楽しさと熱が伝わってきました【弁天百暇堂の弦楽合奏を聴く】 [音楽]
先週末、身内や知り合いが出演する弦楽合奏の演奏会を聴きました。
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弁天百暇堂(室内楽デパート『べんてんひゃっかどう』)[別館]no.4 絃楽三景
日時:2021年9月25日(土)午後2時開演
会場:バルトホール(東京・府中)
曲目:グリーグ 組曲「ホルベアの時代から」
エルガー 弦楽セレナード ホ短調
芥川也寸志「弦楽のための三楽章」
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どの曲も弦楽合奏(弦楽オーケストラ)の主要レパートリーに含まれる作品。
中でもよく演奏されるのはグリーグ「ホルベアの時代から」(別名「ホルベルク組曲」)だと思います。
全体の感想としては、どの曲も演奏者が楽しんで弾いているのが伝わってきて、「まとまり」のようなものが感じられました。
グリーグは、各楽器に難しいというか繊細さが求められるソロ(独奏)があって、バランスに神経を使っている印象。
エルガーは前の曲よりもシンプルなので、曲が進むに従って全体が落ち着いてきたように思います。
最後の芥川は、一番”ノリがいい”感じで、合奏(オケ)全体の熱のようなものを感じました。
弦楽合奏をやる機会がこれまであまりなかったのですが、自分でもやってみたくなりました。
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弁天百暇堂(室内楽デパート『べんてんひゃっかどう』)[別館]no.4 絃楽三景
日時:2021年9月25日(土)午後2時開演
会場:バルトホール(東京・府中)
曲目:グリーグ 組曲「ホルベアの時代から」
エルガー 弦楽セレナード ホ短調
芥川也寸志「弦楽のための三楽章」
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どの曲も弦楽合奏(弦楽オーケストラ)の主要レパートリーに含まれる作品。
中でもよく演奏されるのはグリーグ「ホルベアの時代から」(別名「ホルベルク組曲」)だと思います。
全体の感想としては、どの曲も演奏者が楽しんで弾いているのが伝わってきて、「まとまり」のようなものが感じられました。
グリーグは、各楽器に難しいというか繊細さが求められるソロ(独奏)があって、バランスに神経を使っている印象。
エルガーは前の曲よりもシンプルなので、曲が進むに従って全体が落ち着いてきたように思います。
最後の芥川は、一番”ノリがいい”感じで、合奏(オケ)全体の熱のようなものを感じました。
弦楽合奏をやる機会がこれまであまりなかったのですが、自分でもやってみたくなりました。
鈴木兄の指揮でC.P.Eバッハのシンフォニア【読響日曜マチネーを聴く】 [音楽]
N響B定期から3日。
読響の日曜マチネーを聴きました。
(読響のシーズンは春から始まってます。)
指揮は、N響を振っていた鈴木秀美氏の兄である鈴木雅明氏。
オルガン独奏は雅明氏の息子である鈴木優人氏という2つの演奏会で鈴木一族総出演状態。
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読売日本交響楽団 第240回日曜マチネーシリーズ
日時:2021年9月19日(日)14時開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:鈴木雅明
独奏:鈴木優人(オルガン)
曲目:C.P.E.バッハ シンフォニアニ長調
プーランク オルガン協奏曲ト短調
メンデルスゾーン 交響曲第4番イ長調「イタリア」
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【演奏会ポスター】
1曲目は、3日前のN響でも聴いたC.P.Eバッハ(J.S.バッハの次男)のシンフォニアニ長調。
続けて聴くと曲がよく分かっているので、より楽しめますね。
ちなみに、3日前は「N響としては初めて」というナチュラルホルンを使っていましたが、この日の読響は普通のバルブ付き(フルダブル)の楽器でした。
2曲目はプーランクのオルガン協奏曲。
芸劇ご自慢の2面(2台)あるオルガンのうち、銀色の「モダン」の方を使っていました。
曲は不思議な響きの部分もありながら、和声などプーランクらしいところもある曲でした。
最後はメンデルスゾーンの「イタリア」。
メンデルスゾーンは自分でも作曲する傍ら、指揮者としてバッハの作品を「発掘」して、オーケストラのレパートリーとして定着させたとのこと。
この日のプログラムはそんな意味があるのかもしれません。
この曲は何度も演奏したことがありますし、近く弾く予定もあるので、より興味深く聴きました。
弦楽器が12-10-8-6-4とやや小さめの編成だったので、管楽器とのバランスがやや気になる部分もありましたが、全体としてはとても生き生きとした演奏でした。
読響の日曜マチネーを聴きました。
(読響のシーズンは春から始まってます。)
指揮は、N響を振っていた鈴木秀美氏の兄である鈴木雅明氏。
オルガン独奏は雅明氏の息子である鈴木優人氏という2つの演奏会で鈴木一族総出演状態。
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読売日本交響楽団 第240回日曜マチネーシリーズ
日時:2021年9月19日(日)14時開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:鈴木雅明
独奏:鈴木優人(オルガン)
曲目:C.P.E.バッハ シンフォニアニ長調
プーランク オルガン協奏曲ト短調
メンデルスゾーン 交響曲第4番イ長調「イタリア」
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【演奏会ポスター】
1曲目は、3日前のN響でも聴いたC.P.Eバッハ(J.S.バッハの次男)のシンフォニアニ長調。
続けて聴くと曲がよく分かっているので、より楽しめますね。
ちなみに、3日前は「N響としては初めて」というナチュラルホルンを使っていましたが、この日の読響は普通のバルブ付き(フルダブル)の楽器でした。
2曲目はプーランクのオルガン協奏曲。
芸劇ご自慢の2面(2台)あるオルガンのうち、銀色の「モダン」の方を使っていました。
曲は不思議な響きの部分もありながら、和声などプーランクらしいところもある曲でした。
最後はメンデルスゾーンの「イタリア」。
メンデルスゾーンは自分でも作曲する傍ら、指揮者としてバッハの作品を「発掘」して、オーケストラのレパートリーとして定着させたとのこと。
この日のプログラムはそんな意味があるのかもしれません。
この曲は何度も演奏したことがありますし、近く弾く予定もあるので、より興味深く聴きました。
弦楽器が12-10-8-6-4とやや小さめの編成だったので、管楽器とのバランスがやや気になる部分もありましたが、全体としてはとても生き生きとした演奏でした。
シーズン幕開けはバッハ一族とハイドン【N響9月B定期を聴く】 [音楽]
先日の日本フィルに続き、NHK交響楽団も2021-22シーズンが開幕しました。
と言っても池袋の東京芸術劇場での「C定期」が先に開催されており、サントリーホールでの「B定期」はシーズン2つ目の公演となります。
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NHK交響楽団 第1937回定期公演 Bプログラム
日時:2021年9月16日(木)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:鈴木秀美
曲目:J.S.バッハ 組曲第3番ニ長調
C.P.E.バッハ シンフォニア変ロ長調
同 シンフォニアニ長調
ハイドン 交響曲第98番変ロ長調
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N響は2020-21シーズンの定期公演を休止。
代替となる演奏会を「定期公演」という名称を使わずに開催しました。
したがって、今月の公演はおよそ1年半ぶりの「定期公演」ということになります。
Bプログラムの曲目はバッハ(親子)とハイドンという比較的古い年代の作品。
最初の組曲第3番は、2曲目の「アリア」がいわゆる「G線上のアリア」として知られるバッハ作品の中でももっとも有名な曲の一つ。
3本のトランペットがかなり高い音域で書かれていることなどもあり、アマチュアではなかなか全曲を演奏する機会がありません。
そして、J.S.バッハ(いわゆる”大バッハ”)の次男であるC.P.E.バッハのシンフォニアは、父の作品に比べるとあまり知られておらず、私自身、演奏会で聴いたのは初めて。
いろいろ変化に富んでいて、各弦楽器がとても忙しそうな曲でした。
最後はハイドンの98番。
これは聴いたことがありました。
ハイドンの後期の作品らしい、楽しくて分かりやすい曲でした。
指揮の鈴木秀美氏がN響の指揮台に登ったのは初めてということですが、バロック・古典作品の大家らしく、指示も明確で、オケとの一体感が感じられました。
と言っても池袋の東京芸術劇場での「C定期」が先に開催されており、サントリーホールでの「B定期」はシーズン2つ目の公演となります。
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NHK交響楽団 第1937回定期公演 Bプログラム
日時:2021年9月16日(木)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:鈴木秀美
曲目:J.S.バッハ 組曲第3番ニ長調
C.P.E.バッハ シンフォニア変ロ長調
同 シンフォニアニ長調
ハイドン 交響曲第98番変ロ長調
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N響は2020-21シーズンの定期公演を休止。
代替となる演奏会を「定期公演」という名称を使わずに開催しました。
したがって、今月の公演はおよそ1年半ぶりの「定期公演」ということになります。
Bプログラムの曲目はバッハ(親子)とハイドンという比較的古い年代の作品。
最初の組曲第3番は、2曲目の「アリア」がいわゆる「G線上のアリア」として知られるバッハ作品の中でももっとも有名な曲の一つ。
3本のトランペットがかなり高い音域で書かれていることなどもあり、アマチュアではなかなか全曲を演奏する機会がありません。
そして、J.S.バッハ(いわゆる”大バッハ”)の次男であるC.P.E.バッハのシンフォニアは、父の作品に比べるとあまり知られておらず、私自身、演奏会で聴いたのは初めて。
いろいろ変化に富んでいて、各弦楽器がとても忙しそうな曲でした。
最後はハイドンの98番。
これは聴いたことがありました。
ハイドンの後期の作品らしい、楽しくて分かりやすい曲でした。
指揮の鈴木秀美氏がN響の指揮台に登ったのは初めてということですが、バロック・古典作品の大家らしく、指示も明確で、オケとの一体感が感じられました。
「ハングルの誕生」「音とことばのふしぎな世界」「国家と音楽家」「楽譜と旅する男」=読み終わった本(2021.08) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年8月分です。
夏休みに遠出せず、天気も悪かったので本ばかり読んでいたら、急に読書量が増えました。
▼読み終わった本
*「ハングルの誕生 音から文字を創る」
野間秀樹・著、平凡社新書
2010年出版の本。
古書店で購入しました。
韓国・朝鮮語を書き表すための文字「ハングル」は、15世紀のなかごろ、朝鮮王朝第4代の王様、世宗(セジョン)の命令で作られました。
基本的には『表音文字』ですが、アルファベットなどのように母音や子音を表すのではなく、1文字の中に「子音+母音(+子音)」を表すことができて、中国から取り入れた漢字1文字分の韓国・朝鮮語における発音を、ハングル1文字で示すことができるようになっています。
また、発音する際の口の形などが文字の形に反映されていて、現代のような言語学がまだない時代としては、画期的でした。
この本は、こうしたハングルの誕生にまつわるエピソードや、その特徴について詳しく紹介していて、新書(入門書)の域を超えているように思います。
▼読み終わった本
*「音とことばのふしぎな世界 メイド声から英語の達人まで」
川原繁人・著、岩波科学ライブラリー
「『マル』と『ミル』はどちらが大きいか?」とか、「『ガンダム』が濁点なしの『カンタム』だったらどう感じるか?」など、言葉の音によって受ける印象がどのように変わるか、言語学的に解き明かしています。
いろいろと興味深い本でした。
▼読み終わった本
*「聖書考古学 - 遺跡が語る史実」
長谷川修一・著、中公新書
2013年に出版された本で、古書店で購入。
聖書(主に旧約聖書)に書かれている話が、実際のエピソードをどれくらい反映しているのか、現地での発掘調査に従事している筆者が、その豊富な経験と知識に基づいて考察しています。
▼読み終わった本
*「知ったかぶりキリスト教入門 イエス・聖書・教会の基本の教養99」
中村圭志・著、幻冬舎新書
2017年の本で、これは新刊で購入しました。
キリスト教徒ではない宗教学者である著者が、「信者になりたいわけではない人」のために著した本です。
99の質問に答える形で、キリスト教に関する知識を平易に説明しています。
宗教上の質問だけでなく、聖書の内容に関する質問や、西洋文明とキリスト教の関係など、ヨーロッパ(や北米・中南米)の国々について理解するのに必要な知識について説明していて、いろいろと勉強になりました。
▼読み終わった本
*「日本語の教養100」
今野真二・著、河出新書
こちらも新刊で購入。(2021年刊)
日本語に関するさまざまな知識を100項目紹介したエッセイ集です。
その内容は「漢字」「かな/カナ」や表記法、辞書、ことわざや四字熟語など多岐にわたっています。
気軽に読めて、それでいていろんな知識が身につく本でした。
▼読み終わった本
*「コロンブスは何を『発見』したか」
笈川博一・著、講談社現代新書
Amazonのデータは今年刊行となっていますが、奥付を見ると1992年の出版。
(古書店で購入)
著者の笈川さんは個人的にお目にかかったことがあって、そのときは中東・エルサレム在住でした。
この本は、イタリア出身のコロンブスがどのような経緯でスペインの支援を受けて新大陸『発見』の航海に出たのかについて、詳しく紹介しています。
また、著者ならではだと思いますが、「コロンブスはユダヤ人だったのか?」にも1つの章を割いて考察しています。
コロンブスの『発見』については、高校の世界史の授業以来、さまざまなエピソードを耳にしたことがありますが、初めて目にする話も多く、とても興味深い本でした。
▼読み終わった本
*「ドイツ史10講」
坂井栄八郎・著、岩波新書
古書店で購入した2003年刊行の本。
モーツアルト(ザルツブルク出身)やベートーヴェン(ボン出身)がウィーンで活躍した18〜19世紀は、まだ「ドイツ」という国はなく、「神聖ローマ帝国」と呼ばれる国が現在のドイツやオーストリアの領域に(その統治の形はともかくとして)存在していました。
こうした音楽家・作曲家がどのような政治体制の下で活動していたのか、そして後のナチス出現につながるドイツ国家の出現にはどのような経緯があったのか。
その歴史が整理されていて、とても分かりやすい本でした。
▼読み終わった本
*「国家と音楽家」
中川右介・著、七つ森書館
2013年の本で、古書店で購入。
ヒトラーとフルトヴェングラーやカラヤン、ムッソリーニとトスカニーニ、スターリンとショスタコーヴィチなど、20世紀の(独裁)国家と音楽家の関係について、そのドラマを解き明かした本です。
著者の中川氏はこうした音楽や歴史の本をたくさん著していて、何冊も読んだことがありますが、この本も期待を裏切らない面白い本でした。
▼読み終わった本
*「地名から読み解く日本列島」
火田博文・著、彩図社
コンビニで新刊で購入。
日本の地名について、「地形から生まれた地名」「信仰から生まれた地名」「戦乱の歴史から生まれた地名」などに分けて説明しています。
「思わず耳を疑う珍しい地名」には『スウェーデンヒルズ』や『戸来(へらい)』『上町A・B・C』など、「へえ!」と思うような例も紹介されていて、面白く読みました。
▼読み終わった本
*「楽譜と旅する男」
芦辺拓・著、光文社文庫
新刊で購入。
存在しない、あるいは入手困難と思われる楽譜をめぐる不思議な物語を集めた短編集。
オーストリアから中国まで、世界各国を舞台にしています。
音楽に興味のある人にオススメです。
▼読み終わった本
*「一億円のさようなら」
白石一文・著、徳間文庫
コンビニで新刊で購入。
妻が莫大な遺産を相続していることを偶然知った中年男性を主人公にした物語。
その遺産の一部である一億円を突然渡されたこの男性が、家族や職場(会社)での勢力争いなどから逃れようとして福岡から金沢に移り住んだところで、子供時代に遡る秘密も絡んで、思わぬ展開が待ち受けています。
なかなか面白い本でした。
▼読み終わった本
*「屋上のテロリスト」
知念実希人・著、光文社文庫
コンビニで新刊で購入。
著者の知念氏は、医師として働きながら小説をものしているとのこと。
最近では新型コロナウイルスに関しSNSで情報を発信していて、それで名前を知っていたので、この本を手に取りました。
中身は「第二次大戦後に(朝鮮半島のように)分断国家になった日本」を舞台に、統一への動きを後押ししようと女子高校生と同級生の男子生徒が『活躍』するというお話です。
まあ、もちろん荒唐無稽とも思える部分もあるんですが、娯楽小説としては十分楽しめました。
▼読み終わった本
*「トリガール!」
中村航・著、角川文庫
新刊で購入。
元々は2012年に出版され、14年に文庫化されたもので、2017年には映画も公開されています。
「鳥人間コンテスト」に出場する工業大学の人力飛行機サークルを舞台にした物語。
その気もなかったのにサークルに入って、人力飛行機の「漕ぎ手」(自転車のようにペダルを回す役)になった女の子が主人公です。
なかなか面白くて、あっという間に(半日ほどで)読み終わりました。
▼読み終わった本
*「夏休み」
中村航・著、集英社文庫
同じ著者の短い小説。(2011年刊)
こちらは古書店で買いました。
2組の夫婦をめぐる物語。
「え?」と思わせるようなちょっとしたエピソードが出てきて、こちらもあっという間に読み終わりました。
人物描写が巧みなんでしょうね。
夏休みに遠出せず、天気も悪かったので本ばかり読んでいたら、急に読書量が増えました。
▼読み終わった本
*「ハングルの誕生 音から文字を創る」
野間秀樹・著、平凡社新書
2010年出版の本。
古書店で購入しました。
韓国・朝鮮語を書き表すための文字「ハングル」は、15世紀のなかごろ、朝鮮王朝第4代の王様、世宗(セジョン)の命令で作られました。
基本的には『表音文字』ですが、アルファベットなどのように母音や子音を表すのではなく、1文字の中に「子音+母音(+子音)」を表すことができて、中国から取り入れた漢字1文字分の韓国・朝鮮語における発音を、ハングル1文字で示すことができるようになっています。
また、発音する際の口の形などが文字の形に反映されていて、現代のような言語学がまだない時代としては、画期的でした。
この本は、こうしたハングルの誕生にまつわるエピソードや、その特徴について詳しく紹介していて、新書(入門書)の域を超えているように思います。
▼読み終わった本
*「音とことばのふしぎな世界 メイド声から英語の達人まで」
川原繁人・著、岩波科学ライブラリー
「『マル』と『ミル』はどちらが大きいか?」とか、「『ガンダム』が濁点なしの『カンタム』だったらどう感じるか?」など、言葉の音によって受ける印象がどのように変わるか、言語学的に解き明かしています。
いろいろと興味深い本でした。
▼読み終わった本
*「聖書考古学 - 遺跡が語る史実」
長谷川修一・著、中公新書
2013年に出版された本で、古書店で購入。
聖書(主に旧約聖書)に書かれている話が、実際のエピソードをどれくらい反映しているのか、現地での発掘調査に従事している筆者が、その豊富な経験と知識に基づいて考察しています。
▼読み終わった本
*「知ったかぶりキリスト教入門 イエス・聖書・教会の基本の教養99」
中村圭志・著、幻冬舎新書
知ったかぶりキリスト教入門 イエス・聖書・教会の基本の教養99
- 作者: 中村 圭志
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/30
- メディア: 新書
2017年の本で、これは新刊で購入しました。
キリスト教徒ではない宗教学者である著者が、「信者になりたいわけではない人」のために著した本です。
99の質問に答える形で、キリスト教に関する知識を平易に説明しています。
宗教上の質問だけでなく、聖書の内容に関する質問や、西洋文明とキリスト教の関係など、ヨーロッパ(や北米・中南米)の国々について理解するのに必要な知識について説明していて、いろいろと勉強になりました。
▼読み終わった本
*「日本語の教養100」
今野真二・著、河出新書
こちらも新刊で購入。(2021年刊)
日本語に関するさまざまな知識を100項目紹介したエッセイ集です。
その内容は「漢字」「かな/カナ」や表記法、辞書、ことわざや四字熟語など多岐にわたっています。
気軽に読めて、それでいていろんな知識が身につく本でした。
▼読み終わった本
*「コロンブスは何を『発見』したか」
笈川博一・著、講談社現代新書
Amazonのデータは今年刊行となっていますが、奥付を見ると1992年の出版。
(古書店で購入)
著者の笈川さんは個人的にお目にかかったことがあって、そのときは中東・エルサレム在住でした。
この本は、イタリア出身のコロンブスがどのような経緯でスペインの支援を受けて新大陸『発見』の航海に出たのかについて、詳しく紹介しています。
また、著者ならではだと思いますが、「コロンブスはユダヤ人だったのか?」にも1つの章を割いて考察しています。
コロンブスの『発見』については、高校の世界史の授業以来、さまざまなエピソードを耳にしたことがありますが、初めて目にする話も多く、とても興味深い本でした。
▼読み終わった本
*「ドイツ史10講」
坂井栄八郎・著、岩波新書
古書店で購入した2003年刊行の本。
モーツアルト(ザルツブルク出身)やベートーヴェン(ボン出身)がウィーンで活躍した18〜19世紀は、まだ「ドイツ」という国はなく、「神聖ローマ帝国」と呼ばれる国が現在のドイツやオーストリアの領域に(その統治の形はともかくとして)存在していました。
こうした音楽家・作曲家がどのような政治体制の下で活動していたのか、そして後のナチス出現につながるドイツ国家の出現にはどのような経緯があったのか。
その歴史が整理されていて、とても分かりやすい本でした。
▼読み終わった本
*「国家と音楽家」
中川右介・著、七つ森書館
2013年の本で、古書店で購入。
ヒトラーとフルトヴェングラーやカラヤン、ムッソリーニとトスカニーニ、スターリンとショスタコーヴィチなど、20世紀の(独裁)国家と音楽家の関係について、そのドラマを解き明かした本です。
著者の中川氏はこうした音楽や歴史の本をたくさん著していて、何冊も読んだことがありますが、この本も期待を裏切らない面白い本でした。
▼読み終わった本
*「地名から読み解く日本列島」
火田博文・著、彩図社
コンビニで新刊で購入。
日本の地名について、「地形から生まれた地名」「信仰から生まれた地名」「戦乱の歴史から生まれた地名」などに分けて説明しています。
「思わず耳を疑う珍しい地名」には『スウェーデンヒルズ』や『戸来(へらい)』『上町A・B・C』など、「へえ!」と思うような例も紹介されていて、面白く読みました。
▼読み終わった本
*「楽譜と旅する男」
芦辺拓・著、光文社文庫
新刊で購入。
存在しない、あるいは入手困難と思われる楽譜をめぐる不思議な物語を集めた短編集。
オーストリアから中国まで、世界各国を舞台にしています。
音楽に興味のある人にオススメです。
▼読み終わった本
*「一億円のさようなら」
白石一文・著、徳間文庫
コンビニで新刊で購入。
妻が莫大な遺産を相続していることを偶然知った中年男性を主人公にした物語。
その遺産の一部である一億円を突然渡されたこの男性が、家族や職場(会社)での勢力争いなどから逃れようとして福岡から金沢に移り住んだところで、子供時代に遡る秘密も絡んで、思わぬ展開が待ち受けています。
なかなか面白い本でした。
▼読み終わった本
*「屋上のテロリスト」
知念実希人・著、光文社文庫
コンビニで新刊で購入。
著者の知念氏は、医師として働きながら小説をものしているとのこと。
最近では新型コロナウイルスに関しSNSで情報を発信していて、それで名前を知っていたので、この本を手に取りました。
中身は「第二次大戦後に(朝鮮半島のように)分断国家になった日本」を舞台に、統一への動きを後押ししようと女子高校生と同級生の男子生徒が『活躍』するというお話です。
まあ、もちろん荒唐無稽とも思える部分もあるんですが、娯楽小説としては十分楽しめました。
▼読み終わった本
*「トリガール!」
中村航・著、角川文庫
新刊で購入。
元々は2012年に出版され、14年に文庫化されたもので、2017年には映画も公開されています。
「鳥人間コンテスト」に出場する工業大学の人力飛行機サークルを舞台にした物語。
その気もなかったのにサークルに入って、人力飛行機の「漕ぎ手」(自転車のようにペダルを回す役)になった女の子が主人公です。
なかなか面白くて、あっという間に(半日ほどで)読み終わりました。
▼読み終わった本
*「夏休み」
中村航・著、集英社文庫
同じ著者の短い小説。(2011年刊)
こちらは古書店で買いました。
2組の夫婦をめぐる物語。
「え?」と思わせるようなちょっとしたエピソードが出てきて、こちらもあっという間に読み終わりました。
人物描写が巧みなんでしょうね。
珍しい交響曲2曲のプログラムで幕開け【日フィル東京定期を聴く】 [音楽]
きのうは日本フィルのシーズン開幕の演奏会でした。
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日本フィルハーモニー交響楽団 第733回 東京定期演奏会
日時:2021年9月10日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:山田和樹
曲目:ショーソン 交響曲変ロ長調
水野修孝 交響曲第4番
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交響曲を前半・後半に1曲ずつというプログラム。
ショーソンは19世紀後半のフランスの作曲家で、フランク(ベルギー出身のオルガニスト・作曲家)に師事。
この交響曲は1890年の作品ということですが、あまり実演に接する機会がなく、私自身は録音や放送でも聞いたことがありませんでしたが、ロマンチックな部分もあり、割と聞きやすい曲でした。
後半は現在87歳という日本の作曲家、水野修孝の2003年の作品。
身内が千葉大学のオーケストラに所属していたため、水野氏の曲は以前にも聞いたことがあるんですが、この交響曲第4番はもちろん初めて。
1楽章はいかにもはハーモニーの連続ですが、第3楽章は弦楽やピアノを中心とした親しみやすい感じ。
そして第4楽章はエレキベースやドラムセットに近い打楽器が用いられ、ある意味「ノリのいい」曲でした。
ふだん聴く機会の少ない作品に接することができるのは、「定期演奏会」ならではの選曲ですね。
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日本フィルハーモニー交響楽団 第733回 東京定期演奏会
日時:2021年9月10日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:山田和樹
曲目:ショーソン 交響曲変ロ長調
水野修孝 交響曲第4番
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
交響曲を前半・後半に1曲ずつというプログラム。
ショーソンは19世紀後半のフランスの作曲家で、フランク(ベルギー出身のオルガニスト・作曲家)に師事。
この交響曲は1890年の作品ということですが、あまり実演に接する機会がなく、私自身は録音や放送でも聞いたことがありませんでしたが、ロマンチックな部分もあり、割と聞きやすい曲でした。
後半は現在87歳という日本の作曲家、水野修孝の2003年の作品。
身内が千葉大学のオーケストラに所属していたため、水野氏の曲は以前にも聞いたことがあるんですが、この交響曲第4番はもちろん初めて。
1楽章はいかにもはハーモニーの連続ですが、第3楽章は弦楽やピアノを中心とした親しみやすい感じ。
そして第4楽章はエレキベースやドラムセットに近い打楽器が用いられ、ある意味「ノリのいい」曲でした。
ふだん聴く機会の少ない作品に接することができるのは、「定期演奏会」ならではの選曲ですね。
「ことばでたどる日本の歴史 幕末・明治・大正篇」「屋上のテロリスト」「一億円のさようなら」=購入した本(2021.08) [読書]
「購入した本」リスト(備忘録)、2021年8月分です。
珍しく小説を買いました。
▽購入した本
*「ことばでたどる日本の歴史 幕末・明治・大正篇」
今野真二・著、河出ブックス
▽購入した本
*「屋上のテロリスト」
知念実希人・著、光文社文庫
▽購入した本
*「一億円のさようなら」
白石一文・著、徳間文庫
珍しく小説を買いました。
▽購入した本
*「ことばでたどる日本の歴史 幕末・明治・大正篇」
今野真二・著、河出ブックス
▽購入した本
*「屋上のテロリスト」
知念実希人・著、光文社文庫
▽購入した本
*「一億円のさようなら」
白石一文・著、徳間文庫