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「ハングルの愉快な迷宮」「西洋音楽の正体」「ヨハン・シュトラウス」=読み終わった本(2021.06) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年6月分です。
今回、3冊中2冊が古書店で買ったもの。
こんなに勉強になって、楽しめて、時間も潰れるものが(本によっては)100円とか200円で購入できるというのは、抜群のコストパフォーマンスだと、改めて思います。

▼読み終わった本
*「ハングルの愉快な迷宮」
戸田郁子・著、講談社+α文庫

ハングルの愉快な迷宮

ハングルの愉快な迷宮

  • 作者: 戸田郁子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/02/25
  • メディア: Kindle版

古書店で購入した本。
筆者は韓国人男性と結婚した女性で、帯の『宣伝文』によると「(韓国語)学習歴30年」とのこと。
もちろん言葉だけではなく、韓国における家族関係のあり方や日韓の文化の違いなどが具体例・体験を交えて説明されていて、とても面白く読みました。
ちなみに、私自身は約35年前、住んでいた神戸で韓国語の教室に数カ月だけですが通ったことがあって、ハングルはなんとか読むことができます。
で、この本の最大の問題点は、タイトルで「ハングル」を「韓国語」という意味で使っていること。
以前も書いたことがあるんですが、「ハングル」は文字の名前なので、「『日本語』という代わりに『ひらがな』あるいは『カタカナ』という言葉を使っている」のと同じです。
そもそもはNHKが語学講座で「韓国語」と言いたくなかったために「ハングル講座」と言ったのが発端。
この本の場合、さすがに筆者ではなく出版社がつけたタイトルなんでしょうね…。

▼読み終わった本
*「西洋音楽の正体 調と和声の不思議を探る」
伊藤友計・著、講談社選書メチエ

西洋音楽の正体 調と和声の不思議を探る

西洋音楽の正体 調と和声の不思議を探る

  • 作者: 伊藤友計
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/02/10
  • メディア: Kindle版

音楽をかじった人間として「読んだ方がいいのかな…?」と思って買ったんですが、なかなか難しい本でした。
帯には「『心地よい響き』はどこから来たのか」「自然のなかにドレミファソラシドはあるのか」などと書かれています。
現在では、(西洋)音楽の中心は「長調・短調」という調性とそれに基づく音階なわけですが、これはたかだかここ300〜400年のこと。
クラシック音楽だけではなく、ジャズや(日本を含む)世界中のポピュラーミュージックもこのシステムが基礎となっています。
こうした流れ・歴史が整理されていて、勉強にはなりました。

▼読み終わった本
*「ヨハン・シュトラウス―ワルツ王と落日のウィーン」
小宮正安・著、中公新書

ヨハン・シュトラウス―ワルツ王と落日のウィーン

ヨハン・シュトラウス―ワルツ王と落日のウィーン

  • 作者: 小宮 正安
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2000/12/20
  • メディア: 新書

この本も古書店で購入。
ヨハン・シュトラウス2世の作品はよく知られていますが、音楽以外の部分、特に当時の政治・社会情勢との関わりはあまり知らなかったので、とても勉強になりました。
もちろんシュトラウスだけではないんですが、音楽家(芸術家)とその作品は、社会と切り離しては考えられないのだろうなと、改めて感じさせられました。
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