SSブログ

緻密なアンサンブルを楽しむ【ブルーメンフィルの弦楽合奏を聴く】 [音楽]

きのうはサントリーホールのブルーローズ(小ホール)で演奏会を聴きました。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ブルーメンフィルハーモニー ストリングスの悦楽 〜ヴァイオリニスト 白井圭を迎えて〜
日時:2021年7月18日(日)14:00開演
会場:サントリーホール ブルーローズ(東京・赤坂)
独奏&ゲストコンサートマスター:白井圭
曲目:エルガー 弦楽セレナーデ ホ短調
   ヴォーン・ウィリアムズ ヴァイオリン協奏曲ニ短調「コンチェルト・アカデミコ」
   ベートーヴェン(マーラー編)弦楽四重奏曲第11番へ短調「セリオーソ」(弦楽合奏版)
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_SuntoryHall20210718.jpg

ブルーメンフィルは意欲的な活動をしているアマチュアオケですが、今回は弦楽器だけの演奏会。
(新型コロナウイルスの影響ですかね…。)
ゲストコンサートマスターには、今『売り出し中』の白井圭さん(NHK交響楽団ゲストコンサートマスター)を迎えて、指揮者なしでの演奏会です。

最初のエルガー「弦楽セレナーデ」は指揮の授業の課題だったのでよく知っている作品。
あとの2曲に比べるとシンプルな曲で、スッキリした好演だったと思います。

2曲目はヴォーン・ウィリアムズの協奏曲。
白井さんが独奏しながら指揮する”弾き振り”です。
初めて聴く作品で、エルガーに比べると複雑で難しそうな曲ですが、オケはよくソロに『食らいついて』いたと思います。

最後はベートーヴェンの弦楽四重奏曲。
マーラーによる弦楽合奏版ですが、プログラムの解説文によると、チェロのパートにコントラバスを『補強』する程度のシンプルな編曲だとのこと。
それでも、本来4人で演奏する曲を40人以上で合奏するわけで、アンサンブルの難しそうな箇所もあるようでしたが、とても緻密な演奏で、聞きごたえがありました。

ところで、サントリーの大ホールでは同じ時間帯に「石田組」の演奏会が開かれていました。
(上掲写真のポスター参照)
石田組は、神奈川フィルのコンサートマスターで独特の風貌で人気の石田泰尚さんをリーダーとする弦楽アンサンブル。
来場者を見ていると女性が多くて、ふだんのサントリーホールのお客さんとはちょっと違っている感じがしました。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

爽快なブラームスを堪能【読響日曜マチネーを聴く】 [音楽]

おととい日曜日は読響を聴きに行きました。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
読売日本交響楽団 第238回日曜マチネーシリーズ
日時:2021年7月11日(日)14時開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
独奏:LEO(箏)
曲目:ロッシーニ 歌劇「セビリアの理髪師」序曲
   藤倉大 箏協奏曲
   ブラームス 交響曲第2番ニ長調
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_読響202107.jpg

最初の「セビリアの理髪師」序曲は、オーケストラのレパートリーとしては定番。
といってもアマチュアがやるには結構難しいのですが、当然のことながら読響は素晴らしい演奏でした。

次の箏協奏曲は、去年4月に初演の予定だったものが無観客(無聴衆)になり、今回がお客さんの前での演奏は初めてだとのこと。
なかなか難しい曲でした。

最後はこれまた超定番のブラームス2番。
とても爽快な演奏でした。
以前も書いたと思いますが、私自身の演奏経験としては最も回数の多い作品です。
曲はほぼ頭に入ってますし、今後指揮する機会もあると思うので、「ここはこうくるか」などと思いながら聴いてました。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

新進指揮者・沖澤さんの熱演に拍手【日フィル6月定期を聴く】 [音楽]

おとといですが日フィルの東京定期を聴きました。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
日本フィルハーモニー交響楽団 第732回東京定期演奏会
日時:2021年7月9日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮;沖澤のどか
独奏:三浦文彰(ヴァイオリン)
曲目:モーツァルト 歌劇「魔笛」序曲
   ベルク ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
   メンデルスゾーン 交響曲第3番イ短調「スコットランド」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_日フィル202107.jpg

沖澤さんは日本やフランスの国際的な指揮者コンクールで優勝した新進気鋭の指揮者。
アマチュアオーケストラを振るところは見た(聴いた)ことがあったんですが、プロのオケを振るのは(コンクールの本戦を除いて)初めて拝聴しました。

一言で言うと、堂々としていて、でも颯爽とした指揮ぶり。
テンポの共有の仕方に発展途上な部分を感じましたが、演奏全体を損なうようなものではありませんでした。

それよりも気になったのは、弦楽器と管・打楽器のバランスでしたが、P席だったのでその分は割り引いて考える必要があろうかと思います。

今後の活躍が楽しみです。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

「ハングルの愉快な迷宮」「西洋音楽の正体」「ヨハン・シュトラウス」=読み終わった本(2021.06) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年6月分です。
今回、3冊中2冊が古書店で買ったもの。
こんなに勉強になって、楽しめて、時間も潰れるものが(本によっては)100円とか200円で購入できるというのは、抜群のコストパフォーマンスだと、改めて思います。

▼読み終わった本
*「ハングルの愉快な迷宮」
戸田郁子・著、講談社+α文庫

ハングルの愉快な迷宮

ハングルの愉快な迷宮

  • 作者: 戸田郁子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/02/25
  • メディア: Kindle版

古書店で購入した本。
筆者は韓国人男性と結婚した女性で、帯の『宣伝文』によると「(韓国語)学習歴30年」とのこと。
もちろん言葉だけではなく、韓国における家族関係のあり方や日韓の文化の違いなどが具体例・体験を交えて説明されていて、とても面白く読みました。
ちなみに、私自身は約35年前、住んでいた神戸で韓国語の教室に数カ月だけですが通ったことがあって、ハングルはなんとか読むことができます。
で、この本の最大の問題点は、タイトルで「ハングル」を「韓国語」という意味で使っていること。
以前も書いたことがあるんですが、「ハングル」は文字の名前なので、「『日本語』という代わりに『ひらがな』あるいは『カタカナ』という言葉を使っている」のと同じです。
そもそもはNHKが語学講座で「韓国語」と言いたくなかったために「ハングル講座」と言ったのが発端。
この本の場合、さすがに筆者ではなく出版社がつけたタイトルなんでしょうね…。

▼読み終わった本
*「西洋音楽の正体 調と和声の不思議を探る」
伊藤友計・著、講談社選書メチエ

西洋音楽の正体 調と和声の不思議を探る

西洋音楽の正体 調と和声の不思議を探る

  • 作者: 伊藤友計
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/02/10
  • メディア: Kindle版

音楽をかじった人間として「読んだ方がいいのかな…?」と思って買ったんですが、なかなか難しい本でした。
帯には「『心地よい響き』はどこから来たのか」「自然のなかにドレミファソラシドはあるのか」などと書かれています。
現在では、(西洋)音楽の中心は「長調・短調」という調性とそれに基づく音階なわけですが、これはたかだかここ300〜400年のこと。
クラシック音楽だけではなく、ジャズや(日本を含む)世界中のポピュラーミュージックもこのシステムが基礎となっています。
こうした流れ・歴史が整理されていて、勉強にはなりました。

▼読み終わった本
*「ヨハン・シュトラウス―ワルツ王と落日のウィーン」
小宮正安・著、中公新書

ヨハン・シュトラウス―ワルツ王と落日のウィーン

ヨハン・シュトラウス―ワルツ王と落日のウィーン

  • 作者: 小宮 正安
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2000/12/20
  • メディア: 新書

この本も古書店で購入。
ヨハン・シュトラウス2世の作品はよく知られていますが、音楽以外の部分、特に当時の政治・社会情勢との関わりはあまり知らなかったので、とても勉強になりました。
もちろんシュトラウスだけではないんですが、音楽家(芸術家)とその作品は、社会と切り離しては考えられないのだろうなと、改めて感じさせられました。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

「カレーライスの誕生」=購入した本(2021.06) [読書]

「購入した本」リスト(備忘録)、2021年6月分です。
新しい本はこの1冊ですが、古書は何冊か購入してます。

▽購入した本
*「カレーライスの誕生」
小菅桂子・著、講談社学術文庫

カレーライスの誕生

カレーライスの誕生

  • 作者: 小菅 桂子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/03/12
  • メディア: 文庫



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。