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マエストロ飯守の棒にオケが食らいつく【新響演奏会を聴く】 [音楽]

連休初日は新交響楽団演奏会(新響)を聴きました。


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新交響楽団 第257回演奏会
日時:2022年4月29日(金・祝)
会場:東京芸術劇場コンサートホール(東京・池袋)
指揮:飯守泰次郎
曲目:ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲
   R.シュトラウス 交響詩「死と変容」
   ブラームス 交響曲第4番ホ短調
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img_新響20220429.jpg

指揮のマエストロ飯守は81歳。
ここ何年か、体調の問題による出演キャンセルが増えていて、昨年は新響の演奏会も直前に降板しています。
今年1月は、私が所属しているザ・シンフォニカ演奏会をキャンセルすることなく振っていただきました。
ただ、足腰がかなり弱っていて、今回の新響演奏会では、お付きの人が舞台袖から指揮台までの往復に付き添っていました。

演奏の方ですが、棒に曖昧なところがあることもあり、オケが必死で食らいついている感じでした。
それでもちょっと乱れがありましたが…。

でも、全体としては「さすが新響」という演奏でした。

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映画『クレッシェンド 音楽の架け橋』 [映画・テレビ]

コロナ禍もあり2〜3年、映画館に足を運んでいなかったんですが、今年に入ってここまでに3本の映画を見に行きました。

1本目は「クレッシェンド 音楽の架け橋」というドイツ映画です。


この映画は「ウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団」という実在するオーケストラにヒントを得て製作されたそうです。
「ウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団」は、ユダヤ系指揮者のダニエル・バレンボイムと、パレスチナ系文学者のエドワード・サイードによって、1999年に設立されました。
名称はドイツ人作家ゲーテの著作『西東詩集』(West-östlicher Divan)から命名されたもので、ゲーテの精神に倣い、イスラエルとアラブの音楽家によって構成されています。

この映画は、ドイツ人の著名な指揮者が、イスラエルのユダヤ人と、イスラエル占領下にあるヨルダン川西岸のパレスチナ人からメンバーを選び、オーケストラを編成。
対立や葛藤の中、合宿を経て演奏会を開催しようというところで事件が発生します。
果たして、演奏会は、オーケストラは、そして個々のメンバーはどうなってしまうのか…というお話。

私は中東で仕事をしていたことがあり、イスラエルとパレスチナ(アラブ)の対立も少し分かっていて、さらに(趣味ですが)オーケストラで楽器を演奏しているので、とても考えさせられる映画でした。

昨今の世界情勢を考えれば、日本でなんとか平和に演奏活動ができていることは幸せだと、改めて思いました。
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大流行のブラームス交響曲第4番【アマデウス・ソサイエティー管弦楽団を聴く】 [音楽]

去年秋から今年にかけて、ブラームスの交響曲第4番が大流行。
プロのオーケストラもアマオケも、この曲をプログラムに組み込んだ演奏会が目白押しです。
その中の一つ、アマデウス・ソサイエティー管弦楽団の演奏会を聴きに行きました。

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アマデウス・ソサイエティー管弦楽団 第56回演奏会
日時:2022年4月17日(日)13:30開演
会場:すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)
指揮:曽我大介
独奏:八木大輔(ピアノ)
曲目:ワーグナー 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
   ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番ト長調
   ブラームス 交響曲第4番ホ短調
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img_アマデウスソサイエティー20220417.jpg

このオーケストラは慶應義塾ワグネル・ソサイエティー・オーケストラの卒業生で構成されています。
「ワグネル」はワーグナーのこと、そして「アマデウス」はモーツァルトのことですね。

聴きに行ったのは3曲目のブラームス4番を聴くため。
「さまよえるオランダ人」序曲も、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番もよかったんですが、やはりブラームスが素晴らしい熱演でテンション上がりました。

以前は「ブラームスよりベートーヴェン」派だったんですが、最近、ブラームスの作品が沁みるようになってきました。
年齢に関係しているんでしょうか…。
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『広上マエストロが全て見せます!』 [音楽]

先日、東京音大指揮科の公開イベントに2夜連続で行ってきました。

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広上マエストロが全て見せます!音楽づくりの舞台裏
〜仕事にも役立つ音楽の現場・目からウロコの体験を〜
(主催:トヨタ自動車、協力:東京音楽大学)
【第1夜】
オーケストラレッスン&ミニコンサート
音楽・作品づくりの現場で、音と表現の変化を体感!
日時:2022年4月12日(火)18:30開演
会場:東京オペラシティコンサートホール(東京・初台)
司会:朝岡聡
指揮:広上淳一
管弦楽:東京音楽大学シンフォニーオーケストラ
曲目:ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調「運命」
   ハチャトリアン 「ガイーヌ」より抜粋
【第2夜】
公開指揮講座&トークショー
「音楽の作品・人づくり」と「私たちの日常」との親和性をトークで深掘り
日時:2022年4月13日(水)18:30開演
会場:紀尾井ホール(東京・紀尾井町)
司会:神足有紀
指揮:東京音楽大学指揮科学生
管弦楽:東京音楽大学指揮科合同レッスンオーケストラ
曲目:モーツァルト 交響曲第41番ハ長調「ジュピター」
   布垣直昭「NOBUNAGA」(戸田有里子・編曲)
座談会:広上淳一×戸田有里子×栗原邦夫
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img_広上マエストロ2022041213.jpg

このイベント、海外から来日する音楽家を中心に編成したオーケストラの演奏会が開催できなかったため、代替の企画として行われたものだということです。

1夜目は、広上教授が音大の学生オケを振って、どのように曲をまとめていくのかを公開で見せてくれました。

2夜目は、東京音大指揮科が毎年、横浜のフィリアホールで行っている公開授業と同じコンセプト。
指揮を学んでいる学生たちがお客さんの前でオーケストラを振って、それに先生たちがダメ出しをします。
「オーケストラなんて、誰が振っても同じ」と思っている人には、是非見てほしいと思います。
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久しぶりの『第九』【JFO演奏会を聴く】 [音楽]

遅くなりましたが、先日、「第九」演奏会に足を運びました。


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ベートーヴェン生誕250周年記念「第九」特別コンサート〜2年の時を経て〜
日時:2022年4月4日(月)19:00開演
会場:東京国際フォーラム ホールC(東京・千代田区)
指揮:田久保裕一
独奏:小西真央(ヴァイオリン)
管弦楽:Japan Festival Orchestra 合唱:Japan Festival Chorus 曲目:ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調
   同 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」
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Japan Festival Orchestra(JFO=ジャパン・フェスティバル・オーケストラ)は、今年1月に私も参加した団体。
今回は客席から聴きました。

前半のベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲は、若いソリストでしたが、だんだん調子が出てきた感じで、第1楽章のカデンツァは迫力がありました。
(あとで聞いたところによるとシュニトケ作のカデンツァだそうです。)

後半は「第九」。
JFOはこの曲を何度も演奏しているということで、手慣れた演奏でした。
個人的には、もう少し落ち着いたテンポの方がいいかなあ、と思うところもありましたが…。

ところで、演奏会のサブタイトル(副題)に「2年の時を経て」とありますが、私自身、2年前の4月4日に「第九」を指揮する予定でしたが、感染症拡大により中止となってしまいました。
来年(2023年)、”リベンジ”する予定ですが、果たして無事開催できるのでしょうか…。
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「ウォーキングの科学」「異常気象が変えた人類の歴史」「語源の快楽」「暮らしのなかのニセ科学」=読み終わった本(2022.03) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2022年3月分です。

▼読み終わった本
*「ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方」
能勢博・著、講談社ブルーバックス

ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方

ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方

  • 作者: 能勢博
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/10/16
  • メディア: Kindle版

コロナ禍で在宅勤務になって以来およそ2年間、平均で1日12,000〜14,000歩くらい歩いているので買ってみました。
新刊で購入(2019年の本)です。
簡単に言うと「ややきついと感じる速歩3分と普通のウォーキング3分を交互に5セット行う」という「インターバルウォーキング」を続けることが、体力向上に効果的だということです。
実践してみようと思っています。

▼読み終わった本
*「異常気象が変えた人類の歴史」
田家康・著、日経プレミアシリーズ

異常気象が変えた人類の歴史

異常気象が変えた人類の歴史

  • 作者: 田家 康
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版
  • 発売日: 2014/09/09
  • メディア: 新書

カバー裏表紙側には次のような内容紹介の文章があります。
++++++++++++++++++++++++++++
「『東ローマ皇帝の夢を南米の火山噴火が挫いた?」「ストラディバリウスを名器にしたのは寒冷な気候だった?」「ナポレオンやヒトラーの進撃を阻んだ大寒波の正体は?」……。
氷河期から現代まで、気候が文明や歴史に与えた意外な影響を、40のエピソードで読み解く驚きの文明史。
++++++++++++++++++++++++++++
世界各地の火山の巨大噴火が気候の寒冷化をもたらし、それが文明に大きな影響を与えた、という話は聞いたことがありますが、この本はそうした歴史上の巨大噴火の例が挙げられていて、「へえ」と思うことばかりでした。

▼読み終わった本
*「語源の快楽」
萩谷朴・著、新潮文庫

語源の快楽

語源の快楽

  • 作者: 萩谷 朴
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/08/01
  • メディア: 文庫

古書店で見つけて買いました。
1990年刊行の本を2000年に文庫化したもの。
いろんな単語・成句・言い回しの語源について解説しています。
例えば「あ」で始まることばでは「あいにく」「青二才」「赤門」「挙句の果て・けりがつく」「阿漕」…といって具合。
なかなか面白く読みました。

▼読み終わった本
*「コロナと無責任な人たち」
適菜収・著、祥伝社新書

コロナと無責任な人たち

コロナと無責任な人たち

  • 作者: 適菜 収
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2021/05/01
  • メディア: 新書

昨年(2021年)5月に出た新書。
コロナ禍における政治家や地方自治体の首長について、厳しく批判しています。
個人的にその主張に全面的に賛成するわけではありませんが、的を射たものも少なくないと思います。
刊行からさらに1年経っていて、著者の主張はどのように変化しているか、興味あるところです。
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コバケン節は控えめ…かな?【日フィル4月定期を聴く】 [音楽]

先週金曜日は日フィル定期を聴きました。

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日本フィルハーモニー交響楽団 第739回東京定期演奏会
日時:2022年4月1日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:小林研一郎
曲目:シューマン 交響曲第4番ニ短調
   ブラームス 交響曲第4番ホ短調
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シューマン4番とブラームス4番という、ありそうでなかったプログラム。
小林研一郎氏といえば、熱狂的なファンのいる「炎のマエストロ」。
この日も、普段空いている隣の席にお客さんがいました。

マエストロ・コバケンといえば、独特の「コバケン節」のようなものがあると思うのですが、この演奏ではそこまで感じませんでした。
そして、今度ブラームス4番を演奏することになっているので、いろいろと参考になりました。

最近、ブラームス4番が流行しているようで、特にアマチュアオーケストラでは、毎週末にどこかのホールで演奏されているのではないかと思います。
理由はよく分からないのですが、オーケストラの編成や規模(曲の長さ)的に、取り上げやすいのかもしれません。
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「日本語の大疑問」「漢字の成り立ち」=購入した本(2022.03) [読書]

「購入した本」リスト(備忘録)、2022年3月分です。
3月に新刊で買った本は2冊でした。
(ほかに古書は何冊か…。)

▽購入した本
*「日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界」
国立国語研究所・編、幻冬舎新書

日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界

日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界

  • 作者: 国立国語研究所編
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2021/11/25
  • メディア: Kindle版


▽購入した本
*「漢字の成り立ち 『説文解字』から最先端の研究まで」
落合淳思・著、筑摩選書

漢字の成り立ち 『説文解字』から最先端の研究まで (筑摩選書)

漢字の成り立ち 『説文解字』から最先端の研究まで ()

  • 作者: 落合 淳思
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2014/04/14
  • メディア: 単行本


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