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「うつりゆく日本語をよむ」「人間ベートーヴェン」「村山さん、宇宙はどこまで分かったんですか?」「漢字再入門」=読み終わった本(2022.04) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2022年4月分です。

▼読み終わった本
*「うつりゆく日本語をよむ ことばが壊れる前に」
今野真二・著、岩波新書

うつりゆく日本語をよむ ことばが壊れる前に

うつりゆく日本語をよむ ことばが壊れる前に

  • 作者: 今野 真二
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2022/04/28
  • メディア: Kindle版

古書店で購入したのですが、昨年(2021年)12月出版の本。
さすがに100円とか200円ではありませんが、今も新刊本として書店に並んでいるものです。
(出版業界に貢献するには新刊購入が望ましいんでしょうが…。)
本当は「日本語が壊れている」というタイトルにしたかったのだと思いますが、少し穏当に「うつりゆく」という言葉になっています。
でも、帯には「日本語緊急事態」「感情的な言葉」「成り立たない比喩」「解凍できない圧縮」「〈壊れた言葉〉からみえる、私たちの現在」などの言葉が並んでいて、著者の危機感がうかがわれます。
印象に残ったポイントはたくさんあるのですが、一つ挙げるとすれば『話し言葉』『書き言葉』に加えて『打ち言葉』という考え方を打ち出していることでしょうか。
言うまでもなく、「話す」「書く」のほかに、コンピューター(キーボード入力)や携帯端末(フリック入力)など電子機器を使って『打つ』(入力する)日本語、ということですね。
確かに、筆記用具で『書く』場合と、いろいろ違っているのではないかと思います。

▼読み終わった本
*「人間ベートーヴェン: 恋愛と病にみる不屈の精神」
石川栄作・著、平凡社新書

人間ベートーヴェン 恋愛と病にみる不屈の精神

人間ベートーヴェン 恋愛と病にみる不屈の精神

  • 作者: 石川 栄作
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2021/06/17
  • メディア: 新書

これも古書として買いましたが、2021年6月に出た本。
おととし2020年は「ベートーヴェン生誕250年」で、いろんな行事やコンサートが予定されていたわけですが、コロナ禍により多くが中止や延期となりました。
この本は「生誕250年」にあたり地方紙に連載して記事がベースになっているということです。
ベートーヴェンに関する書物はたくさん読んだことがあり、この本はとりたてて目新しいことが書かれているわけではありませんが、よくまとまっていて、いろいろと再確認することができました。

▼読み終わった本
*「村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか? ビッグバンからヒッグス粒子へ」
村山斉&高橋真理子(聞き手)、朝日新書

村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか? ビッグバンからヒッグス粒子へ

村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか? ビッグバンからヒッグス粒子へ

  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/07/02
  • メディア: Kindle版

古書にて110円で購入。
2013年の本です。
村山斉さんは宇宙や素粒子の謎に取り組んでいる日本を代表する物理学者です。
帯の裏表紙側にあるのは以下のような惹句。
「読めば納得の根源的宇宙問答!」
「序章 地上最大の実験装置」
「第1章 ヒッグス粒子に迫る」
「第2章 光より速いニュートリノの顛末」
「第3章 不確定性原理と『科学者の降参』」
「第4章 宇宙は4%しかわかっていない」
「第5章 宇宙の始まりにたどり着く道」
私にはよく分かりませんが、「何もないと思われていた広大な宇宙空間に何かが存在している」ということだと解釈しました。
この本の刊行から9年たちますので、この間にもいろんな発見があるのだろうと思います。
もっと勉強してみたいと思います。
そういえばこの本、本の持ち主が扉に書き込みしています。
お名前を添えて「やっぱりちんぷんかんぷん」などなど…。
ほかの部分は「新刊同様」のきれいさなんですが、3回(以上)読まれたようです。

▼読み終わった本
*「漢字再入門 - 楽しく学ぶために」
阿辻哲次<・著、中公新書

漢字再入門 - 楽しく学ぶために

漢字再入門 - 楽しく学ぶために

  • 作者: 阿辻 哲次
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/04/24
  • メディア: 新書

これも古書店で購入(220円)。
帯裏表紙側に「筆順やとめ・はねよりも本当に大事なこととは?」とあります。
学校では、たとえば「『木』という字の縦棒の下の部分をはねたら間違いとされる」ということがあるそうですが、この本ではそうした「字形に関する『誤解』」をただすことにかなりの分量を割いています。
たしかに、「漢字のテスト」で細かい違いを指摘されて減点されると、勉強する気が削がれるということもあるでしょう。
著者は「漢字嫌い」を産みかねない瑣末な事柄について、豊富な事例で「どちらでもいいんだよ」と教えてくれています。
漢字への「愛」を感じました。
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