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「日本の外来語」「フロイスの見た戦国日本」「日本語全史」「駅格差」「渋谷学」=読み終わった本(2017.06) [読書]

「読み終わった」リスト(備忘録)、2017年6月分です。


▼読み終わった本
*「日本の外来語」
矢崎源九郎・編、岩波新書

日本の外来語

日本の外来語

  • 作者: 矢崎 源九郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1964
  • メディア: 新書

古書として購入。
1964年、つまり前回の東京オリンピックの年(53年前)の本です。
いわゆる「外来語」について概観した本ですが、カタカナ表記が現在とは結構違うのが面白い気がします。
もちろんいまや「ほとんど死語」という外来語も出てきていて、半世紀の時の流れを感じずにはいられません。

▼読み終わった本
*「フロイスの見た戦国日本」
川崎桃太・著、中公文庫

フロイスの見た戦国日本

フロイスの見た戦国日本

  • 作者: 川崎 桃太
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: 文庫

16世紀(1500年代)にカトリックの宣教・布教のために日本にやってきたポルトガル人、ルイス・フロイスの記録から、当時の戦国日本の社会・世相、政治状況、さらには豊臣秀吉による朝鮮遠征まで、さまざまな事柄を知ることのできる、とても面白い本でした。
フロイスは、布教についての記録を残すことを使命としていて、イエズス会の幹部から冗長すぎると言われながらも、極めて詳細な文章をしたためていたそうです。
禁教令の前、制約はありながらも布教活動が許されていた時代、織田信長や秀吉に直接会う機会があったため、こうした『戦国武将』の人となり、『伴天連(バテレン)』に対する態度なども知ることができます。

▼読み終わった本
*「日本語全史」
沖森卓也・著、ちくま新書

日本語全史

日本語全史

  • 作者: 沖森 卓也
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2017/04/05
  • メディア: 新書

日本語の「歴史」について、(新書としては)かなり詳しく記述。
「表記」「音韻」「語彙」「文法」などの分野について詳述していて、400ページ以上の分量があります。
帯には「日本語の変遷がすべてわかる待望の決定版通史」とありますが、この謳い文句通りの本だと思います。

▼読み終わった本
*「日本人も悩む日本語 ことばの誤用はなぜ生まれるのか?」
加藤重広・著、朝日新書

日本人も悩む日本語 ことばの誤用はなぜ生まれるのか?

日本人も悩む日本語 ことばの誤用はなぜ生まれるのか?

  • 作者: 加藤重広
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2014/10/10
  • メディア: 新書

「間違った日本語」「問題のある日本語」についての本はたくさん出ていますが、この本も言語学の専門家が「なぜ誤用が生じるのか」なども含めて詳しく考察。
帯には「あなたは、このことばを本当に正しく使っていますか?(1)流れに棹さす(2)檄を飛ばした(3)元旦 →解答は本書の中で」という『例題』が載っています。

▼読み終わった本
*「駅格差 首都圏鉄道駅の知られざる通信簿」
首都圏鉄道路線研究会・著、SB新書

駅格差 首都圏鉄道駅の知られざる通信簿 (SB新書)

駅格差 首都圏鉄道駅の知られざる通信簿

  • 作者: 首都圏鉄道路線研究会
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2017/05/08
  • メディア: 新書

乗降人員や利便性、商業施設・商店街の充実度などさまざまな視点から駅の「ランキング」について考察。
またいろんな「ライバル駅」を比較しています。
例えば「北千住 vs 赤羽」「国分寺 vs 調布」「三軒茶屋 vs 下北沢」など。
こうした本は、何年・何十年かたってから読むと、また面白いのかもしれません。

▼読み終わった本
*「渋谷学」
國學院大學研究開発推進センター渋谷学研究会 石井研士・著、弘文堂

渋谷学

渋谷学

  • 作者: 國學院大學研究開発推進センター渋谷学研究会
  • 出版社/メーカー: 弘文堂
  • 発売日: 2017/04/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

渋谷にキャンパスのある国学院大学のプロジェクトとして繰り広げられた「渋谷学」の研究をまとめた本。
現在、超・大規模再開発の真っ只中にある渋谷だけに、とても興味深く読みました。
この本も、10年後、20年後に再読すると「昔はこうだったなあ」と懐かしくなるんでしょうね。

▼読み終わった本
*「よくわかる都道府県」
日本博識研究所・著、宝島SUGOI文庫

よくわかる都道府県

よくわかる都道府県

  • 作者: 日本博識研究所
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2016/05/23
  • メディア: 文庫

ネット上でよく共有されている「都道府県を地域に分けるとこんな感じ」というのをまとめた本。
書店で見かけた際は買うのを思いとどまったんですが、古書店で売られていたので買いました。
カバーに乗っている埼玉県の場合は「浦和 vs 大宮」「千葉領」「埼玉都民」「畑」「夏、暑く 冬、寒い」「ネギ」「群馬領」「『あの花』秘境」などといった具合。
笑って読むか、怒りを感じるかは人それぞれかと思います。
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コメント 4

YAP

'64年当時の外来語というのに興味があります。
当時は珍しくても今は定着していたり、逆に今はもう使わなくなったりの言葉がいろいろありそうですね。
by YAP (2017-07-05 08:18) 

hanamura

駅格差、沿線が微妙に重なる「海老名」と「大和(神奈川)」は、その歴史からして面白いです。(あ!首都圏じゃない?)海老名の歴史は、古代に遡れますが、古代には「横浜」なんか無い!「大和」の前身の村々は存在したのかなぁ~?
by hanamura (2017-07-05 18:55) 

Lionbass

YAPさま
今はあまり使われない言葉は例えば「ボディ・テキスト」とかですかね…。(この場合「本文」の意味のようです。)
あと、現在は「・」を入れないものが目につきます。
上記ボディ・テキストもそうですが、ほかに「アイス・ティー」とか「アイス・クリーム」「フォア・ボール」など複合語はことごとく「・」が使われていて不思議な感じです。
by Lionbass (2017-07-07 19:42) 

Lionbass

hanamuraさま
「沿線格差」という本も買ったんですが、実はまだ読んでないので、急いで読みたいと思います。
by Lionbass (2017-07-07 19:44) 

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