94歳のマエストロに大きな拍手【N響B定期を聴く】 [音楽]
先日はN響B定期を聴きました。
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NHK交響楽団 第1941回定期公演Bプログラム
日時:2021年10月28日(木)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
曲目:ステンハンマル セレナードヘ長調
ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調
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指揮のマエストロ・ブロムシュテットは94歳。
今月(10月)のN響の定期公演(3つのプログラム、各2回)と埼玉・所沢での演奏会の合計7回を指揮。
それぞれリハーサルがあるので、かなりの『重労働』です。
高齢になると椅子に座って振る指揮者も多い中、ブロムシュテット翁は本番、ずっと立ったまま振っています。
足取りはさすがに軽やかとまでは言えませんが、ちゃんとしっかり歩いていました。
演奏ですが、前半はブロムシュテット翁のルーツであるスウェーデンの作曲家、ステンハンマルのセレナーデ。
平易な曲で穏やな気持ちになりました。
後半はベートーヴェンの5番、いわゆる「運命」です。
オケのメンバーにとっては何百回と演奏した曲だと思うんですが、やや緊張をはらみながらも、大げさになりすぎない端正な演奏でした。
終演後は、前週の日本フィル=マエストロ・ラザレフのときと同様、聴衆の拍手で指揮者がステージに呼び戻される「一般参賀」がありました。
最近、「一般参賀」が増えているような気がするんですが、コロナ禍と関係があるんでしょうか…。
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NHK交響楽団 第1941回定期公演Bプログラム
日時:2021年10月28日(木)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
曲目:ステンハンマル セレナードヘ長調
ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調
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指揮のマエストロ・ブロムシュテットは94歳。
今月(10月)のN響の定期公演(3つのプログラム、各2回)と埼玉・所沢での演奏会の合計7回を指揮。
それぞれリハーサルがあるので、かなりの『重労働』です。
高齢になると椅子に座って振る指揮者も多い中、ブロムシュテット翁は本番、ずっと立ったまま振っています。
足取りはさすがに軽やかとまでは言えませんが、ちゃんとしっかり歩いていました。
演奏ですが、前半はブロムシュテット翁のルーツであるスウェーデンの作曲家、ステンハンマルのセレナーデ。
平易な曲で穏やな気持ちになりました。
後半はベートーヴェンの5番、いわゆる「運命」です。
オケのメンバーにとっては何百回と演奏した曲だと思うんですが、やや緊張をはらみながらも、大げさになりすぎない端正な演奏でした。
終演後は、前週の日本フィル=マエストロ・ラザレフのときと同様、聴衆の拍手で指揮者がステージに呼び戻される「一般参賀」がありました。
最近、「一般参賀」が増えているような気がするんですが、コロナ禍と関係があるんでしょうか…。
若いメンデルスゾーンの作品を聴く【東京ハルモニア室内オケ演奏会】 [音楽]
この前の日曜日は知人が出演するプロの室内オーケストラを聴きました。
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東京ハルモニア室内オーケストラ 第63回定期演奏会
日時:2021年10月24(日)14時開演
会場:東京文化会館小ホール(東京・上野)
独奏:石上真由子(ヴァイオリン)
曲目:メンデルスゾーン 弦楽のための交響曲第7番ニ短調
同 ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ短調
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」弦楽合奏版
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【写真=東京文化会館小ホールのステージ】
ヴァイオリン=6〜7人、ヴィオラ=2人、チェロ=2人、コントラバス=1人という、先日私自身が演奏した際の編成とほぼ同じ規模の合奏。(もちろん個人のレベルは全く違うのですが…。)
とても参考・勉強になりました。
最初の2曲はメンデルスゾーンの若い頃の作品。
10代前半、今の中学生くらいということなので、若いというより幼いと言ったほうがいいかもしれません。
とてもスッキリした分かりやすい曲でした。
奏者としても演奏しやすいのではないかと思います。
後半はベートーヴェンの弦楽四重奏曲を弦楽合奏に編曲したもの。
(今年7月にもアマチュアオケの演奏を聴きました。)
本来1人で演奏する弦楽四重奏の各パートを複数で弾く難しさはあるだろうと思うのですが、もちろんとても集中力があって、その難しさを感じさせない演奏でした。
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東京ハルモニア室内オーケストラ 第63回定期演奏会
日時:2021年10月24(日)14時開演
会場:東京文化会館小ホール(東京・上野)
独奏:石上真由子(ヴァイオリン)
曲目:メンデルスゾーン 弦楽のための交響曲第7番ニ短調
同 ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ短調
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」弦楽合奏版
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【写真=東京文化会館小ホールのステージ】
ヴァイオリン=6〜7人、ヴィオラ=2人、チェロ=2人、コントラバス=1人という、先日私自身が演奏した際の編成とほぼ同じ規模の合奏。(もちろん個人のレベルは全く違うのですが…。)
とても参考・勉強になりました。
最初の2曲はメンデルスゾーンの若い頃の作品。
10代前半、今の中学生くらいということなので、若いというより幼いと言ったほうがいいかもしれません。
とてもスッキリした分かりやすい曲でした。
奏者としても演奏しやすいのではないかと思います。
後半はベートーヴェンの弦楽四重奏曲を弦楽合奏に編曲したもの。
(今年7月にもアマチュアオケの演奏を聴きました。)
本来1人で演奏する弦楽四重奏の各パートを複数で弾く難しさはあるだろうと思うのですが、もちろんとても集中力があって、その難しさを感じさせない演奏でした。
ラザレフ将軍の『一般参賀』がありました【日フィル10月東京定期を聴く】 [音楽]
金曜日は日フィル定期を聴きました。
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日本フィルハーモニー交響楽団 第734回東京定期演奏会
日時:2021年10月22日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
独奏:福間洸太朗(ピアノ)
曲目:リムスキー=コルサコフ「金鶏」組曲
同 ピアノ協奏曲嬰ハ短調
ショスタコーヴィチ 交響曲第10番ホ短調
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ロシア(とソ連)の曲を集めたプログラム。
リムスキー=コルサコフ は「シェエラザード」があまりにも有名で、吹奏楽を含めかなり頻繁に耳にします。
それに比べると「金鶏」もピアノ協奏曲もあまり演奏機会がなく、実演は初めて聴きました。
「金鶏」はオペラからまとめた曲ということで、やはり予備知識があって聴いたほうがいいのかもしれません。
一方、ピアノ協奏曲はなかなか華やかで美しい曲でした。
後半はショスタコーヴィチの10番。
一度だけ演奏したことがあります。
ほの暗い部分と激しい部分があって、長さを感じさせない曲ですが、ラザレフ将軍(ニックネーム)率いる日フィルの皆さんは、その魅力を十分に引き出していたと思います。
終演後には、ラザレフ将軍の「一般参賀」もありました。
「一般参賀」とは、演奏が終わってオケのメンバーが退場した後、1人でステージに戻り、拍手に応えることを言います。
それくらい、聴衆の支持を得た演奏でした。
一つ気になったのは、前半の「金鶏」からピアノ協奏曲への舞台転換がかなり時間がかかったこと。
協奏曲自体は15分くらいの作品なので、客席で待つ身としては、転換ももう少しスピーディーなことを希望します。
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日本フィルハーモニー交響楽団 第734回東京定期演奏会
日時:2021年10月22日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
独奏:福間洸太朗(ピアノ)
曲目:リムスキー=コルサコフ「金鶏」組曲
同 ピアノ協奏曲嬰ハ短調
ショスタコーヴィチ 交響曲第10番ホ短調
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ロシア(とソ連)の曲を集めたプログラム。
リムスキー=コルサコフ は「シェエラザード」があまりにも有名で、吹奏楽を含めかなり頻繁に耳にします。
それに比べると「金鶏」もピアノ協奏曲もあまり演奏機会がなく、実演は初めて聴きました。
「金鶏」はオペラからまとめた曲ということで、やはり予備知識があって聴いたほうがいいのかもしれません。
一方、ピアノ協奏曲はなかなか華やかで美しい曲でした。
後半はショスタコーヴィチの10番。
一度だけ演奏したことがあります。
ほの暗い部分と激しい部分があって、長さを感じさせない曲ですが、ラザレフ将軍(ニックネーム)率いる日フィルの皆さんは、その魅力を十分に引き出していたと思います。
終演後には、ラザレフ将軍の「一般参賀」もありました。
「一般参賀」とは、演奏が終わってオケのメンバーが退場した後、1人でステージに戻り、拍手に応えることを言います。
それくらい、聴衆の支持を得た演奏でした。
一つ気になったのは、前半の「金鶏」からピアノ協奏曲への舞台転換がかなり時間がかかったこと。
協奏曲自体は15分くらいの作品なので、客席で待つ身としては、転換ももう少しスピーディーなことを希望します。
つくばで室内楽の本番でした [音楽]
今年の『白熱教室』も客席で [音楽]
先日の日曜日、「マエストロの白熱教室」に参上しました。
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マエストロの白熱教室 2021〜指揮者広上淳一の音楽教室〜
日時:2021年10月10日(日)13:00開演
会場:フィリアホール(横浜市青葉区)
出演:広上淳一(東京音楽大学教授)
三ツ木麗(司会)
東京音楽大学指揮科教員(指導)
指揮:東京音楽大学指揮科学生
管弦楽:東京音楽大学器楽科学生によるオーケストラ
曲目:シューベルト 交響曲第5番変ロ長調
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この催しは、「東京音楽大学指揮科の授業を、普段通りの形でお客さんの前でやる」というコンセプト。
たぶん8回目か9回目だと思うんですが、長期旅行中だった2018年をのぞき、毎年参上しています。
今年も客席で『聴講』しました。(ステージ上だったこともあります。)
”広上節”は相変わらずでした。
今年の課題曲はシューベルトの5番。
モーツァルトの40番を思わせる編成と楽想の作品で、シンプルなようで難しい曲です。
ステージに登場した指揮科の学生は4年生1人、2年生2人、1年生4人の計7人。
うち3人が女性(女子学生)ですが、なんとなく女子の方が堂々としている感じもしました。
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マエストロの白熱教室 2021〜指揮者広上淳一の音楽教室〜
日時:2021年10月10日(日)13:00開演
会場:フィリアホール(横浜市青葉区)
出演:広上淳一(東京音楽大学教授)
三ツ木麗(司会)
東京音楽大学指揮科教員(指導)
指揮:東京音楽大学指揮科学生
管弦楽:東京音楽大学器楽科学生によるオーケストラ
曲目:シューベルト 交響曲第5番変ロ長調
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この催しは、「東京音楽大学指揮科の授業を、普段通りの形でお客さんの前でやる」というコンセプト。
たぶん8回目か9回目だと思うんですが、長期旅行中だった2018年をのぞき、毎年参上しています。
今年も客席で『聴講』しました。(ステージ上だったこともあります。)
”広上節”は相変わらずでした。
今年の課題曲はシューベルトの5番。
モーツァルトの40番を思わせる編成と楽想の作品で、シンプルなようで難しい曲です。
ステージに登場した指揮科の学生は4年生1人、2年生2人、1年生4人の計7人。
うち3人が女性(女子学生)ですが、なんとなく女子の方が堂々としている感じもしました。
「駅名学入門」「現代音楽史」「舟を編む」「終電の神様」「東欧音楽綺譚」「妙な線路大研究」=読み終わった本(2021.09) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年9月分です。
前月に引き続きたくさんの本を読みました。
▼読み終わった本
*「駅名学入門」
今尾恵介・著、中公新書ラクレ
古書店で購入しました。
地名の専門家にしてアマチュア打楽器奏者の今尾さんの本。
鉄道の駅に絞って、命名のあれこれを掘り下げています。
まえがきで取り上げられているのは「高輪ゲートウェイ」問題。
その後、「駅とはなにか」「駅名に採用される地名とその階層」「在来線の駅名」「路面電車の停留場」「新幹線の駅名」「神社仏閣の駅名」「数多い『前の駅』」「東西南北と中、そして新」「駅名が変わるとき」「観光のための改称」「防諜のための改称」「住宅地系の駅名はブランド化する」「これからの駅名はどうあるべきか」という章立てになっています。
ご興味ある方、手に取ってみてください。
▼読み終わった本
*「現代音楽史 闘争しつづける芸術のゆくえ」
沼野雄司・著、中公新書
こちらは新刊で購入。
「はじめに」の最初の文章は「本書が主な対象とするのは、二十世紀から二十一世紀初頭にかけてのクラシック音楽の創作である」とあります。
100年前のことが「現代」と言えるのか、という疑問はずっとありますが、クラシック音楽の世界では、1910年代のシェーンベルクやストラヴィンスキーあたりから始まる”新しい”音楽のあり方をひっくるめて「現代音楽」と呼んでいるわけです。
帯の裏表紙側には「崇高な名曲か、荒唐無稽な問題作か」という惹句が大きく印刷されています。
(個人的見解ですが)数年前に起きた「サムラゴウチ」問題は、こうした『現代音楽』の問題点をさらけ出したと思っています。
この本には、「サムラゴウチ」事件はもちろん触れられていませんが…。
▼読み終わった本
*「ローマから日本が見える」
塩野七生・著、集英社文庫
古書で購入。
ローマをテーマにたくさんの本を著している塩野氏の本。
ローマ史の話は、大半が聞いたことあるはずですが、改めて読むとやはり勉強になりました。
「日本が見える」かどうかは人それぞれだと思いますが…。
▼読み終わった本
*「舟を編む」
三浦しをん・著、光文社文庫
新刊で購入。
以前から読みたいと思っていました。
雑誌の連載を経て2011年に刊行、15年に文庫化されたもので、手にしたのは今年(2021年)に出た第18刷。
映画化され、テレビアニメも製作されています。
出版社の辞書を編集・刊行する部署を舞台に、担当者たちの人間模様や、辞書ならではの業務・苦労ばなしなど、興味深い内容でした。
▼読み終わった本
*「金田一京助と日本語の近代」
安田敏朗・著、平凡社新書
古書で購入。
(刊行は2008年)
国語学・言語学の発展を語る上で欠かせない金田一京助の研究や人となりについて、ずばり斬り込んでいて、いろいろと認識を改めさせられました。
特に第二次大戦後の国語審議会における立ち位置についての考察は、勉強になりました。
▼読み終わった本
*「終電の神様」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
某コンビニで新刊を購入。
著者は大学在学中に劇団「夢の遊民社」を立ち上げたあと、エンジニアやシリコンバレーでのベンチャー設立に関わったという人物。
この本(短編集)は、最終電車の緊急停車という状況を皮切りに、それぞれいろんな人間模様が展開していきます。
あっというひねりがあったり、「このあとどうなったんだろう?」と思わせる終わり方があったり、あとを引く本でした。
▼読み終わった本
*「東欧音楽綺譚」
伊東信宏・著、音楽之友社
雑誌「レコード芸術」の連載の単行本化。
2018年の本(新刊で購入)。
クルレンツィスとムジカ・エテルナなど、東ヨーロッパにルーツや根拠地を持つ音楽家・団体について考察しています。
また、後半には「東欧演歌」という話があって、これは私が以前から持っている問題意識にも通じるところがあって、大いに好奇心を刺激されました。
▼読み終わった本
*「命の値段が高すぎる!―医療の貧困」
永田宏・著、ちくま新書
古書で購入。
2009年の本です。
議論を呼んだ2008年「後期高齢者医療制度」やいわゆる「メタボ健診」など、医療や保険、福祉制度の改革について、詳しく問題点を指摘しています。
それから13年がたち、問題は先送りされただけなのではないか、と思わずにはいられません。
▼読み終わった本
*「妙な線路大研究 東京篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
山手線を皮切りに、JR線、地下鉄線、私鉄などの線路(路線)の不思議なルートについて、その理由を考察しています。
さすがに聞いたことある話もありましたが、それでも「へえ」と思わせる話満載で、続編の「首都圏篇」も楽しみです。
▼読み終わった本
*「知ってはいけない明治維新の真実」
原田伊織・著、SB新書
昨年刊行の本ですが古書で購入。
いわゆる『明治維新』の内実が、多くの人が教えられたものと違うことを詳しく解き明かしています。
「結局、明治維新に限らず、歴史というのは勝者に都合よく書かれているものだ」というのが一貫したトーンだと思います。
徳川慶喜や勝海舟、西郷隆盛など、取り上げられている人物のエピソードは、なるほどこれまでの概念とはかなり違っています。
折しもNHKの”大河ドラマ”で幕末から明治時代初期を扱っていますが、戊辰戦争の”緒戦”となった鳥羽・伏見の戦いなどについて、興味深い描写も見られるように思います。
前月に引き続きたくさんの本を読みました。
▼読み終わった本
*「駅名学入門」
今尾恵介・著、中公新書ラクレ
古書店で購入しました。
地名の専門家にしてアマチュア打楽器奏者の今尾さんの本。
鉄道の駅に絞って、命名のあれこれを掘り下げています。
まえがきで取り上げられているのは「高輪ゲートウェイ」問題。
その後、「駅とはなにか」「駅名に採用される地名とその階層」「在来線の駅名」「路面電車の停留場」「新幹線の駅名」「神社仏閣の駅名」「数多い『前の駅』」「東西南北と中、そして新」「駅名が変わるとき」「観光のための改称」「防諜のための改称」「住宅地系の駅名はブランド化する」「これからの駅名はどうあるべきか」という章立てになっています。
ご興味ある方、手に取ってみてください。
▼読み終わった本
*「現代音楽史 闘争しつづける芸術のゆくえ」
沼野雄司・著、中公新書
こちらは新刊で購入。
「はじめに」の最初の文章は「本書が主な対象とするのは、二十世紀から二十一世紀初頭にかけてのクラシック音楽の創作である」とあります。
100年前のことが「現代」と言えるのか、という疑問はずっとありますが、クラシック音楽の世界では、1910年代のシェーンベルクやストラヴィンスキーあたりから始まる”新しい”音楽のあり方をひっくるめて「現代音楽」と呼んでいるわけです。
帯の裏表紙側には「崇高な名曲か、荒唐無稽な問題作か」という惹句が大きく印刷されています。
(個人的見解ですが)数年前に起きた「サムラゴウチ」問題は、こうした『現代音楽』の問題点をさらけ出したと思っています。
この本には、「サムラゴウチ」事件はもちろん触れられていませんが…。
▼読み終わった本
*「ローマから日本が見える」
塩野七生・著、集英社文庫
古書で購入。
ローマをテーマにたくさんの本を著している塩野氏の本。
ローマ史の話は、大半が聞いたことあるはずですが、改めて読むとやはり勉強になりました。
「日本が見える」かどうかは人それぞれだと思いますが…。
▼読み終わった本
*「舟を編む」
三浦しをん・著、光文社文庫
新刊で購入。
以前から読みたいと思っていました。
雑誌の連載を経て2011年に刊行、15年に文庫化されたもので、手にしたのは今年(2021年)に出た第18刷。
映画化され、テレビアニメも製作されています。
出版社の辞書を編集・刊行する部署を舞台に、担当者たちの人間模様や、辞書ならではの業務・苦労ばなしなど、興味深い内容でした。
▼読み終わった本
*「金田一京助と日本語の近代」
安田敏朗・著、平凡社新書
古書で購入。
(刊行は2008年)
国語学・言語学の発展を語る上で欠かせない金田一京助の研究や人となりについて、ずばり斬り込んでいて、いろいろと認識を改めさせられました。
特に第二次大戦後の国語審議会における立ち位置についての考察は、勉強になりました。
▼読み終わった本
*「終電の神様」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
某コンビニで新刊を購入。
著者は大学在学中に劇団「夢の遊民社」を立ち上げたあと、エンジニアやシリコンバレーでのベンチャー設立に関わったという人物。
この本(短編集)は、最終電車の緊急停車という状況を皮切りに、それぞれいろんな人間模様が展開していきます。
あっというひねりがあったり、「このあとどうなったんだろう?」と思わせる終わり方があったり、あとを引く本でした。
▼読み終わった本
*「東欧音楽綺譚」
伊東信宏・著、音楽之友社
雑誌「レコード芸術」の連載の単行本化。
2018年の本(新刊で購入)。
クルレンツィスとムジカ・エテルナなど、東ヨーロッパにルーツや根拠地を持つ音楽家・団体について考察しています。
また、後半には「東欧演歌」という話があって、これは私が以前から持っている問題意識にも通じるところがあって、大いに好奇心を刺激されました。
▼読み終わった本
*「命の値段が高すぎる!―医療の貧困」
永田宏・著、ちくま新書
古書で購入。
2009年の本です。
議論を呼んだ2008年「後期高齢者医療制度」やいわゆる「メタボ健診」など、医療や保険、福祉制度の改革について、詳しく問題点を指摘しています。
それから13年がたち、問題は先送りされただけなのではないか、と思わずにはいられません。
▼読み終わった本
*「妙な線路大研究 東京篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
山手線を皮切りに、JR線、地下鉄線、私鉄などの線路(路線)の不思議なルートについて、その理由を考察しています。
さすがに聞いたことある話もありましたが、それでも「へえ」と思わせる話満載で、続編の「首都圏篇」も楽しみです。
▼読み終わった本
*「知ってはいけない明治維新の真実」
原田伊織・著、SB新書
昨年刊行の本ですが古書で購入。
いわゆる『明治維新』の内実が、多くの人が教えられたものと違うことを詳しく解き明かしています。
「結局、明治維新に限らず、歴史というのは勝者に都合よく書かれているものだ」というのが一貫したトーンだと思います。
徳川慶喜や勝海舟、西郷隆盛など、取り上げられている人物のエピソードは、なるほどこれまでの概念とはかなり違っています。
折しもNHKの”大河ドラマ”で幕末から明治時代初期を扱っていますが、戊辰戦争の”緒戦”となった鳥羽・伏見の戦いなどについて、興味深い描写も見られるように思います。
『とにかくアツく掃除しろ!~恋した彼は潔癖王子!?~』~韓国ドラマの話(49)~ [音楽]
テレワークなどにより以前より少し時間ができたので、久しぶりにBS放送で韓国ドラマを見ました。
「とにかくアツく掃除しろ!~恋した彼は潔癖王子!?~」という2018年放送の作品。
前に見たのは3年前の「ネイル・カンタービレ」(韓国版「のだめカンタービレ」)でした。
ずぼらでとても清潔とは言えないヒロイン、キル・オソルと、病的な潔癖症で大企業の御曹司(会長の孫)でもある清掃会社CEO、チャン・ソンギョル とのドタバタ・ラブコメディー。
ストーリーは韓国ドラマにとても多い「貧しい女の子と御曹司のラブストーリー」。
ヒロインのキム・ユジョン(金裕貞)がかわいくて健気で素敵です。
ただ、単なるドタバタではなく、ソンギョル(相手役)の祖父が経営する大企業(AGグループ)と、事故で亡くなったヒロイン、オソルの母親の関わりなど、いろんな背景が物語が進むにつれて明らかになっていくので、あれこれと気になりながらどんどん見てしまいました。
ソンギョルが潔癖症をどのようにして克服したのかなど、ちょっと話が飛んでますが、それもご愛嬌ですかね。
これからも、以前よりは時間があるので、また韓国ドラマを見てみたいと思います。
「とにかくアツく掃除しろ!~恋した彼は潔癖王子!?~」という2018年放送の作品。
前に見たのは3年前の「ネイル・カンタービレ」(韓国版「のだめカンタービレ」)でした。
ずぼらでとても清潔とは言えないヒロイン、キル・オソルと、病的な潔癖症で大企業の御曹司(会長の孫)でもある清掃会社CEO、チャン・ソンギョル とのドタバタ・ラブコメディー。
ストーリーは韓国ドラマにとても多い「貧しい女の子と御曹司のラブストーリー」。
ヒロインのキム・ユジョン(金裕貞)がかわいくて健気で素敵です。
ただ、単なるドタバタではなく、ソンギョル(相手役)の祖父が経営する大企業(AGグループ)と、事故で亡くなったヒロイン、オソルの母親の関わりなど、いろんな背景が物語が進むにつれて明らかになっていくので、あれこれと気になりながらどんどん見てしまいました。
ソンギョルが潔癖症をどのようにして克服したのかなど、ちょっと話が飛んでますが、それもご愛嬌ですかね。
これからも、以前よりは時間があるので、また韓国ドラマを見てみたいと思います。
「妙な線路大研究」「終電の神様」「舟を編む」=購入した本(2021.09) [読書]
「購入した本」リスト(備忘録)、2021年9月分です。
前月に引き続き小説を何冊か買いました。
▽購入した本
*「妙な線路大研究 東京篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
▽購入した本
*「妙な線路大研究 首都圏篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
▽購入した本
*「終電の神様」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
▽購入した本
*「舟を編む」
三浦しをん・著、光文社文庫
前月に引き続き小説を何冊か買いました。
▽購入した本
*「妙な線路大研究 東京篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
▽購入した本
*「妙な線路大研究 首都圏篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
▽購入した本
*「終電の神様」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
▽購入した本
*「舟を編む」
三浦しをん・著、光文社文庫