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高い演奏レベルの大熱演でした【マレーシアフィルを聴く】 [音楽]

きのうは久しぶりのオペラシティでした。

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平成29年度(第72回)文化庁芸術祭主催公演 アジア オーケストラ ウィーク 2017
マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団
日時:2017年10月6日(金)19:00開演
会場:東京オペラシティ コンサートホール(東京・初台)
指揮:古澤直久(専任指揮者)
独奏:テングク・イルファン(ピアノ)
曲目:武満徹「弦楽のためのレクイエム」
   ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」
   ヴィヴィアン・チュア「栄光の頂点」(マレーシア・フィル2017年委嘱作品)
   ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調
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img_マレーシアフィル201710.jpg

指揮の古澤さんは元々このマレーシア・フィルのコントラバス奏者で、最近専任指揮者(レジデント・コンダクター)に就いたのですが、毎年年末にはMAXフィルというプロ・アマ混成を指揮して、ベートーヴェン「第九」の演奏会を開催しています。

マレーシア・フィルは世界中からオーディションで選ばれた音楽家から成るアジア有数のオーケストラですが、初めて聴きました。

1曲目は武満の「弦楽のためのレクイエム」。
オペラシティのコンサートホール(大ホール)は「タケミツ・メモリアル」をいう名を冠しているので、それにちなんだ選曲でしょうか。
不協和音が連続する、物悲しくてちょっと不安な感じを覚える曲ですが、とてもレベルの高い演奏でした。

2曲目「皇帝」のソリストはマレーシア出身の19歳、テングク・イルファン。
現在はアメリカで音楽を学んでいるそうです。
若干『線が細い』感じもなきにしもあらずですが、とても立派な演奏でした。

3曲目はマレーシアの女性作曲家による新作。
本当は合唱なども入っているそうですが、きのうはオケだけの演奏。
壮大なスケールの聴きやすい曲でした。

最後はベートーヴェン7番(通称『ベトシチ』)。
テンションの高いマエストロ古澤の棒によく反応した、大熱演でした。
第4楽章は最初、「その速いテンポで大丈夫か?」と思いましたが、さすがの高い技術レベルを持った奏者たちは、よく食らいついていました。

日本や中国、韓国などに比べると、クラシック音楽に親しむ人たちの割合はまだそんなに高くないだろうと想像しますが、こうしたハイレベルのオーケストラが活動を続けていけば、国全体のクラシック人口も増えていくでしょうし、オケの団員もマレーシア出身者の割合が高まっていくのではないかと思いました。
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