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「ロマン派の音楽家たち」「閉された言語・日本語の世界」「ホンモノの日本語」「国語史を学ぶ人のために」=読み終わった本(2017.05) [読書]

「読み終わった」リスト(備忘録)、2017年5月分です。

▼読み終わった本
*「ロマン派の音楽家たち 恋と友情と革命の青春譜」
中川右介・著、ちくま新書

ロマン派の音楽家たち: 恋と友情と革命の青春譜

ロマン派の音楽家たち: 恋と友情と革命の青春譜

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2017/04/05
  • メディア: 新書

これは期待以上にとても面白い本で、新書としてはかなり厚い部類ですがあっという間に読み終わりました。
19世紀初頭、1810年前後に生まれたメンデルスゾーン、ショパン、シューマンとクララ、リスト、それにワーグナーといういわゆる「ロマン派」の巨匠たちの『人生模様』を詳しく詳述しています。
このほかにもベルリオーズやジョルジュ・サンド、少し下の世代ですがブラームスなども登場します。
(「ロマン派」ではありますが、ブルックナーやマーラーは描かれていません。)
1810年というと、ベートーヴェンがまだ存命の時代で、その後の時代に生きるこれらの作曲家たちは、
1人1人の『評伝』のようなものはすでにたくさん出ていると思いますが、これら『同年代』の作曲家たちの交流や与え合った影響などについて独特の筆致で描き出していて、時代の空気なども感じられました。

▼読み終わった本
*「閉された言語・日本語の世界【増補新版】」
鈴木孝夫・著、新潮選書

閉された言語・日本語の世界【増補新版】

閉された言語・日本語の世界【増補新版】

  • 作者: 鈴木 孝夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/02/24
  • メディア: 単行本

この本、1974年に書かれ75年に出版されたもので、筆者の鈴木氏は1926年(大正15年)生まれ。
その本に加筆修正を施したのがこの「増補新版」です。
(実は旧版も持っているのにこの新版を買ってしまいました。)
さすがに40年経つと、「現在(2017年)では多くの人が知っていることかも」とか「今、こういう発言をすると不適当だと言われるかも」という内容も含まれますが、全体としてとても勉強になる本でした。

▼読み終わった本
*「ホンモノの日本語」
金田一春彦・著、角川ソフィア文庫

ホンモノの日本語

ホンモノの日本語

  • 作者: 金田一 春彦
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
  • 発売日: 2016/08/25
  • メディア: 文庫

この本は元々2001年に出版されたものだそうです。
上記の本と同様、若干時代に合わなくなっている内容もありますが、とても読みやすくて、参考になる本でした。
筆者の金田一春彦氏は、代々国語学者という金田一一族(?)の二代目で、京助氏の息子。
帯には「話すだけで、3カ国語分!? 美しさを機能性をあわせ持った日本語の魅力。」「日本人は語学の天才!」と書かれています。

▼読み終わった本
*「国語史を学ぶ人のために」
木田章義・編、世界思想社

国語史を学ぶ人のために

国語史を学ぶ人のために

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 世界思想社
  • 発売日: 2013/04/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「国語学」についての教科書であり、日本語についての研究の歴史がよく分かる本。
「資料編」「表記史」「語彙史」「音韻史」「文法史」「敬語史」「文体史」「国語学史」の各章から成っています。
とてもとても勉強になる本でした。
(教科書なので当たり前ですが。)
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