まで」との規制がありました。
これはすでに撤廃されていますが、公共施設の多くではいまだに制限が続いています。
個人的には早く取り下げてほしいと思っているのですが…。
とはいえ、演奏会が開けるようになっただけ幸せだと思います。

きのうの演奏会は、特に2曲目のヴァイオリン協奏曲が出色でした。
ソリストの川畑さんは視覚障害がありながらハンディを感じさせない気迫の演奏で、お客さんにもそれが伝わっていたと思います。
アンコールのパガニーニもすごい演奏でした。

このオケは若者主体の団体ですが、気迫あふれる演奏で独奏者を支えていて、後半のシューマンでもそれは現れていました。
「久しぶりにオーケストラで演奏できる」との喜びも大きかったように思います。
若い皆さんとの共演はいつも刺激・勉強になります。
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「『広辞苑』をよむ」「自粛バカ」=購入した本(2020.10) [読書]

「購入した本」リスト(備忘録)、2020年10月分です。

▽購入した本
*「『広辞苑』をよむ」
今野真二・著、岩波新書

『広辞苑』をよむ

『広辞苑』をよむ

  • 作者: 今野真二
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2019/12/22
  • メディア: 新書


▽購入した本
*「自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋」
池田清彦・著、宝島社新書

自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

  • 作者: 池田 清彦
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: 新書


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