「知ってはいけない明治維新の真実」「和製英語」=読み終わった本(2022.01) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2022年1月分です。
通勤しないせいで読書量がかなり減ってしまいました。
▼読み終わった本
*「知ってはいけない明治維新の真実」
原田伊織・著、SB新書
古書店で購入。
昨年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では、幕末〜明治期の日本の歩みが渋沢栄一を主人公に描かれていました。
この本は、その幕末から『明治維新』にかけての出来事を、明治政府(=薩摩・長州)ではない視点から見たものとなっています。
帯には「なぜ日本人は歴史を検証しないのか!?」として、以下の4項目が記されています。
●薩摩・長州藩はテロで公家を脅し幕府を挑発した
●勝海舟は咸臨丸で役に立たなかった
●鳥羽伏見の前線で誰も錦の御旗を見ていない
●吉田松陰を神格化したのは昭和陸軍である
いかがでしょうか?
『歴史』が勝者の立場から書かれるのが世の常とはいえ、150年だったんですから、必要に応じて見直してもいいですよね。
▼読み終わった本
*「和製英語 伝わらない単語、誤解される言葉」
スティーブン・ウォルシュ著、角川ソフィア文庫
新刊で購入。
2005年の書籍を文庫化したものです。
イギリス人が「日本に来て驚いたり間違ったりした和製英語」というくくりです。
帯には「ハイテンション(高圧電流)?」「サラリーマン(給料計算係)?」「スキンシップ(皮製の船)?」の3つの単語が示され、その下に「MADE IN JAPANの不思議な英語たち」とあります。
まあ、英語は世界中で「現地化」して、元の英語とは違った発達・展開をしているわけで、日本もその例に漏れないと思います。
ただ、カタカナで書いた瞬間からそれは日本語なので、英語の視点であれこれ言われてもなあ、と思わないでもありません。
結局、(正統的な)英語だと思って使わなければいい、ということですよね。
通勤しないせいで読書量がかなり減ってしまいました。
▼読み終わった本
*「知ってはいけない明治維新の真実」
原田伊織・著、SB新書
古書店で購入。
昨年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では、幕末〜明治期の日本の歩みが渋沢栄一を主人公に描かれていました。
この本は、その幕末から『明治維新』にかけての出来事を、明治政府(=薩摩・長州)ではない視点から見たものとなっています。
帯には「なぜ日本人は歴史を検証しないのか!?」として、以下の4項目が記されています。
●薩摩・長州藩はテロで公家を脅し幕府を挑発した
●勝海舟は咸臨丸で役に立たなかった
●鳥羽伏見の前線で誰も錦の御旗を見ていない
●吉田松陰を神格化したのは昭和陸軍である
いかがでしょうか?
『歴史』が勝者の立場から書かれるのが世の常とはいえ、150年だったんですから、必要に応じて見直してもいいですよね。
▼読み終わった本
*「和製英語 伝わらない単語、誤解される言葉」
スティーブン・ウォルシュ著、角川ソフィア文庫
新刊で購入。
2005年の書籍を文庫化したものです。
イギリス人が「日本に来て驚いたり間違ったりした和製英語」というくくりです。
帯には「ハイテンション(高圧電流)?」「サラリーマン(給料計算係)?」「スキンシップ(皮製の船)?」の3つの単語が示され、その下に「MADE IN JAPANの不思議な英語たち」とあります。
まあ、英語は世界中で「現地化」して、元の英語とは違った発達・展開をしているわけで、日本もその例に漏れないと思います。
ただ、カタカナで書いた瞬間からそれは日本語なので、英語の視点であれこれ言われてもなあ、と思わないでもありません。
結局、(正統的な)英語だと思って使わなければいい、ということですよね。
「格差という虚構」=購入した本(2022.01) [読書]
「毎日乗っている地下鉄の謎」「カレーライスの誕生」「天変地異が変えた人類史」「ビートルズ」=読み終わった本(2021.12) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年12月分です。
▼読み終わった本
*「毎日乗っている地下鉄の謎」
梅原淳・著、平凡社新書
古書で購入。
鉄道ファンにはおなじみ、梅原氏の本(2010年)です。
ちょっと網羅的ではありますが、鉄道・地下鉄に興味のある人なら読んで損はないと思います。
▼読み終わった本
*「カレーライスの誕生」
小菅桂子・著、講談社学術文庫
こちらは新刊で購入。
2002年出版の本を2013年に文庫化。
手元のものは2017年、第5刷となっているので、結構人気のある本なんですね。
カバー裏表紙側にある文章は「インドに生まれて、イギリスを経て、近代黎明期の幕末日本に西洋料理として入ってきたカレー。いまや『国民食』となってカレーの受容と変容は、近代における西洋文明の受容と、日本風アレンジの歴史そのものだった。多岐にわたる資料を渉猟して、日本のカレーの歴史と謎を解明し、そこに秘められた人々の知恵と苦闘のドラマを描いた、異色の食文化史。」とあります。
ご興味ある方は是非お読みください。
▼読み終わった本
*「地震・洪水・噴火・疫病 天変地異が変えた人類史」
リベラルアーツ研究班・編、KAWADE夢文庫
コンビニなどで売っているお手軽な「まとめ本」。
(手元の本を間違えて荷物に入れてしまったため、空港の売店で買いました。)
世界各地の火山の大規模な噴火は、地球規模での気候変動をもたらすことは知られています。
そして、過去の歴史的大事件の背景には、そうした気候変動による社会の変動があったということです。
カバーには「フランス革命の引き金を引いたのは『火山の噴火』?」とか「末期の豊臣政権にトドメを刺したの『大地震』とは?」などの文字が並んでいます。
耳にしたことのある話も多かったんですが、でも読んでみると面白くで、数時間で読破しました。
▼読み終わった本
*「ビートルズ」
北中正和・著、新潮新書
新刊で購入。
帯に「解散から50余年、世界史の中でビートルズを読み直す。」とあるように、音楽面だけでなく、『社会現象』としての側面も交えて、改めてビートルズという存在について読み解いています。
章立てを紹介すると以下のようになっています。
序章 なぜビートルズだけが例外なのか
第1章 故郷リヴァプール
第2章 ジョン・レノンはアイルランド人か
第3章 ミンストレル・ショウの残照
第4章 スキッフルがなければ
第5章 作品の源流はどこに?
第6章 カヴァー曲、R&B、ラテン音楽
第7章 カリブ海、アフリカとの出会い
第8章 60年代とインド音楽
第9章 ふたつのアップルの半世紀
第10章 ビートルズはなぜ4人組か
▼読み終わった本
*「毎日乗っている地下鉄の謎」
梅原淳・著、平凡社新書
古書で購入。
鉄道ファンにはおなじみ、梅原氏の本(2010年)です。
ちょっと網羅的ではありますが、鉄道・地下鉄に興味のある人なら読んで損はないと思います。
▼読み終わった本
*「カレーライスの誕生」
小菅桂子・著、講談社学術文庫
こちらは新刊で購入。
2002年出版の本を2013年に文庫化。
手元のものは2017年、第5刷となっているので、結構人気のある本なんですね。
カバー裏表紙側にある文章は「インドに生まれて、イギリスを経て、近代黎明期の幕末日本に西洋料理として入ってきたカレー。いまや『国民食』となってカレーの受容と変容は、近代における西洋文明の受容と、日本風アレンジの歴史そのものだった。多岐にわたる資料を渉猟して、日本のカレーの歴史と謎を解明し、そこに秘められた人々の知恵と苦闘のドラマを描いた、異色の食文化史。」とあります。
ご興味ある方は是非お読みください。
▼読み終わった本
*「地震・洪水・噴火・疫病 天変地異が変えた人類史」
リベラルアーツ研究班・編、KAWADE夢文庫
コンビニなどで売っているお手軽な「まとめ本」。
(手元の本を間違えて荷物に入れてしまったため、空港の売店で買いました。)
世界各地の火山の大規模な噴火は、地球規模での気候変動をもたらすことは知られています。
そして、過去の歴史的大事件の背景には、そうした気候変動による社会の変動があったということです。
カバーには「フランス革命の引き金を引いたのは『火山の噴火』?」とか「末期の豊臣政権にトドメを刺したの『大地震』とは?」などの文字が並んでいます。
耳にしたことのある話も多かったんですが、でも読んでみると面白くで、数時間で読破しました。
▼読み終わった本
*「ビートルズ」
北中正和・著、新潮新書
新刊で購入。
帯に「解散から50余年、世界史の中でビートルズを読み直す。」とあるように、音楽面だけでなく、『社会現象』としての側面も交えて、改めてビートルズという存在について読み解いています。
章立てを紹介すると以下のようになっています。
序章 なぜビートルズだけが例外なのか
第1章 故郷リヴァプール
第2章 ジョン・レノンはアイルランド人か
第3章 ミンストレル・ショウの残照
第4章 スキッフルがなければ
第5章 作品の源流はどこに?
第6章 カヴァー曲、R&B、ラテン音楽
第7章 カリブ海、アフリカとの出会い
第8章 60年代とインド音楽
第9章 ふたつのアップルの半世紀
第10章 ビートルズはなぜ4人組か
「東京23区×格差と階級」=購入した本(2021.12) [読書]
「無理ゲー社会」「妙な線路大研究 首都圏篇」「ニセ科学を10倍楽しむ本」=読み終わった本(2021.11) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年11月分です。
▼読み終わった本
*「無理ゲー社会」
橘玲・著、小学館新書
カバーの惹句は「才能のある者にとってはユートピア、それ以外にとってはディストピア」とあります。
現在の社会では「自分らしく生きる」「自分の行き方は自分で決める」が当たり前ですが、それは実はここ何十年かのこと。
そして、この本では「自分らしく」が呪いとなっていると説きます。
どういうことなのか、ご興味ある方は読んでみてください。
ちなみに、各章・パートのタイトルは以下の通りです。
はじめに 「苦しまずに自殺する権利」を求める若者たち
PART 1 「自分らしく生きる」という呪い
PART 2 知能格差社会
PART 3 経済格差と性愛格差
PART 4 ユートピアを探して
エピローグ 「評判格差社会」という無理ゲー
▼読み終わった本
*「妙な線路大研究 首都圏篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
前月に読んだ「東京篇」につづき「首都圏篇」。
帯には「明治の鉄道はなぜ日吉を目指したのか」とあります。
カバーには地図も。
本文では、東京都内の話も多く、「品川〜大崎、大井町」あたりの線形や、新宿線と池袋線など西武線の複雑な路線などについて、その歴史を明らかにします。
鉄道ファンや地図マニアは必読ですね。
▼読み終わった本
*「ことばでたどる日本の歴史 幕末・明治・大正篇篇」
今野真二・著、河出ブックス
「言葉の本」ではなく「歴史の本」です。
幕末から明治・大正にかけて、記録に残っている政治、経済、外交、戦争、文化、科学などに関する言葉を明らかにしています。
時代が明治に変わってから150年あまりがたつわけですが、遠い昔のように感じますね。
帯には次のような宣伝文句があります。
「近代国家・日本の成立と奇跡はどのような日本語に彩られているのか−−−?」
「ペリー来航、遣欧使節団、博覧会、憲法発布、条約改正、日清戦争、日露戦争、そして大正へ……」
▼読み終わった本
*「ニセ科学を10倍楽しむ本」
山本弘・著、ちくま文庫
上記3冊は新刊でしたが、この本は古書店で購入しました。
2010年に刊行されたものを15年に文庫化しています。
各章のタイトルは以下の通り。
まえがき ニセ科学を楽しく学ぼう
第1章 水は字が読める?
第2章 ゲームをやりすぎると「ゲーム脳」になる?
第3章 有害食品、買ってはいけない?
第4章 血液型で性格がわかる?
第5章 動物や雲が地震を予知する?
第6章 2012年、地球は滅亡する?
第7章 アポロは月に行っていない?
第8章 こんなにあるぞ、ニセ科学
第6章の「地球滅亡」に関する話では、「ノストラダムス」も出てきます。
でも、19世紀にも「世紀末に地球が滅亡する」という話があったそうですね。
「ニセ科学」や「陰謀論」はいつの時代にもあるので気をつけたいものです。
▼読み終わった本
*「無理ゲー社会」
橘玲・著、小学館新書
カバーの惹句は「才能のある者にとってはユートピア、それ以外にとってはディストピア」とあります。
現在の社会では「自分らしく生きる」「自分の行き方は自分で決める」が当たり前ですが、それは実はここ何十年かのこと。
そして、この本では「自分らしく」が呪いとなっていると説きます。
どういうことなのか、ご興味ある方は読んでみてください。
ちなみに、各章・パートのタイトルは以下の通りです。
はじめに 「苦しまずに自殺する権利」を求める若者たち
PART 1 「自分らしく生きる」という呪い
PART 2 知能格差社会
PART 3 経済格差と性愛格差
PART 4 ユートピアを探して
エピローグ 「評判格差社会」という無理ゲー
▼読み終わった本
*「妙な線路大研究 首都圏篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
前月に読んだ「東京篇」につづき「首都圏篇」。
帯には「明治の鉄道はなぜ日吉を目指したのか」とあります。
カバーには地図も。
本文では、東京都内の話も多く、「品川〜大崎、大井町」あたりの線形や、新宿線と池袋線など西武線の複雑な路線などについて、その歴史を明らかにします。
鉄道ファンや地図マニアは必読ですね。
▼読み終わった本
*「ことばでたどる日本の歴史 幕末・明治・大正篇篇」
今野真二・著、河出ブックス
「言葉の本」ではなく「歴史の本」です。
幕末から明治・大正にかけて、記録に残っている政治、経済、外交、戦争、文化、科学などに関する言葉を明らかにしています。
時代が明治に変わってから150年あまりがたつわけですが、遠い昔のように感じますね。
帯には次のような宣伝文句があります。
「近代国家・日本の成立と奇跡はどのような日本語に彩られているのか−−−?」
「ペリー来航、遣欧使節団、博覧会、憲法発布、条約改正、日清戦争、日露戦争、そして大正へ……」
▼読み終わった本
*「ニセ科学を10倍楽しむ本」
山本弘・著、ちくま文庫
上記3冊は新刊でしたが、この本は古書店で購入しました。
2010年に刊行されたものを15年に文庫化しています。
各章のタイトルは以下の通り。
まえがき ニセ科学を楽しく学ぼう
第1章 水は字が読める?
第2章 ゲームをやりすぎると「ゲーム脳」になる?
第3章 有害食品、買ってはいけない?
第4章 血液型で性格がわかる?
第5章 動物や雲が地震を予知する?
第6章 2012年、地球は滅亡する?
第7章 アポロは月に行っていない?
第8章 こんなにあるぞ、ニセ科学
第6章の「地球滅亡」に関する話では、「ノストラダムス」も出てきます。
でも、19世紀にも「世紀末に地球が滅亡する」という話があったそうですね。
「ニセ科学」や「陰謀論」はいつの時代にもあるので気をつけたいものです。
「ビートルズ」「テレビの日本語」=購入した本(2021.11) [読書]
「人は、なぜ他人を許せないのか?」「終電の神様 台風の夜に」=読み終わった本(2021.10) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年10月分です。
▼読み終わった本
*「人は、なぜ他人を許せないのか?」
中野信子・著、アスコム
古書店で目についたので購入。
テレビでおなじみ(笑)中野信子氏の本です。
内容ですが、カバー袖には「人間の脳は、他人に正義の制裁を加えることに悦びを感じるようにできています。この快楽に溺れてしまうと、決して人を許せない『正義中毒』状態になってしまうのです。」と紹介されています。
本文では「他人に『正義の制裁』を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます」とあります。
コロナ禍では『自粛警察』や『首都圏ナンバー(の車)狩り』などが起きました。
「贅沢は敵だ」などと言って近所の家に文句をつけていたという第二次大戦中の出来事を笑えませんね。
本文に「『昔は良かった』は、脳の衰えのサイン」という項もあって、いろいろ考えさせられました。
▼読み終わった本
*「終電の神様 始発のアフターファイブ」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
先に読んだ「終電の神様」の”続編”。
新刊を(リアル書店で)購入しました。
初作は「高架を走っていて、通勤客がたくさん乗っている路線の沿線」という設定はあるものの、具体的な場所は明示されていませんでしたが、この第二作は東京・新宿が舞台。
主に終電後に繰り広げられる人間模様が独特の暖かさで描かれていて、どんどん読み進みました。
▼読み終わった本
*「終電の神様 台風の夜に」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
続いて第三作。
こちらの舞台は東京・池袋です。
台風襲来で終電が早まった夜に起きるできごととそれをめぐるいろんなエピソードを集めています。
一つ一つの話は独立していますが、(第二作と同様に)最初のエピソードが最後のエピソードとつながっていて、「おう、そう来たか」という感じ。
こちらもサクサクと読み進みました。
▼読み終わった本
*「日本の聖書―聖書和訳の歴史」
海老沢有道・著、講談社学術文庫
こちらは、ちょっとお勉強の本。(古書で購入)
元々は1964年(昭和39年)に刊行され、その後改訂を経て89年(平成元年)に文庫化されたものです。
日本における聖書の歴史についての本ですが、幕末に中国(清)から持ち込まれた中国語(漢文)の聖書が漢文を解する一部の知識人に読まれていたのを除けば、「日本語への翻訳の歴史」ということになります。
この本を読むまでは、戦国時代に来日したイエズス会(カトリック)から歴史が始まるのだろうと思っていました。
しかし、幕末から明治にかけて翻訳に情熱を注いだのは、プロテスタントのアメリカ人やイギリス人だったことがこの本を読んでよく分かりました。
情熱を注いだアメリカ人の1人がジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn)。
彼は「ヘボン式ローマ字」に名を残し、明治学院の創設者としても知られますが、日本語を学習したのは聖書の翻訳を目指してのことだったとのことです。
▼読み終わった本
*「人は、なぜ他人を許せないのか?」
中野信子・著、アスコム
古書店で目についたので購入。
テレビでおなじみ(笑)中野信子氏の本です。
内容ですが、カバー袖には「人間の脳は、他人に正義の制裁を加えることに悦びを感じるようにできています。この快楽に溺れてしまうと、決して人を許せない『正義中毒』状態になってしまうのです。」と紹介されています。
本文では「他人に『正義の制裁』を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます」とあります。
コロナ禍では『自粛警察』や『首都圏ナンバー(の車)狩り』などが起きました。
「贅沢は敵だ」などと言って近所の家に文句をつけていたという第二次大戦中の出来事を笑えませんね。
本文に「『昔は良かった』は、脳の衰えのサイン」という項もあって、いろいろ考えさせられました。
▼読み終わった本
*「終電の神様 始発のアフターファイブ」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
先に読んだ「終電の神様」の”続編”。
新刊を(リアル書店で)購入しました。
初作は「高架を走っていて、通勤客がたくさん乗っている路線の沿線」という設定はあるものの、具体的な場所は明示されていませんでしたが、この第二作は東京・新宿が舞台。
主に終電後に繰り広げられる人間模様が独特の暖かさで描かれていて、どんどん読み進みました。
▼読み終わった本
*「終電の神様 台風の夜に」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
続いて第三作。
こちらの舞台は東京・池袋です。
台風襲来で終電が早まった夜に起きるできごととそれをめぐるいろんなエピソードを集めています。
一つ一つの話は独立していますが、(第二作と同様に)最初のエピソードが最後のエピソードとつながっていて、「おう、そう来たか」という感じ。
こちらもサクサクと読み進みました。
▼読み終わった本
*「日本の聖書―聖書和訳の歴史」
海老沢有道・著、講談社学術文庫
こちらは、ちょっとお勉強の本。(古書で購入)
元々は1964年(昭和39年)に刊行され、その後改訂を経て89年(平成元年)に文庫化されたものです。
日本における聖書の歴史についての本ですが、幕末に中国(清)から持ち込まれた中国語(漢文)の聖書が漢文を解する一部の知識人に読まれていたのを除けば、「日本語への翻訳の歴史」ということになります。
この本を読むまでは、戦国時代に来日したイエズス会(カトリック)から歴史が始まるのだろうと思っていました。
しかし、幕末から明治にかけて翻訳に情熱を注いだのは、プロテスタントのアメリカ人やイギリス人だったことがこの本を読んでよく分かりました。
情熱を注いだアメリカ人の1人がジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn)。
彼は「ヘボン式ローマ字」に名を残し、明治学院の創設者としても知られますが、日本語を学習したのは聖書の翻訳を目指してのことだったとのことです。
「無理ゲー社会」「終電の神様 始発のアフターファイブ」=購入した本(2021.10) [読書]
「駅名学入門」「現代音楽史」「舟を編む」「終電の神様」「東欧音楽綺譚」「妙な線路大研究」=読み終わった本(2021.09) [読書]
「読み終わった本」リスト(備忘録)、2021年9月分です。
前月に引き続きたくさんの本を読みました。
▼読み終わった本
*「駅名学入門」
今尾恵介・著、中公新書ラクレ
古書店で購入しました。
地名の専門家にしてアマチュア打楽器奏者の今尾さんの本。
鉄道の駅に絞って、命名のあれこれを掘り下げています。
まえがきで取り上げられているのは「高輪ゲートウェイ」問題。
その後、「駅とはなにか」「駅名に採用される地名とその階層」「在来線の駅名」「路面電車の停留場」「新幹線の駅名」「神社仏閣の駅名」「数多い『前の駅』」「東西南北と中、そして新」「駅名が変わるとき」「観光のための改称」「防諜のための改称」「住宅地系の駅名はブランド化する」「これからの駅名はどうあるべきか」という章立てになっています。
ご興味ある方、手に取ってみてください。
▼読み終わった本
*「現代音楽史 闘争しつづける芸術のゆくえ」
沼野雄司・著、中公新書
こちらは新刊で購入。
「はじめに」の最初の文章は「本書が主な対象とするのは、二十世紀から二十一世紀初頭にかけてのクラシック音楽の創作である」とあります。
100年前のことが「現代」と言えるのか、という疑問はずっとありますが、クラシック音楽の世界では、1910年代のシェーンベルクやストラヴィンスキーあたりから始まる”新しい”音楽のあり方をひっくるめて「現代音楽」と呼んでいるわけです。
帯の裏表紙側には「崇高な名曲か、荒唐無稽な問題作か」という惹句が大きく印刷されています。
(個人的見解ですが)数年前に起きた「サムラゴウチ」問題は、こうした『現代音楽』の問題点をさらけ出したと思っています。
この本には、「サムラゴウチ」事件はもちろん触れられていませんが…。
▼読み終わった本
*「ローマから日本が見える」
塩野七生・著、集英社文庫
古書で購入。
ローマをテーマにたくさんの本を著している塩野氏の本。
ローマ史の話は、大半が聞いたことあるはずですが、改めて読むとやはり勉強になりました。
「日本が見える」かどうかは人それぞれだと思いますが…。
▼読み終わった本
*「舟を編む」
三浦しをん・著、光文社文庫
新刊で購入。
以前から読みたいと思っていました。
雑誌の連載を経て2011年に刊行、15年に文庫化されたもので、手にしたのは今年(2021年)に出た第18刷。
映画化され、テレビアニメも製作されています。
出版社の辞書を編集・刊行する部署を舞台に、担当者たちの人間模様や、辞書ならではの業務・苦労ばなしなど、興味深い内容でした。
▼読み終わった本
*「金田一京助と日本語の近代」
安田敏朗・著、平凡社新書
古書で購入。
(刊行は2008年)
国語学・言語学の発展を語る上で欠かせない金田一京助の研究や人となりについて、ずばり斬り込んでいて、いろいろと認識を改めさせられました。
特に第二次大戦後の国語審議会における立ち位置についての考察は、勉強になりました。
▼読み終わった本
*「終電の神様」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
某コンビニで新刊を購入。
著者は大学在学中に劇団「夢の遊民社」を立ち上げたあと、エンジニアやシリコンバレーでのベンチャー設立に関わったという人物。
この本(短編集)は、最終電車の緊急停車という状況を皮切りに、それぞれいろんな人間模様が展開していきます。
あっというひねりがあったり、「このあとどうなったんだろう?」と思わせる終わり方があったり、あとを引く本でした。
▼読み終わった本
*「東欧音楽綺譚」
伊東信宏・著、音楽之友社
雑誌「レコード芸術」の連載の単行本化。
2018年の本(新刊で購入)。
クルレンツィスとムジカ・エテルナなど、東ヨーロッパにルーツや根拠地を持つ音楽家・団体について考察しています。
また、後半には「東欧演歌」という話があって、これは私が以前から持っている問題意識にも通じるところがあって、大いに好奇心を刺激されました。
▼読み終わった本
*「命の値段が高すぎる!―医療の貧困」
永田宏・著、ちくま新書
古書で購入。
2009年の本です。
議論を呼んだ2008年「後期高齢者医療制度」やいわゆる「メタボ健診」など、医療や保険、福祉制度の改革について、詳しく問題点を指摘しています。
それから13年がたち、問題は先送りされただけなのではないか、と思わずにはいられません。
▼読み終わった本
*「妙な線路大研究 東京篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
山手線を皮切りに、JR線、地下鉄線、私鉄などの線路(路線)の不思議なルートについて、その理由を考察しています。
さすがに聞いたことある話もありましたが、それでも「へえ」と思わせる話満載で、続編の「首都圏篇」も楽しみです。
▼読み終わった本
*「知ってはいけない明治維新の真実」
原田伊織・著、SB新書
昨年刊行の本ですが古書で購入。
いわゆる『明治維新』の内実が、多くの人が教えられたものと違うことを詳しく解き明かしています。
「結局、明治維新に限らず、歴史というのは勝者に都合よく書かれているものだ」というのが一貫したトーンだと思います。
徳川慶喜や勝海舟、西郷隆盛など、取り上げられている人物のエピソードは、なるほどこれまでの概念とはかなり違っています。
折しもNHKの”大河ドラマ”で幕末から明治時代初期を扱っていますが、戊辰戦争の”緒戦”となった鳥羽・伏見の戦いなどについて、興味深い描写も見られるように思います。
前月に引き続きたくさんの本を読みました。
▼読み終わった本
*「駅名学入門」
今尾恵介・著、中公新書ラクレ
古書店で購入しました。
地名の専門家にしてアマチュア打楽器奏者の今尾さんの本。
鉄道の駅に絞って、命名のあれこれを掘り下げています。
まえがきで取り上げられているのは「高輪ゲートウェイ」問題。
その後、「駅とはなにか」「駅名に採用される地名とその階層」「在来線の駅名」「路面電車の停留場」「新幹線の駅名」「神社仏閣の駅名」「数多い『前の駅』」「東西南北と中、そして新」「駅名が変わるとき」「観光のための改称」「防諜のための改称」「住宅地系の駅名はブランド化する」「これからの駅名はどうあるべきか」という章立てになっています。
ご興味ある方、手に取ってみてください。
▼読み終わった本
*「現代音楽史 闘争しつづける芸術のゆくえ」
沼野雄司・著、中公新書
こちらは新刊で購入。
「はじめに」の最初の文章は「本書が主な対象とするのは、二十世紀から二十一世紀初頭にかけてのクラシック音楽の創作である」とあります。
100年前のことが「現代」と言えるのか、という疑問はずっとありますが、クラシック音楽の世界では、1910年代のシェーンベルクやストラヴィンスキーあたりから始まる”新しい”音楽のあり方をひっくるめて「現代音楽」と呼んでいるわけです。
帯の裏表紙側には「崇高な名曲か、荒唐無稽な問題作か」という惹句が大きく印刷されています。
(個人的見解ですが)数年前に起きた「サムラゴウチ」問題は、こうした『現代音楽』の問題点をさらけ出したと思っています。
この本には、「サムラゴウチ」事件はもちろん触れられていませんが…。
▼読み終わった本
*「ローマから日本が見える」
塩野七生・著、集英社文庫
古書で購入。
ローマをテーマにたくさんの本を著している塩野氏の本。
ローマ史の話は、大半が聞いたことあるはずですが、改めて読むとやはり勉強になりました。
「日本が見える」かどうかは人それぞれだと思いますが…。
▼読み終わった本
*「舟を編む」
三浦しをん・著、光文社文庫
新刊で購入。
以前から読みたいと思っていました。
雑誌の連載を経て2011年に刊行、15年に文庫化されたもので、手にしたのは今年(2021年)に出た第18刷。
映画化され、テレビアニメも製作されています。
出版社の辞書を編集・刊行する部署を舞台に、担当者たちの人間模様や、辞書ならではの業務・苦労ばなしなど、興味深い内容でした。
▼読み終わった本
*「金田一京助と日本語の近代」
安田敏朗・著、平凡社新書
古書で購入。
(刊行は2008年)
国語学・言語学の発展を語る上で欠かせない金田一京助の研究や人となりについて、ずばり斬り込んでいて、いろいろと認識を改めさせられました。
特に第二次大戦後の国語審議会における立ち位置についての考察は、勉強になりました。
▼読み終わった本
*「終電の神様」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
某コンビニで新刊を購入。
著者は大学在学中に劇団「夢の遊民社」を立ち上げたあと、エンジニアやシリコンバレーでのベンチャー設立に関わったという人物。
この本(短編集)は、最終電車の緊急停車という状況を皮切りに、それぞれいろんな人間模様が展開していきます。
あっというひねりがあったり、「このあとどうなったんだろう?」と思わせる終わり方があったり、あとを引く本でした。
▼読み終わった本
*「東欧音楽綺譚」
伊東信宏・著、音楽之友社
雑誌「レコード芸術」の連載の単行本化。
2018年の本(新刊で購入)。
クルレンツィスとムジカ・エテルナなど、東ヨーロッパにルーツや根拠地を持つ音楽家・団体について考察しています。
また、後半には「東欧演歌」という話があって、これは私が以前から持っている問題意識にも通じるところがあって、大いに好奇心を刺激されました。
▼読み終わった本
*「命の値段が高すぎる!―医療の貧困」
永田宏・著、ちくま新書
古書で購入。
2009年の本です。
議論を呼んだ2008年「後期高齢者医療制度」やいわゆる「メタボ健診」など、医療や保険、福祉制度の改革について、詳しく問題点を指摘しています。
それから13年がたち、問題は先送りされただけなのではないか、と思わずにはいられません。
▼読み終わった本
*「妙な線路大研究 東京篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
山手線を皮切りに、JR線、地下鉄線、私鉄などの線路(路線)の不思議なルートについて、その理由を考察しています。
さすがに聞いたことある話もありましたが、それでも「へえ」と思わせる話満載で、続編の「首都圏篇」も楽しみです。
▼読み終わった本
*「知ってはいけない明治維新の真実」
原田伊織・著、SB新書
昨年刊行の本ですが古書で購入。
いわゆる『明治維新』の内実が、多くの人が教えられたものと違うことを詳しく解き明かしています。
「結局、明治維新に限らず、歴史というのは勝者に都合よく書かれているものだ」というのが一貫したトーンだと思います。
徳川慶喜や勝海舟、西郷隆盛など、取り上げられている人物のエピソードは、なるほどこれまでの概念とはかなり違っています。
折しもNHKの”大河ドラマ”で幕末から明治時代初期を扱っていますが、戊辰戦争の”緒戦”となった鳥羽・伏見の戦いなどについて、興味深い描写も見られるように思います。
「妙な線路大研究」「終電の神様」「舟を編む」=購入した本(2021.09) [読書]
「購入した本」リスト(備忘録)、2021年9月分です。
前月に引き続き小説を何冊か買いました。
▽購入した本
*「妙な線路大研究 東京篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
▽購入した本
*「妙な線路大研究 首都圏篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
▽購入した本
*「終電の神様」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
▽購入した本
*「舟を編む」
三浦しをん・著、光文社文庫
前月に引き続き小説を何冊か買いました。
▽購入した本
*「妙な線路大研究 東京篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
▽購入した本
*「妙な線路大研究 首都圏篇」
竹内正浩・著、じっぴコンパクト新書
▽購入した本
*「終電の神様」
阿川大樹・著、実業之日本社文庫
▽購入した本
*「舟を編む」
三浦しをん・著、光文社文庫