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まとまったいい演奏でしたが…【日フィル12月定期を聴く】 [音楽]

きのうは日フィル東京定期を聴きました。

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日本フィルハーモニー交響楽団 第716回東京定期演奏会
日時:2019年12月6日(金)午後7時開演
会場:サントリーホール(東京・赤坂)
指揮:アレクサンダー・リープライヒ
曲目:モーツァルト 歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲
   ルトスワフスキ「オーケストラのための書」
   R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」
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img_日フィル201912.jpg

最初はモーツァルト「ドン・ジョバンニ」序曲。
映画「アマデウス」の冒頭で使われたことでよく知られた曲ですが、序奏がやや不気味な雰囲気(オペラの最後の方のストーリーを反映)ですが、その後明るい曲調に転じます。
リープライヒ=日フィルの演奏はメリハリの効いた爽快・軽快な印象でした。

2曲目はポーランドの現代作曲家、ルトスワフスキの作品ですが、私の守備範囲ではないので感想・印象は省略します。

最後はリヒャルト・シュトラウスの大作「英雄の生涯」。
何年か前に演奏しましたが、日フィルの演奏はよくまとまっていて、とても緻密な感じだったと思います。
曲が終わってもしばらくの間、拍手が起きなくて、「フライング・ブラボー」もありませんでした。

残念だったのはお客さんが少なかったこと。
きのうは、NHK交響楽団、読売日響、新日フィルなど在京オーケストラの演奏会が目白押し。
聴衆の取り合いになったのだろうと思われます。
12月後半は「第九」(ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」)の演奏会がたくさん入るため、月の前半に「普通の」演奏会が集中するのはやむを得ないのだろうと思いますが…。
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「空の青さを知る人よ」 [映画・テレビ]

近年、映画館に出かけることがかなり減り、年に1~2回程度しか足を運んでません。
国際線の飛行機の中も、見たい作品があまりないのと、細切れに見るのがすっきりしないので、なんとなく手が出にくくなってます。

そんな中、最近、試写で映画を見る機会が何回かありました。

まずは、11月1日に公開されたアニメ映画「空の青さを知る人よ」です。

img_空の青さを知る人よ.jpg

埼玉・秩父を舞台に、両親を失った姉妹と、姉の恋人だったミュージシャンをめぐる物語。
主人公である妹の女子高校生は、そのミュージシャンの影響でエレキベースを弾いています。

3人の関係とともにストーリーのカギとなるのは「ミュージシャンとしての目標・夢・成功」のようなもの。

設定や最後の場面はやや強引ですが、でも「音楽と人生」について、いろいろと考えさせられました。
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「〈第九〉誕生」「ふしぎな鉄道路線」「ガイドブック日本語史」=読み終わった本(2019.11) [読書]

「読み終わった本」リスト(備忘録)、2019年11月分です。

▼読み終わった本
*「〈第九〉誕生 1824年のヨーロッパ」
ハーヴェイ・サックス著、後藤菜穂子・訳、春秋社

〈第九〉誕生: 1824年のヨーロッパ

〈第九〉誕生: 1824年のヨーロッパ

  • 作者: ハーヴェイ・サックス
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2013/08/27
  • メディア: 単行本

「1824年」というのは、もちろん「第九」(ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調「合唱付き」)が初演された年です。
日本では「年末の風物詩」的な扱いを受けることも多いこの曲ですが、実は芸術面、思想面で大きな転換点となる作品でした。
どんな芸術作品もそうだろうと思うんですが、特にこの「第九」は「人類はみな兄弟になる」というメッセージを打ち出しており、この内容は単に「理想」を歌ったものではなく政治的なものだったわけです。
この本では、ナポレオンが敗北し『旧体制』(王政・君主政治)が戻ってくる一方で、新たな市民社会への流れが強まって行くという時代背景を見ながら、「第九」の持つ政治・思想・文化・芸術的な意味を解き明かしています。

▼読み終わった本
*「ふしぎな鉄道路線 『戦争』と『地形』で解きほぐす」
竹内 正浩・著、NHK出版新書

ふしぎな鉄道路線: 「戦争」と「地形」で解きほぐす

ふしぎな鉄道路線: 「戦争」と「地形」で解きほぐす

  • 作者: 竹内 正浩
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2019/07/10
  • メディア: 新書

この本によると、「新京成電鉄は軍の訓練のために敷設されたので、線路が曲がりくねっている」というのは、鉄道好きの人はみんな知っていると思いますが、明治以来の鉄道路線のルート選択においては、経済面や工事のしやすさだけではなく、軍事などいろんなことが影響していたとのこと。
そして、明治期においては、きちんとした地図(地形図)も存在しなかったので、路線(ルート)選択にあたっては測量の実施が必要だったということです。
鉄道網が日本全国に広がって行くにあたっては、日清・日露の二つの戦争などが大きな影響を与えていて、戦地に向かう兵員や物資の輸送に、路線延長が大きく寄与していたそうです。
第二次大戦中、アメリカ軍が関門トンネルを爆破する計画も持ってことなど、「へえ!」という内容盛りだくさんでした。

▼読み終わった本
*「ガイドブック日本語史」
大木一夫・著、ひつじ書房

ガイドブック日本語史

ガイドブック日本語史

  • 作者: 大木 一夫
  • 出版社/メーカー: ひつじ書房
  • 発売日: 2013/06/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「日本語がどのように変化してきたか」ということを詳しく教えてくれる本。
「古い時代の日本語」と言っても、書き言葉と話し言葉では事情が違うわけですが、文字・綴りの変化に加え、発音の変化もいろんな史料・資料から解き明かしています。
いろいろと勉強になりました。
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「楽譜と旅する男」「オペラ入門」=購入した本(2019.11) [読書]

「購入した本」リスト(備忘録)、2019年11月分です。

▽購入した本
*「楽譜と旅する男」
芦辺拓・著、光文社文庫

楽譜と旅する男

楽譜と旅する男

  • 作者: 芦辺 拓
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2019/06/12
  • メディア: 文庫


▽購入した本
*「オペラ入門」
許 光俊・著、講談社現代新書

オペラ入門

オペラ入門

  • 作者: 許 光俊
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/10/16
  • メディア: 新書

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