SSブログ

新首席ルイージは指揮棒なしで【N響B定期を聴く】 [音楽]

水曜日はN響B定期を聴きました。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
NHK交響楽団 第1944回定期演奏会Bプログラム
日時:2021年11月24日(水)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:ファビオ・ルイージ
独奏:フェランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)
曲目:パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調
   チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_サントリーホール20211124.jpg

指揮のマエストロ・ルイージは来年度からN響の首席指揮者になることが決まっています。
これまでの何度か聴いたときは、割と冷静に振るような印象だったのですが、きのうは割とグイグイ行く感じ。
熱演でした。
ちなみに指揮棒は持ってませんでした。

前半はパガニーニの協奏曲。
いわゆる超絶技巧の連続ですが、ソリストのデゴは軽々・飄々(ひょうひょう)と弾いている感じ。
(RA席につき顔は見えなかったので、実際の表情は分かりませんが…。)
ソリスト・アンコールもパガニーニのカプリスで、とにかく「すごい」という感想です。

後半はチャイコフスキーの5番。
私自身、近く演奏予定です。
前述のようにルイージは割とグイグイ進める感じで、オケも熱演でした。
オケの皆さんにとっては、何十回(何百回?)と演奏している曲だと思いますが…。
一部の管楽器が途中危なっかしかったのだちょっと残念だったんですが、まあそれだけ難しい楽器だということですね。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

やっとかめ室内管弦楽団を聴く【アマオケ演奏会はしご・その2】 [音楽]

おととい(勤労感謝の日)に聴いたアマチュアオーケストラ演奏会その2つ。
出口大地指揮、やっとかめ室内管弦楽団です。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
やっとかめ室内管弦楽団 第8回演奏会
日時:2021年11月23日(祝)19:00開演
会場:小金井宮地楽器ホール大ホール(東京・小金井市)
指揮:出口大地
曲目:ブラームス「悲劇的序曲」
   モーツァルト 交響曲第38番ニ長調「プラハ」
   ブラームス 交響曲第4番ホ短調
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_やっとかめ202111.jpg

こちらは昼間に聴いたOrchestra Canvas Tokyoが20代の若者のオケだったのに比べ、ベテランが揃っています。
オケの名称の「やっとかめ」とは、名古屋弁で「久しぶり」の意味だそうです。

コロナ禍を経て久しぶりの演奏会だったそうで、「演奏できる喜び」のようなものが感じられました。
最初の「悲劇的序曲」が一番まとまっていたと思います。
真ん中のモーツァルトはブラームスに比べてオケの細かい部分が露わになりやすいので、難しいですね。
そして、メインのブラームス4番は楽章が進むにつれてどんどん良くなったような印象でした。

近く自分自身でも演奏する予定があるので、いろいろ参考にしようと思います。

そして、指揮の出口さんも東京音大指揮科の卒業生。
海外のコンクールで優勝し、プロのオーケストラを振る予定も決まっているという、『売り出し中』の若者です。
今後の活躍に期待しています。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

Orchestra Canvas Tokyoを聴く【アマオケ演奏会はしご・その1】 [音楽]

きのうはアマチュアオーケストラの演奏会を2つ聴きました。
プロ・アマともに演奏会が通常に近い形で開かれるようになってきて喜ばしいことです。

まずは岡本陸指揮、Orchestra Canvas Tokyo演奏会。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
Orchestra Canvas Tokyo 第2回定期演奏会
日時:2021年11月23日(祝)13:00開演
会場:武蔵野市民文化会館大ホール(東京・武蔵野市)
指揮:岡本陸
曲目:ガーシュウィン「パリのアメリカ人」
   コープランド バレエ音楽「アパラチアの春」組曲
   ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調「新世界より」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_OCT202111.jpg

Orchestra Canvas Tokyo(オーケストラ・キャンヴァス・トーキョー)は昨年、首都圏の主要大学の学生を中心に発足。
当時は感染症拡大で人が集まっての演奏活動がほとんどできなかった時期にあたります。
そして、今年8月の第1回演奏会も会場にお客さんを入れての開催がかなわなかったそうで、今回が実質的な旗揚げ公演となったようです。

ステージ上は、たぶん全員が20代の若者たち。
指揮者の岡本さんも今年東京音楽大学指揮科を卒業したばかりです。

演奏ですが、特に最初の「パリのアメリカ人」がとても若々しくて勢いが感じられました。
金管楽器がみんな素晴らしかったんですが、特にテューバがBRAVO!でした。

後半の「新世界より」は、前半に比べるとやや慎重な演奏に聞こえました。
まだ2回目の演奏会ですから、これから大いに発展してくだろうと思います。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ブルックナー4番は『あれ?』と思いながら…【読響日曜マチネーを聴く】 [音楽]

きのうは読響演奏会を聴きました。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
読売日本交響楽団 第242回日曜マチネーシリーズ
日時:2021年11月21日(日)14時開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:鈴木優人
独奏:山下洋輔(ピアノ)
曲目:アルフテル「祝典序曲」
   ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」
   ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」(1888年稿・コーストヴェット版)
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_読響20211121.jpg

最初の「祝典序曲」の作曲者アルフテルは1900年スペイン生まれ。
ルーツはプロイセン(ドイツ)にあって、1930年代に政治的理由でメキシコに移ったそうです。
この曲は1952年の作曲ということですが、思ったよりは平易な作品でした。
どこが「祝典」なのか、めでたさが今ひとつ分かりませんでしたが。

2曲目は「ラプソディ・イン・ブルー」。
ドラマ「のだめカンタービレ」で使われるなど、耳にする機会の多い曲です。
ソロの山下大輔氏はジャズピアニストの大御所ですが、きのうの演奏はまじめさと型破りが同居したような印象でした。

後半はブルックナーの4番。
ブルックナーは曲を何度も書き直したり、後世の研究家が楽譜をいじったことで有名ですが、今回演奏されたのは「1888年稿・コーストヴェット版」。
細かいことは省略しますが、これまで一般的だった演奏とはいろんな箇所が異なっていました。
一番分かりやすいのはティンパニの入る箇所の違いや、シンバルの追加、そして楽譜の一部カット(省略)でしょうか。
あちこち「あれ?」と思いながら聴きました。
音符の追加や省略にはそれぞれ理由があるようなので、どの版がいいのかは素人にはなんとも言えませんが、聴き比べてみるのも面白いかもしれません。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

碓氷峠鉄道文化むら初訪問 [旅行・乗り物]

先々月(9月)のことですが、群馬県にある碓氷峠鉄道文化むらに初めて行きました。

鉄道ファンには説明不要ですが、JR信越線の横川駅構内を利用した施設です。

横川駅と長野県の軽井沢駅の間にある碓氷峠は、急勾配のある鉄道の難所で、かつてはレールの間に歯車のようなものを設けた「アプト式」という方法を使って上り下りしていました。
アプト式が使われなくなったあとも、すべての列車がこの区間専用の機関車(EF63)を連結して通っていましたが、北陸(長野)新幹線開通に伴い、同区間は廃線となりました。

横川駅では、この機関車付け替えで長時間停車する列車の乗客に向けて「峠の釜めし」を売っていたことでも知られています。
(釜飯は現在、高速道路のサービスエリアや道路沿いのお店などで売られています。)
私自身、実際に列車に乗ってこの駅を通過したことは1〜2度しかないと思います。

この碓氷峠鉄道文化むらは横川駅の構内に、たくさんの機関車や車両を展示してあります。
また、電気機関車EF63を体験運転できるので、鉄道ファンにとっての『聖地』の一つです。
img_碓氷峠04.jpg
img_碓氷峠03.jpg
img_碓氷峠02.jpg
img_碓氷峠鉄道村01.jpg

以前から訪れたいと思っていたのですが、なかなか機会がなく、今回は初めての訪問でした。
EF63の体験運転には事前の講習が必要なので、今回はできませんでした。

今は乗れない客車などを見ると懐かしさがこみ上げますね。
ただ、展示車両は屋外で雨ざらしの状態なので、塗装などがかなり傷んでいて、ちょっと残念でした。
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:旅行

やはり『別格のオケ』でした【ムーティ指揮ウィーンフィルを聴く】 [音楽]

先週月曜日はウィーンフィルを聴きました。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2021
日時:2021年11月8日(月)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:リッカルド・ムーティ
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
曲目:シューベルト 交響曲第4番ハ短調
   ストラヴィンスキー ディヴェルティメント〜バレエ音楽「妖精の接吻」による交響組曲〜
   メンデルスゾーン 交響曲第4番イ長調「イタリア」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_ウィーンフィル20211108.jpg

毎年この時期に来日公演を行うのが恒例となっているウィーンフィル。
他の海外オケが来日を断念する中、特例的に日本入国を許されての公演です。
昨年同様、いわゆるバブル方式で、日本に到着して以降、団員やアテンドする人以外とは接触できず、ホテルと演奏会場を往復するだけだそうです。

今年の指揮者は80歳のリッカルド・ムーティ。
ムーティといえば、1970年代にカール・ベームとともに来日したのをテレビ放送で見た覚えがありますが、ウィーンフィルとの共演は50年に及ぶそうです。
指揮者がよく見えるステージ横の席だったのですが、ムーティはどっしりと構えて、振り方も最小限に見えて、オケはその動きに忠実に反応しているように見えました。

この日の演奏ですが、前半はシューベルトの4番とストラヴィンスキーのディヴェルティメントというあまり耳にしない作品の組み合わせ。
ディヴェルティメントは初めて聴きましたが、オペラやバレエを『本業』とするウィーンフィル(のメンバー)としてはお手の物なのだそうです。

後半はメンデルスゾーンの「イタリア」。
私自身、近く演奏する予定なので、いろんな部分に注意しながら聴くつもりだったのですが、演奏が始まったら細かいことはどうでもよくなりました。

全体としては、何か手慣れた感じで、決して「全力投球」しているようには見えないのに、最上級の音が出てくるという印象でした。
やはり世界のオケの中でも「別格」だと感じました。
(「別格」のオケはあといくつかあるのでしょうが…。)

そして、アンコールはヴェルディの歌劇「運命の力」序曲。
これこそオペラを演奏するメンバーにとってはしょっちゅう演奏している作品でしょう。
指揮者も、この日の演奏曲目の中で、一番力が入っているように見えました。(笑)
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

『ベートーヴェン+マーラー』誠実・堅実な名演【京響東京公演を聴く】 [音楽]

このところ演奏会に行く機会が増えてきました。
この前の日曜日は京都市交響楽団を聴きに行きました。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
京都市交響楽団東京公演
日時:2021年11月7日(日)午後2時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:広上淳一
曲目:ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調
   マーラー 交響曲第5番嬰ハ短調
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_広上京響20211107.jpg

「広上淳一京響常任指揮者ファイナルコンサート in 東京」と銘打ったこの演奏会。
広上先生は2008年から常任指揮者、途中からはミュージックアドバイザー・芸術顧問を兼任し、京響の発展に貢献してきた広上氏は、来年3月で常任指揮者の任期を終えるということで、今回の公演は東京における最終公演でした。
(京都では来年3月に開催予定だそうです。)
今回のプログラムは、ベートーヴェンとマーラーの交響曲第5番というとても重たい組み合わせ。
そして、どちらもヘヴィー級の名演でした。

前半のベートーヴェンはツボを心得ていて、全体が整った誠実な演奏。

後半のマーラーも、じっくりと進む堅実な演奏という印象。
トランペット、ホルンをはじめ各管楽器のソロも素晴らしく、「聴いてよかった」と思わせる名演でした。

演奏が終わったのは午後4時20分くらい。
終演後の拍手が途切れず、指揮者がステージに呼び戻される「一般参賀」もありました。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

『ウィーンにゆかりのある曲』を集めた演奏会【日フィル11月東京定期を聴く】 [音楽]

金曜日は日フィル定期を聴きました。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
日本フィルハーモニー交響楽団 第735回東京定期演奏会
日時:2021年11月5日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:角田鋼亮
独奏:郷古廉(ヴァイオリン)
   河野直人(ツィター)
曲目:J.シュトラウス2世 ワルツ「ウィーンの森の物語」
   コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲ニ長調
   シュミット 交響曲第4番ハ長調
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_日フィル20211105.jpg

音楽の都・ウィーンをテーマにしたプログラム。
映画「第三の男」のテーマ曲なおで知られる民族楽器ツィターを用いたシュトラウス2世のワルツに始まり、ウィーン出身で米・ハリウッドの映画音楽の作曲家としても活躍したコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲、ウィーンの歌劇場でチェロを弾き作曲の先生なども務めたシュミットの交響曲という3曲です。

「ウィーンの森の物語」はとても有名ですし、放送などでは耳にする機会が多いと思うのですが、演奏会ではあまり聞きません。
ツィターが使われるのも一因だと思います。
この珍しい楽器の名人芸を聴くことができて貴重な体験でした。

コルンゴルトの協奏曲は、映画音楽にも用いられたような歌い回しやあちこちにハーモニーが使われ、なんとなく懐かしさを感じる作品。
最近引っ張りだこの郷古廉の演奏は、とても端正でしっかりしたものに感じました。

最後ののシュミット作品は、どこか混沌としていて取りとめのない印象。
オケがとてもよく鳴っている印象ですが、どちらかというと私の守備範囲ではない感じでした。

3曲ともに、あまり実演を耳にする機会のない作品ばかりで、定期公演の会員ならではだと思います。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

「人は、なぜ他人を許せないのか?」「終電の神様 台風の夜に」=読み終わった本(2021.10) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年10月分です。

▼読み終わった本
*「人は、なぜ他人を許せないのか?」
中野信子・著、アスコム

人は、なぜ他人を許せないのか?

人は、なぜ他人を許せないのか?

  • 作者: 中野信子
  • 出版社/メーカー: アスコム
  • 発売日: 2020/01/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

古書店で目についたので購入。
テレビでおなじみ(笑)中野信子氏の本です。
内容ですが、カバー袖には「人間の脳は、他人に正義の制裁を加えることに悦びを感じるようにできています。この快楽に溺れてしまうと、決して人を許せない『正義中毒』状態になってしまうのです。」と紹介されています。
本文では「他人に『正義の制裁』を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます」とあります。
コロナ禍では『自粛警察』や『首都圏ナンバー(の車)狩り』などが起きました。
「贅沢は敵だ」などと言って近所の家に文句をつけていたという第二次大戦中の出来事を笑えませんね。
本文に「『昔は良かった』は、脳の衰えのサイン」という項もあって、いろいろ考えさせられました。

▼読み終わった本
*「終電の神様 始発のアフターファイブ」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫

終電の神様 始発のアフターファイブ (実業之日本社文庫)

終電の神様 始発のアフターファイブ ()

  • 作者: 阿川 大樹
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2018/10/04
  • メディア: 文庫

先に読んだ「終電の神様」の”続編”。
新刊を(リアル書店で)購入しました。
初作は「高架を走っていて、通勤客がたくさん乗っている路線の沿線」という設定はあるものの、具体的な場所は明示されていませんでしたが、この第二作は東京・新宿が舞台。
主に終電後に繰り広げられる人間模様が独特の暖かさで描かれていて、どんどん読み進みました。

▼読み終わった本
*「終電の神様 台風の夜に」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫

終電の神様 台風の夜に (実業之日本社文庫)

終電の神様 台風の夜に (実業之日本社文庫)

  • 作者: 阿川 大樹
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2020/08/05
  • メディア: 文庫

続いて第三作。
こちらの舞台は東京・池袋です。
台風襲来で終電が早まった夜に起きるできごととそれをめぐるいろんなエピソードを集めています。
一つ一つの話は独立していますが、(第二作と同様に)最初のエピソードが最後のエピソードとつながっていて、「おう、そう来たか」という感じ。
こちらもサクサクと読み進みました。

▼読み終わった本
*「日本の聖書―聖書和訳の歴史」
海老沢有道・著、講談社学術文庫

日本の聖書―聖書和訳の歴史

日本の聖書―聖書和訳の歴史

  • 作者: 海老沢 有道
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1989/12/10
  • メディア: ペーパーバック

こちらは、ちょっとお勉強の本。(古書で購入)
元々は1964年(昭和39年)に刊行され、その後改訂を経て89年(平成元年)に文庫化されたものです。
日本における聖書の歴史についての本ですが、幕末に中国(清)から持ち込まれた中国語(漢文)の聖書が漢文を解する一部の知識人に読まれていたのを除けば、「日本語への翻訳の歴史」ということになります。
この本を読むまでは、戦国時代に来日したイエズス会(カトリック)から歴史が始まるのだろうと思っていました。
しかし、幕末から明治にかけて翻訳に情熱を注いだのは、プロテスタントのアメリカ人やイギリス人だったことがこの本を読んでよく分かりました。
情熱を注いだアメリカ人の1人がジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn)。
彼は「ヘボン式ローマ字」に名を残し、明治学院の創設者としても知られますが、日本語を学習したのは聖書の翻訳を目指してのことだったとのことです。

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:

土壇場での指揮者交代にもかかわらず【新響演奏会を聴く】 [音楽]

日曜日は新交響楽団(新響)演奏会を聴きました。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
新交響楽団 第255回定期演奏会
日時:2021年10月31日(日)14:00開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:高関健
曲目:ワーグナー 歌劇「リエンツィ」序曲
   同 歌劇「タンホイザー」序曲
   ブルックナー 交響曲第3番ニ短調 1889年第3稿ノヴァーク校訂版
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

img_新響20211031.jpg

この演奏会、この写真のポスターにあるように飯守泰次郎氏が指揮する予定でした。
しかしご病気ということで直前に降板し、高関健氏がタクトを執ることに。
練習は演奏会前日と当日だけだったそうです。

しかし「アマオケ界の雄」と称される新響のこと、その影響を感じさせない演奏でした。
「指揮者の解釈による違い」などはもちろんあるでしょうから、マエストロ高関もオケのメンバーもいろいろと大変だったろうと思います。
ブルックナーはマエストロ高関の十八番ですが、版の違いもありますし…。

そして、実は私自身、かなり前ですが新響に所属してました。
当時ご一緒していた方々が参加していて重要な役目を果たしているのを見て(聴いて)、懐かしい気持ちにもなりました。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。