「風に立つライオン」「ネットは基本、クソメディア」「聖書の日本語」「音楽入門」「通勤電車のはなし」=読み終わった本(2017.12) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2017年12月分です。
▼読み終わった本
*「風に立つライオン」
さだまさし・著、幻冬舎文庫
私の故郷、長崎の誇るマルチ才人、さだまさしさんの小説。
同名の歌があるのは知ってましたが、この本は読んでませんでした。
(残念ながら映画もまだ見てません。)
全編を通して、「主人公を知る人のインタビュー・述懐」によってストーリーが成り立っているという、ちょっと変わったお話ですが、それによってアフリカにおける医療・援助に人生を捧げた主人公の人柄やどれだけ周囲の人々に強い印象を残したが分かります。
さださんは、本当に才能に溢れた人ですね。
▼読み終わった本
*「ネットは基本、クソメディア」
中川淳一郎・著、角川新書
インターネットに関する著作を独自の視点からたくさん表している中川氏の本。
去年問題になった「デタラメな医療情報サイト」など「キュレーションメディア」の問題をはじめ、昨今のネット界隈が抱える状況を的確に指摘していて、うなずかされることばかりでした。
▼読み終わった本
*「あなたの習った歴史はもう違う! 変わる世界史」
世界歴史楽会・著、宝島社
日本史においても「聖徳太子が教科書に載らなくなる」とか、「鎌倉幕府の成立は1492年ではない」など、自分たちの世代が学校で習った歴史と、今教えられている歴史とではいろんなところが違っているわけですが、世界史についても同じようなことがあるようです。
取り上げられている歴史上の人物は、例えばアレクサンドロス(アレクサンダー)大王、クレオパトラ、ジャンヌ・ダルク、グーテンベルク、エジソン、アインシュタインなどなど。
すべてが確定した話ではなさそうですが、なかなか興味深い話が満載でした。
▼読み終わった本
*「聖書の日本語―翻訳の歴史」
鈴木範久・著、岩波書店
聖書(旧約聖書、新約聖書)が日本語に翻訳されて出版されるにあたってのさまざまな苦労や問題点を研究した本。
ザビエルによるキリスト教伝来以来、現代に至るまで、聖書の教え・内容をいかに日本人に伝えるか、教会関係者(外国人、日本人)が行ってきた作業・考察を詳しく紹介しています。
例えば、英語の"God"を何と訳すかをとってみても、「天主」「大日」「天帝」「神」などいろいろな意見・見解があり、現在ではほぼ「神」に落ち着いています。
(よく知られているように、長崎にあるカトリックの教会は「大浦天主堂」「浦上天主堂」と呼ばれています。)
一連の流れには、先に翻訳が進んでいた中国語の聖書の影響が大きかったということもよく分かりました。
▼読み終わった本
*「音楽入門」
伊福部昭・著、角川ソフィア文庫
映画「ゴジラ」の音楽などで知られる日本を代表する作曲家の一人、伊福部昭氏の「音楽」に関する著書。
元々は1950年代に書かれたものだそうです。
「はしがき」(序文)の最初に、「国立博物館で教師に引率された中学生が、展示物(作品)を見ずに、教師の説明を熱心にメモしていた」という例を挙げて、芸術作品は作品そのもので評価されるべきである、との考えが示されています。
いろんな事柄において、何か「権威」を求めがちな風潮に対して、警鐘を鳴らすものとして、60年以上たった今でも貴重な見識だと思います。
▼読み終わった本
*「通勤電車のはなし - 東京・大阪、快適通勤のために」
佐藤信之・著、中公新書
今年5月に刊行された「通勤電車」に関する本。
東京圏と大阪圏に限ってですが、各路線や車両など、現状や今後の計画・見通しについて詳しく考察しています。
40年前から東京の電車に乗っていますし、以前、神戸にも住んでいたので、関西の電車事情についても少し分かるんですが、人口が減少する時代にあって、鉄道会社が求められる役割も変わった行くのだろうと思いました。
▼読み終わった本
*「風に立つライオン」
さだまさし・著、幻冬舎文庫
私の故郷、長崎の誇るマルチ才人、さだまさしさんの小説。
同名の歌があるのは知ってましたが、この本は読んでませんでした。
(残念ながら映画もまだ見てません。)
全編を通して、「主人公を知る人のインタビュー・述懐」によってストーリーが成り立っているという、ちょっと変わったお話ですが、それによってアフリカにおける医療・援助に人生を捧げた主人公の人柄やどれだけ周囲の人々に強い印象を残したが分かります。
さださんは、本当に才能に溢れた人ですね。
▼読み終わった本
*「ネットは基本、クソメディア」
中川淳一郎・著、角川新書
インターネットに関する著作を独自の視点からたくさん表している中川氏の本。
去年問題になった「デタラメな医療情報サイト」など「キュレーションメディア」の問題をはじめ、昨今のネット界隈が抱える状況を的確に指摘していて、うなずかされることばかりでした。
▼読み終わった本
*「あなたの習った歴史はもう違う! 変わる世界史」
世界歴史楽会・著、宝島社
日本史においても「聖徳太子が教科書に載らなくなる」とか、「鎌倉幕府の成立は1492年ではない」など、自分たちの世代が学校で習った歴史と、今教えられている歴史とではいろんなところが違っているわけですが、世界史についても同じようなことがあるようです。
取り上げられている歴史上の人物は、例えばアレクサンドロス(アレクサンダー)大王、クレオパトラ、ジャンヌ・ダルク、グーテンベルク、エジソン、アインシュタインなどなど。
すべてが確定した話ではなさそうですが、なかなか興味深い話が満載でした。
▼読み終わった本
*「聖書の日本語―翻訳の歴史」
鈴木範久・著、岩波書店
聖書(旧約聖書、新約聖書)が日本語に翻訳されて出版されるにあたってのさまざまな苦労や問題点を研究した本。
ザビエルによるキリスト教伝来以来、現代に至るまで、聖書の教え・内容をいかに日本人に伝えるか、教会関係者(外国人、日本人)が行ってきた作業・考察を詳しく紹介しています。
例えば、英語の"God"を何と訳すかをとってみても、「天主」「大日」「天帝」「神」などいろいろな意見・見解があり、現在ではほぼ「神」に落ち着いています。
(よく知られているように、長崎にあるカトリックの教会は「大浦天主堂」「浦上天主堂」と呼ばれています。)
一連の流れには、先に翻訳が進んでいた中国語の聖書の影響が大きかったということもよく分かりました。
▼読み終わった本
*「音楽入門」
伊福部昭・著、角川ソフィア文庫
映画「ゴジラ」の音楽などで知られる日本を代表する作曲家の一人、伊福部昭氏の「音楽」に関する著書。
元々は1950年代に書かれたものだそうです。
「はしがき」(序文)の最初に、「国立博物館で教師に引率された中学生が、展示物(作品)を見ずに、教師の説明を熱心にメモしていた」という例を挙げて、芸術作品は作品そのもので評価されるべきである、との考えが示されています。
いろんな事柄において、何か「権威」を求めがちな風潮に対して、警鐘を鳴らすものとして、60年以上たった今でも貴重な見識だと思います。
▼読み終わった本
*「通勤電車のはなし - 東京・大阪、快適通勤のために」
佐藤信之・著、中公新書
今年5月に刊行された「通勤電車」に関する本。
東京圏と大阪圏に限ってですが、各路線や車両など、現状や今後の計画・見通しについて詳しく考察しています。
40年前から東京の電車に乗っていますし、以前、神戸にも住んでいたので、関西の電車事情についても少し分かるんですが、人口が減少する時代にあって、鉄道会社が求められる役割も変わった行くのだろうと思いました。
今回も面白そうな本が多いですね。
日本史も世界史も、昔とは違う見方が出てきているんですね。
ネットが基本的にクソというのは同感です。
情報をきちんと吟味しないと、おかしな考え方を持ってしまいかねないです。
by YAP (2018-01-07 17:45)
YAPさま
ネットの有無にかかわらず「クソ」な意見は以前からずっとあって、それが「顕在化」しただけだと思ってます。
上手に使えば便利なのは確かですからね…。
by Lionbass (2018-01-12 14:46)