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「ホンモノの日本語を話していますか?」「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」「地名崩壊」=読み終わった本(2021.04) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年4月分です。
とても忙しくて、普通の本を読む時間があまりありませんでした。

▼読み終わった本
*「ホンモノの日本語を話していますか?」
金田一春彦・著、角川oneテーマ21

ホンモノの日本語を話していますか?

ホンモノの日本語を話していますか?

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/09/02
  • メディア: Audible版

ご存知、日本語学者の家系である金田一家、春彦氏の平易な本。
古書店で購入したもので、2001年の出版ですが、内容は雑誌に掲載したものに加筆したりしているようです。
「日本語はこういう言葉だ」というような話がいろいろ掲載されていて、いささか時代を感じるものもありましたが、楽しんで読みました。

▼読み終わった本
*「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」
太田直子・著、光文社新書

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ ()

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

  • 作者: 太田 直子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: Kindle版

こちらも古書店で購入。
映画のセリフを画面上に日本語で入れる「字幕」の翻訳を手がける自称「映画界の影武者」の著書。
期待以上に面白い本でした。
字幕の特徴や、字幕翻訳者の苦労話などが満載で、しかもいろいろとユーモアを交えて説明してあります。
映画に限らず、いろんな制作系の仕事に共通するであろう問題もたくさんあって、身につまされました。

▼読み終わった本
*「地名崩壊」
今尾恵介・著、角川新書

地名崩壊

地名崩壊

  • 作者: 今尾 恵介
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/11/09
  • メディア: 新書

おなじみ地名・地図の専門家にして、アマチュア音楽家でもある今尾氏の本。
章立ては以下のようになっています。
第1章 地名の成り立ちと由来
第2章 駅名と地名の関係
第3章 キラキラ地名が生まれる事情
第4章 土地の安全性が地名でわかるのか
第5章 地名を崩壊させないために
各章のタイトルからもお分かりかと思いますが、昨今の自治体名の安易な変更や命名などに警鐘を鳴らしています。
いったん決めた地名や自治体名を変更するのは簡単ではなく、将来に禍根を残しかねないわけで、地名のことをよく分かっていない政治家が「折衷案」で決めたりするのは、確かに困ったものだと思います。
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YAP

海外ドラマを字幕で観ていると、実際のセリフから違約しているところとか多いですね。
特に固有名詞を一般的な名前に置き換えているのは、権利的な問題がアメリカと日本で違うのかなと思いました。
"Stranger Things" というドラマ名を字幕では "SF ドラマ" としていたり、"Uber Eats" を "デリバリー" としていたり。
by YAP (2021-05-06 09:15) 

Lionbass

YAPさま
(遅くなってしまって申し訳ありません。)
この本も言及していますが、元のセリフにある固有名詞を字幕に使わないのは「日本で見ている人には分からないだろう」という判断のようです。
例えば「ヤンキース」とか「ドジャース」など大リーグ(MLB)のチームなら日本での知っている人が多いですが、バスケットボール(NBA)のチームだと、分からない人が大多数だろう、ということです。
「バックス」とか「ヒート」とか…。
セリフに出てくるだけでは権利侵害にならないと思います。
「根拠のない誹謗中傷」とかだと、不法行為となるおそれはあるでしょうが…。
by Lionbass (2021-06-06 20:46) 

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