「人は、なぜ他人を許せないのか?」「終電の神様 台風の夜に」=読み終わった本(2021.10) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年10月分です。
▼読み終わった本
*「人は、なぜ他人を許せないのか?」
中野信子・著、アスコム
古書店で目についたので購入。
テレビでおなじみ(笑)中野信子氏の本です。
内容ですが、カバー袖には「人間の脳は、他人に正義の制裁を加えることに悦びを感じるようにできています。この快楽に溺れてしまうと、決して人を許せない『正義中毒』状態になってしまうのです。」と紹介されています。
本文では「他人に『正義の制裁』を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます」とあります。
コロナ禍では『自粛警察』や『首都圏ナンバー(の車)狩り』などが起きました。
「贅沢は敵だ」などと言って近所の家に文句をつけていたという第二次大戦中の出来事を笑えませんね。
本文に「『昔は良かった』は、脳の衰えのサイン」という項もあって、いろいろ考えさせられました。
▼読み終わった本
*「終電の神様 始発のアフターファイブ」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
先に読んだ「終電の神様」の”続編”。
新刊を(リアル書店で)購入しました。
初作は「高架を走っていて、通勤客がたくさん乗っている路線の沿線」という設定はあるものの、具体的な場所は明示されていませんでしたが、この第二作は東京・新宿が舞台。
主に終電後に繰り広げられる人間模様が独特の暖かさで描かれていて、どんどん読み進みました。
▼読み終わった本
*「終電の神様 台風の夜に」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
続いて第三作。
こちらの舞台は東京・池袋です。
台風襲来で終電が早まった夜に起きるできごととそれをめぐるいろんなエピソードを集めています。
一つ一つの話は独立していますが、(第二作と同様に)最初のエピソードが最後のエピソードとつながっていて、「おう、そう来たか」という感じ。
こちらもサクサクと読み進みました。
▼読み終わった本
*「日本の聖書―聖書和訳の歴史」
海老沢有道・著、講談社学術文庫
こちらは、ちょっとお勉強の本。(古書で購入)
元々は1964年(昭和39年)に刊行され、その後改訂を経て89年(平成元年)に文庫化されたものです。
日本における聖書の歴史についての本ですが、幕末に中国(清)から持ち込まれた中国語(漢文)の聖書が漢文を解する一部の知識人に読まれていたのを除けば、「日本語への翻訳の歴史」ということになります。
この本を読むまでは、戦国時代に来日したイエズス会(カトリック)から歴史が始まるのだろうと思っていました。
しかし、幕末から明治にかけて翻訳に情熱を注いだのは、プロテスタントのアメリカ人やイギリス人だったことがこの本を読んでよく分かりました。
情熱を注いだアメリカ人の1人がジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn)。
彼は「ヘボン式ローマ字」に名を残し、明治学院の創設者としても知られますが、日本語を学習したのは聖書の翻訳を目指してのことだったとのことです。
▼読み終わった本
*「人は、なぜ他人を許せないのか?」
中野信子・著、アスコム
古書店で目についたので購入。
テレビでおなじみ(笑)中野信子氏の本です。
内容ですが、カバー袖には「人間の脳は、他人に正義の制裁を加えることに悦びを感じるようにできています。この快楽に溺れてしまうと、決して人を許せない『正義中毒』状態になってしまうのです。」と紹介されています。
本文では「他人に『正義の制裁』を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます」とあります。
コロナ禍では『自粛警察』や『首都圏ナンバー(の車)狩り』などが起きました。
「贅沢は敵だ」などと言って近所の家に文句をつけていたという第二次大戦中の出来事を笑えませんね。
本文に「『昔は良かった』は、脳の衰えのサイン」という項もあって、いろいろ考えさせられました。
▼読み終わった本
*「終電の神様 始発のアフターファイブ」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
先に読んだ「終電の神様」の”続編”。
新刊を(リアル書店で)購入しました。
初作は「高架を走っていて、通勤客がたくさん乗っている路線の沿線」という設定はあるものの、具体的な場所は明示されていませんでしたが、この第二作は東京・新宿が舞台。
主に終電後に繰り広げられる人間模様が独特の暖かさで描かれていて、どんどん読み進みました。
▼読み終わった本
*「終電の神様 台風の夜に」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
続いて第三作。
こちらの舞台は東京・池袋です。
台風襲来で終電が早まった夜に起きるできごととそれをめぐるいろんなエピソードを集めています。
一つ一つの話は独立していますが、(第二作と同様に)最初のエピソードが最後のエピソードとつながっていて、「おう、そう来たか」という感じ。
こちらもサクサクと読み進みました。
▼読み終わった本
*「日本の聖書―聖書和訳の歴史」
海老沢有道・著、講談社学術文庫
こちらは、ちょっとお勉強の本。(古書で購入)
元々は1964年(昭和39年)に刊行され、その後改訂を経て89年(平成元年)に文庫化されたものです。
日本における聖書の歴史についての本ですが、幕末に中国(清)から持ち込まれた中国語(漢文)の聖書が漢文を解する一部の知識人に読まれていたのを除けば、「日本語への翻訳の歴史」ということになります。
この本を読むまでは、戦国時代に来日したイエズス会(カトリック)から歴史が始まるのだろうと思っていました。
しかし、幕末から明治にかけて翻訳に情熱を注いだのは、プロテスタントのアメリカ人やイギリス人だったことがこの本を読んでよく分かりました。
情熱を注いだアメリカ人の1人がジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn)。
彼は「ヘボン式ローマ字」に名を残し、明治学院の創設者としても知られますが、日本語を学習したのは聖書の翻訳を目指してのことだったとのことです。
「正義中毒」、これはコロナ禍で表面化した問題ですね。
それぞれの人の中で正義の定義や線引きが違うので、けっこう面倒臭いです。
by YAP (2021-11-06 07:03)
YAPさま
コメントありがとうございます。
反応遅くなりすみません。
以前からあったことなのでしょうが、おっしゃる通りコロナ禍で表面化しましたね。
「昔は良かった」にも気をつけなければいけません。
by Lionbass (2021-11-30 09:55)